紙とペンの相性 実際に書いてみました!!【パピルプラス商品】

皆さん!  最近紙にメモをとる機会はありましたかー?
なんだか変な質問になってしまいましたね……(笑)

この前、桜を見かけたと思ったらもう6月。入社1年目の新人の方々はきっと、嫌と言う程メモをとる機会がたくさんあることと思います。私も新入社員の頃はたくさんメモをとりました。

普段私たちがメモをとるために使用している紙といえば……、
メモ帳やノートに一般的に使用されているのは、非塗工の上質紙になります。
また上質紙は筆記に適しているので、ボールペンやシャープペンシルなど様々な種類の筆記具でも、総じてサラサラと書きやすい紙です。筆記に適している紙なので、これは当たり前のことですよね。

一方で塗工紙は、表面に塗料を塗布して滑らかさや光沢感などを出す加工が施されていて、印刷用途で使用されることが多く、筆記具によっては書きにくい紙もあります。
つまり、紙とペンには相性があるんです! なんだか人間みたい……(笑)

印刷の仕上り具合は、紙の見本帳やタトウに印刷見本が刷り込まれているので、目でみて確認できますが、この紙とペンの相性。これは実際に書いてみないとわかりません……。

ということで、今回はどの紙(塗工紙)がどのペンと相性が良く、書きやすいか。実際に書いて検証してみました! 
検証結果に関しては、私の勝手で個人的な意見と感想になっていますので、あくまで”参考”とお考えください。(笑)

   

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今回使用したペンと紙

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100円ショップで買えるインクジェット用紙

最近はどこの家庭にもある家庭用インクジェットプリンター。
とても便利ですね。
初めて私の家にプリンターがきた頃は、まだ一般的なコピー用紙ぐらいしか手に入りませんでしたが、最近ではクラフト紙なども100円ショップで購入できる時代になってきました。凄いですね!
なので、今回は100円ショップや家電量販店などで購入できるインクジェットプリンター用紙を紹介していきたいと思います。
 

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コピー用紙
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さてまずはコピー用紙。
家電量販店などで箱や包で売られている姿を見かけることも多いのではないでしょうか。
一番身近でよく使用するものですね。
ですが、ちょっと残念なのは、基本的に写真やイラストなどを綺麗に印刷したいと思っても、コピー用紙ですとインクが沈んでしまい色が暗い感じで出てしまいます。
やはり文章メイン、大量に印刷するという場面では適しているかと思います。
少し厚手の物もあり、私が学生のときは単語カードを作成するときなどに使用していました。

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インクジェット用光沢紙
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こちらは写真などを綺麗に印刷したいときに使用するのがいいですね。
画像をご覧ください。コピー用紙に比べてインクジェット用光沢紙ですと、点描が綺麗に印刷され、色も鮮やかに出ているのがわかります。(参考例はイラストを出力したものですが、画像出力したものの方が、よりその違いがわかりやすいです)

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製紙工場探訪#3 O&Cアイボリーボード/徳島工場 王子製紙/富岡工場

皆さんこんにちは!
今回は製紙工場見学レポートの第3弾です。
 
先日、O&Cアイボリーボード株式会社/徳島工場を訪問してきました。(2017年10月生産開始)
昨年秋に王子マテリア株式会社から上市された、OKボルビザン(FSC認証品)とOKフレースPRO(FSC認証)の2銘柄のお披露目を兼ねての見学会でした。

「んっ!なんだ…」とお気づきと思いますが、もうここまでで3つの社名が出てきましたね。ちょっと本筋から外れてしまいますが少しご説明しましょう。

私たちシオザワは紙の卸商として、前述のOKボルビザンやOKプレースPROを販売するに当たり、代理店を通してメーカーである王子マテリアさんから仕入れているのですが、実はこの製品を造っているのはO&Cアイボリーボード㈱の徳島工場なのです。(OEM生産されています)
そもそもO&Cアイボリーボード㈱は王子製紙㈱と中越パルプ工業㈱の合弁会社(O&Cは両社の頭文字)で、王子製紙富岡工場の10マシン(2010年3月停機)を改造して雑誌の表紙や菓子箱に使われる高級白板紙や紙コップ・食品容器に使われる加工原紙を生産しています。王子製紙富岡工場の中に、O&Cアイボリーボード㈱の徳島工場があるということです。ちょっと大人の都合でややこしいですね!
また、桑野川(川幅340m)河口の富岡港を挟んだ辰巳第二事業所にある王子ネピア㈱徳島工場では、ティッシュペーパーなどのサニタリー製品を生産しています。辰巳第二事業所へは、深さ20m、全長840mのトンネルで原料、電力などを送っているそうです。

ということで、王子製紙富岡工場のお話をしていきます。

  

【富岡工場沿革】

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パピルプラスの新商品『クリアバルキー』~嵩高微塗工マット~

印刷用紙の販売をしていく中で、身近なものなのに意外と手に入らないものがあります。

  • 新聞用紙
  • 『少年ジャンプ』や『少年マガジン』などに使われているコミック用紙
  • 教科書用紙

これら3つの印刷物は基本的には大量に高速で印刷するため、その用紙を手に入れようとすると、ロール状の用紙(イメージはトイレットペーパーの大きいもの)で何千m分も注文しないといけません。
ですので、いずれも「白紙で、平判で、500枚くらいで……」などと思って手に入れようとしても難しいものなのです。
 
そこで今回ご紹介したい商品は『クリアバルキー』。
もともと国語や理科などの教科書の本文用紙として使用されていたこの用紙が、2018年4月21日より東京洋紙協同組合のパピルプラスブランドに加わり、平判、小ロットに対応できるよう発売されることになりました。

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 仕様と特徴

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厚みは、60.0g/㎡(71μ)と70.0g/㎡(82μ)の2種類。
サイズ・流れ目は、四六判T目とA判T・Y目がラインナップされています。
 
教科書にどんな紙が使われていたかなんて、遠い昔のことなので覚えてはいませんよねぇ。
当時の感覚を思い出すと「教科書の本文用紙だからといって特に普通の用紙と変わらなかったのでは……」と思っていたら、意外や意外、かなり機能性に優れていることがわかりました。
   

①読みやすい

教科書の本文用紙ですから当たり前ですね。
色味は目が疲れにくいナチュラルな白さを採用。
また、ナチュラル色の用紙はモノクロの写真が映えます。

②丈夫
クリアバルキーは中質紙をベースにした塗工紙。
上質紙ベースの塗工紙に比べ、長い繊維を使用するため、強度のある用紙となっています。
教科書は基本的に1年間使用しますからね。丈夫でないと。

③軽くてしなやか
嵩高に仕上げているので、厚みのわりに軽く、
ページがめくりやすいしなやかな用紙になっています。

 

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 用途(書籍や雑誌以外で)

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さてさて、こんなに機能的に優れた用紙であっても、最初から「教科書の本文用紙です」と言ってしまうと、書籍や雑誌以外の他の使用方法が思いつかない……(汗)
で、勿論、そんなことはありませんし、パンフレットにも「使い方は無限大」と書かれていますので、これら機能が活かせる使用方法を私なりに考えてみました。

A)DM用紙(軽さと不透明度を活かして)
70.0g/㎡をA4サイズにすると1枚あたり約 4.5g
長3封筒(約6g)に4枚まで82円(~25g)で郵送できます。
(同じ厚みで81.4g/㎡のマット紙ではA4サイズ3枚まで)

B)包装紙(しなやかさと強度を活かして)
近頃はカラー印刷の光沢のある包装紙に73.3g/㎡や79.1g/㎡のコート紙が使用されることが多くなりました。
クリアバルキーも塗工紙なので印刷は綺麗に仕上がります。
実際に箱を包んでみたのですが、しなやかさがあるので通常のコート紙より包み易く感じました。
↓梱包素人の私でもパッと見た感じ、きれいに包めました。

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2017直木賞・本屋大賞W受賞『蜂蜜と遠雷』 "装丁のこだわり"徹底解剖! その②

 

前回に引き続いての第2回。
今回が本題です!

では早速……

 

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  装丁のこだわり

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①カバー

 

まずはカバーから解説します。
用紙は「OKミューズガリバーエクストラ ホワイトS」

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2017直木賞・本屋大賞W受賞『蜂蜜と遠雷』 "装丁のこだわり"徹底解剖! その①

先日、2018年本屋大賞が発表されました。
栄えある大賞は、『かがみの孤城』辻村深月著。

やっぱり!
と思った方も多いのではないでしょうか。(かく言う私もその一人)

ということで、今日は『かがみの孤城』について……、

と行きたいところなのですが、
どっこい、あえてそうはせず.
一年前の2017年大賞作品『蜂蜜と遠雷』恩田陸著、その装丁に着目して「徹底解剖!」と題して紙屋的にマニアな目線であれこれと皆様にお伝えしようと思います。
一年前の作品なのですが、どうしてもこの本のことには触れておきたくて……。

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『蜂蜜と遠雷』との出会い

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第156回直木賞&2017年本屋大賞 恩田陸著『蜂蜜と遠雷』。
すでにお読みになった方もいらしゃることと思います。
「まだ読んでな~い」という方、是非お読みになってみてください。
とにかく面白いです。その世界に引き込まれます。

ピアノコンクールを通しての人間模様が描かれた青春群像小説で、人物の心理描写が秀逸なのは勿論のこと、加えて音楽の描写が本当に素晴らしいです。
音楽を文章(テキスト)で表現した際に、その筆致の良さを「音が聞こえるようだ」と評したりします。
ではこの『蜂蜜と遠雷』はどうなのでしょう? 
はっきり申し上げます。「音が聞こえる」を超えて「音が見えるようだ」と。
そう評価するに値するセンテンスが全編を通して展開されているのです。
恩田さんの紡ぐ文章を目で追っていると、いつしか音が転がり始め、その鋭さや柔らかさが演奏会場に響きわたり、更にその音がオーディエンスを、会場全体を、どう揺さぶっているのか、その様(さま)が頭の中で再生されます。
ん~、これぞ読書の醍醐味!
文字量の多い小説ではありますが、読み始めたら止まりませんよ。

って、私は幻冬舎(出版社)の回し者ではありませんが……(笑)

さてと、まずは私と『蜂蜜と遠雷』の出会いからスタートしたいと思います。
それって必要?、と陰口が聞こえて来そうですが……冷汗

出会いは2016年10月。
よく行く書店の新刊コーナーで出会いました。
「おっ、恩田さんの新刊だ」
恩田さんの作品はこれまで、映画化された『夜のピクニック』などなどいくつか読んでいました。
「さて、今回はどんなんだろ?」と思って手にとってみると、まず感じたのが、ずしっと重い。
ぱらっと本を開けてみると、単行本ではあまりお目に掛かることのない上下二段組。それが500ページ以上続いている。
「おっ…」
この時、思いました。「恩田さん、勝負してきたな!」と。

恩田さんほどの作家さんの作品であれば、あえて二段組みにする必要もなく、通常の一段で少し余裕をもたせてページを構成し、上下二巻本として出版してもよかったはずです。いえ、一定量の販売が見込める作家さんの作品なのですから、あえて二段組みにして1冊に収めてしまうよりも、普通に作って上下二巻本として出版した方が、売上げとしては大きかったはずです。

なのに、
それがわかっていて、あえてそうはしなかった……。

何故か?
ひとつには、文字を詰めて二段組みにしてでも全編を1冊にまとめることで、価格的なお得感を出し、結果、読者にとって購入しやすいものにした。別な見方をすれば、それは、多くの人に手にしてもらいたい、読んで欲しい、という恩田さんと出版社の意図の表れ……。
ひとつには、1冊にしたことで”厚くて重い本”になり、気軽に持ち歩くことがしづらいものになってしまっているけれど、それは裏を返せば、「”ながら”読みをしないで、この本とちゃんと向き合って!」という恩田さんと出版社のメッセージがそこに込められているような気がする……。

と、そんなことを、この本を手にした時に勝手にピッと感じてしまったのでした。
まだ出版後まもなくの時期でしたので、世評も耳には入ってきてはいなかったのですが、何だかこの本から不思議なオーラを感じて、手に取った『蜂蜜と遠雷』をそのままレジにもっていった。これが私と『蜂蜜と遠雷』の出会いです。(ちょっと大袈裟ですね。。。汗)

さて、家に持ち帰り、いよいよ読書がスタート。

まずは装丁をながめ、「こってるね~」と感心。
読み始めると、とにかく面白い! ぐいぐいその世界に引き込まれる!
そして、読み進めて小説の世界に浸りながら、同時にこの本の装丁のこだわりにも改めて気づかされることになるのです。「いや~、参りました!」と。

ということで、この後、本題の「装丁のこだわり」に入ることなりますが、今日は一旦ここまでといたします。本題に入る前に、前段だけでこんなにも長くなってしまいましたので。。。すみません。
次回の「”装丁のこだわり”徹底解剖!」をご期待ください!
それではまた。

 

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1枚からでも作成可能! 「オンデマンド印刷機用ホログラムペーパー」ご案内

 

皆さん、子供のころ、キラキラ輝くホログラムのシールを集めませんでしたか?
なんだか知らないけど、ホログラムって魅かれてしまいますよね!
紙の中でも圧倒的に存在感のある商品、それが「ホログラムペーパー」です。

一般的に、ホログラムペーパーは、アルミを貼り合わせてあるという特性上、オンデマンド印刷機(デジタル印刷機)で印刷すると、機械内部でスパークしたり、トナー自体の定着不良が出たり…、と何かと扱いづらいイメージがあるのですが……。
いえいえ大丈夫です!
弊社で取り扱っている「オンデマンド用ホログラムペーパー」は、そんな不安とは無関係。ちょっと設定に気を配れば、皆様のお手元のオンデマンド印刷機で1枚から印刷ができるんです。

ということで、今回は弊社が日ごろ販売しております「オンデマンド用ホログラムペーパー」を一気に8種類ご紹介させていただきます。是非一度お試しを!

  

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 商品ラインナップ

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まずは商品のラインナップをご案内いたします。

▶柄の種類:8種(片面タイプ/T1~T8、両面タイプ/T1D~T18)
       
  片面タイプの商品は、表がホログラムで裏が白となります。
  両面タイプの商品は、表裏ホログラムで、傷防止のため1枚づつ合紙が入っております。

▶サイズ:A3サイズ(420x297)、A3ノビ(464x320)
▶数量:50枚入り
▶主な用途:とにかく目立たせたい場合(笑)
      名刺・ショップカード・DM・スイングPOP・プレミアムチケット・同人誌の表紙
      などに最適です。
▶厚さ:今回ご紹介する常時在庫品は残念ながら1種類しかございません。

  ※厚い紙やその他のホログラム柄をご希望のお客様は別途ご相談下さい。

  

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 各商品案内

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それでは8種の商品の特徴を画像と合わせて簡単にご案内します。

 

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名刺アレコレ「厚さ、サイズ、用紙」

4月、新年度のスタート!
フレッシュな社会人を街や会社で見かける季節となりました。
企業では、新年度の組織変更に伴って転勤や部門間の人事異動が行われ、何かとバタバタしている方も多いのではないでしょうか。

そんな4月。
この時期の社会人と言えば……、そう、名刺!
新入社員であれ、ベテラン社員であれ、新しい部署名に新しい肩書きが刷り込まれた自分の名刺を持つと、ピリっと身が引き締まるというか、気合いが入るというか…、「よし、今年度もがんばるぞ!」と心に期するものが生まれてきます。
振り返ると、私も社会人になって初めて自分の名刺を手にした時は嬉しかったですね~。「俺も一人前になった!」なんて思ったりして……。

この3月から4月に掛けての時期。私ども紙屋からすると、他の時期に比べてとりわけ名刺用紙が出る(売れる)時期でもあります。当然、名刺の作成を行っている業者さんはてんてこ舞い。印刷機が回りっぱなしということもしばしばです。

さて、そんな業者さんにとってはチョー忙しい時期であるにもかかわらず、この度、迷惑を承知で「昨今の名刺の傾向」について突撃取材を敢行して参りました!
取材先は、様々な業種にわたって数多くの名刺を作成している、実績充分、横綱級の名刺製作会社さん。最先端で仕事をしている方ならではの興味深いお話も聞けましたので、今回はそれらを踏まえて、「名刺のアレコレ」について書いてみたいと思います。
(M社長、お忙しいことろ、すみませんでした! ご協力いただき、ありがとうございました!)
    

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日本の名刺

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海外で「名刺の紙」と言えば、アジア地域ではコート紙やマット紙にPP貼りしたもの。そしてヨーロッパでは、COC用紙や再生紙など、環境に配慮した用紙がおもに使用される傾向にあります。
日本はどうかと言うと、コート紙、マット紙に加え、ケント紙、キャスト紙、そしてファンシーペーパー(特殊紙)など、数多くの紙が使われ、非常にバラエティーに富んでいます。「和紙文化」や「紙への拘り」を持つ日本ならではの特徴と言えるかもしれません。
最近あまり見かけなくなりましたが、かつては、費用を掛け、自社のロゴを「型押し(浮き出し)」し、高級感のある特徴的な名刺を作る会社もありました。私も20数年前、お客様から、「型押し名刺」のご注文を数多くいただいておりました。
その時代の名刺は、「名刺でツケがきく」などと言ったほどで、それほどに1枚の名刺が企業やその人の存在を証明する、迫力のある価値あるものでもありました。(とは言っても、平社員ではツケききませんけどねぇ。笑)

  

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名刺の現状

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昨今の名刺は、シンプルなデザインと、カラフルで特徴的なデザインの2局化が進んでいて、圧倒的にカラーの両面刷りが多く、スミ文字一色の名刺は本当に少なくなっています。
大手企業ではデジタル印刷機の特徴を活かし、裏面のスペースを商品広告やキャンペーンの告知などに使ったりもしています。
また、葬祭用の名刺を別に作る企業もあります。(知ってました?)
例えば赤がコーポレートカラーの企業の場合は、葬祭用にロゴを黒やグレーに変えて作ったりするのです。

ここ数年で使用する紙にも変化が出てきています。
マット紙やケント紙の他に、アラベールやヴァンヌーボー、ルミネッセンスと言った、特殊紙を使用した名刺を作る方も増えています。
印刷の色使いも豊かになり、金や銀、クリアトナーを使って、個性的な名刺をご希望になるお客様も多くなっています。
特に夜の華やかなご商売の方々は、見た目の華やかさにこだわりをもって名刺を作る方が多く、ミラーコートやクリスパーコート、レーザーピーチ、スペシャリティーズ、ホログラムといったキラキラ、テカテカ感のある紙を使用することが多いという特徴もあります。

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石からできた紙【ストーンペーパー】

近頃、国内においてストーンペーパー(石から抽出した無機鉱物粉末から作られた紙)と同じコンセプトのシートが生産されているという話を、各メディアなどでよく見かけるようになりました。


弊社でも、”そのシート”がメディアに取り上げられるたびに、ストーンペーパーに関するお問い合わせの件数が増えており、「人のふんどしで…」ではないですが、ありがたいことだなぁ~と……。


と、感心している場合ではないですね。(笑)

ちゃんと情報発信しなくては!
ということで、今回は、ストーンペーパーについてお話します。

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ストーンペーパーって何?

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そもそも、ストーンペーパーとは何か? 
誕生のきっかけは、1990年頃の台湾の台南市で<ポリ袋製造 機械メーカー>を経営する台湾龍盟(タイワンロンミン)の梁(リャン)氏が、

「豊富で安価で白色度の高い資源である『石灰石』を主原料とする」ことで
 ①環境性が高い
 ②紙とポリの中間的性質を持つ
 ③従来の合成紙より安価
という「新素材」を創りたい

と発想したことでした。

しかし、開発をはじめたものの道のりは困難を極め、失敗の連続。
特に「石灰石の含有量を60%以上にし、可能な限り100%に近づけること」と「印刷用紙並みに薄くすること」が非常に困難だったそうです。会社を資金的な窮地に何度も何度も追い込んでしまい、一時は家族とも離散せざるを得ない状況にもなったそうです。
まさに、「人に歴史あり」、「ファミリーヒストリー」、「プロジェクトX」。(ちょっと古いか……) しかし、梁氏の不屈の精神と何人もの投資家たちによって、そんな窮地から抜け出すことができ、2003年になってようやく試作品が完成しました。
その後も改良に改良を重ね2006年。17年の歳月を費やして、ついに「ストーンペーパー」の生産体制が完成し、世に産声を上げました。

当初は台南市の工場で月1,000t規模の生産からスタートし、その後2013年に中国の遼寧省にて、現地の石炭関連企業との合弁会社「瀋煤龍盟(センメイロンミン)」を設立。台南市の約10倍の生産能力に相当する月産10,000t体制を築き、龍盟のメイン工場として稼働し始め、現在では台湾以外の全世界へストーンペーパーが供給される至っています。

  

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石からどうやってストーンペーパーを作るの?

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では、石からどうやってストーンペーパーを作るのでしょうか?

まず、炭酸カルシウムとHDPE(高密度ポリエチレン)でペレットを作り、それを溶かすことによって、ストーンペーパーの種を作ります。
その種からストーンペーパーに成型するまでの製造工程は、
 

  ①インフレーション(風船)成型
  ②Tダイ(押出し)成型


と2通りありますので、それぞれご説明します。

①のインフレーション成型は、ストーンペーパーの種を成型機から押し出し、下から空気を吹き込み、風船を膨らますようなイメージです。装置が安価で製品が柔らかく仕上がりますが、厚薄の差が出やすいという特徴があります。50~200μの比較的薄いシートのグレードで採用される成型方法です。

②のTダイ成型は、板をチューブから押し出すようなイメージです。装置は高価ですが、シートが硬く仕上がり、厚薄の差も出にくいという特長があります。250~700μの厚いシートのグレードで採用される成型方法です。

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2017年下半期直木賞受賞作品『銀河鉄道の父』、ノミネート作品『ふたご』の用紙

書籍用紙のトレンドを探る『知ってる? あの本の紙』シリーズ。今回はその第3弾。

年も明けて1月16日 第158回芥川賞と直木賞の発表が行われました。
受賞者のみなさま、おめでとうございます!

今回の直木賞では、四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノを担当するSaoriこと藤崎彩織さんの小説『ふたご』も直木賞にノミネートされ、大変注目されていました。
惜しくも藤崎彩織さんは受賞とはなりませんでしたが、話題性があり、書店の話題の本のコーナーでは黄色いカバーの華やかさがひと際目立っていましたね。

ちなみに直木賞は、財団法人日本文学振興会が運営する文学賞で、正式には直木三十五賞。年2回選考会が行われ、下半期はその年の6月から11月までに出版されている書籍で、中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)が対象となります。

さて、各賞出揃ったところで書店へ向かい、どんな用紙で本を作り上げたかさっそく吟味させていただきました。
まだ、芥川賞の『百年泥』は書店に並んでいなかったので、今回は直木賞受賞の『銀河鉄道の父』と、先ほど触れたノミネート作品の『ふたご』について見ていきましょう。

 

■158回直木三十五賞(直木賞) 門井慶喜(かどい・よしのぶ)著『銀河鉄道の父』

カバー: ラフグロス
帯      : ラフグロス
表 紙: 7TS-1 S-3
見返し: OKミューズきらら パープル
扉  : OKミューズきらら パープル

見返しと扉で使用された「OKミューズきらら パープル」。

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1部からでも作成可能!「オンデマンド印刷機用クリアファイル」のご案内

販促品の大定番「クリアファイル」.
実は皆様のお手元のオンデマンド印刷機で1部から作成出来るんです!
本日は弊社が日々販売しております3銘柄を一気にご紹介いたします! 是非一度お試しを!

■はじめに


一般的なクリアファイルは、透明なシート状のプラスチック素材に、印刷・加工をして作られています。そのほとんどに半透明の0.2mm厚のポリプロピレンシートが使われています。この一般的なクリアファイルにオンデマンド印刷機で印刷するのは絶対にNGです。何故なら、ポリプロピレンのクリアファイルをオンデマンド機で印刷すると機械内部の熱で溶けてしまい大変な事態になってしまうからです。

 

 <素材の溶解温度に関して>
  ・ポリエステル 溶解温度 260℃ 
  ・ポリプロピレン溶解温度 132~155℃ 


今回ご紹介の「オンデマンド印刷用クリアファイル」は、実は全てポリエステルでできています。ですので高温に耐えますし、且つ表面にトナーが定着するように特殊コーティングが施された特別な商品なんです。

 

■商品の活用シーン


例えばこんなシーンで活用してみてはいかがでしょう。
【法人向け】
 ・一般企業様のセミナー・商品説明会・周年記念ノベルティに
 ・ショッピングモールでの各種イベントで、お客様のスナップ写真をその場でプリント
 ・マンション・戸建・車等の高額商品(案件)の見積り用ファイルに
【個人向け】
 ・出産・結婚・入学・卒業の記念に、お客様の写真をプリントしてプレゼント
 ・学校・塾・病院で、授業時間や営業時間の案内をプリント
 ・趣味の分野で、同人誌のノベルティやマイナーキャラクターをプリント

 


■各商品案内


それでは3銘柄のメリット・デメリットを簡単にご案内します。

 

① 桜井株式会社【ミルキーフォルダー】

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『page2018』出展! 東京洋紙協同組合『パピルプラス』のご紹介

印刷・紙業界の方々なら誰もが知っている「印刷メディアビジネスの総合イベント『page2018』」が今年も開催されます。

 【開催概要】
    開催期間: 2018年2月7日(水)〜9日(金)
    場  所 :池袋サンシャイン

        コンベンションセンター
    主  催 :公益社団法人日本印刷技術協会

これまで弊社は、(株)シオザワ単独ブースで2015~2017年に3年連続で出展し、また同時に、2017年は東京洋紙協同組合の一員としても組合ブースの出展に協力して参りました。
さて今年は?
考えあって弊社単独での出展はいたしませんが、東京洋紙協同組合は出展いたしますので、弊社も組合の一員として引き続き組合ブースの出展に協力して参ります。

ということで、『page2018』の開催も近づいてきたことですし、今回は東京洋紙協同組合のPRを兼ねて組合のブランド品『パピルプラス』をご紹介したいと思います。

  

■『パピルプラス』とは

まず始めに、東京洋紙協同組合の説明を簡単にしておきます。
設立は、1960(S35)年6月。東京都にある紙卸商6社が集まって組織しました。
中小企業等組合法に基づく事業協同組合で、共同事業として、オリジナル商品(紙)の開発と育成を行っています。特殊紙を専門に取り扱い、国内で有数の販売組織として知られています。過去に東京都より2度モデル組合の指定を受けています。現在は組合員8社、取扱商品33銘柄になっています。

そしてその取扱商品33銘柄の総称が『パピルプラス』なのです。

ではその『パピルプラス』。
まずはネーミングについて触れておきます。
カタカナで「パピルプラス」、英語表記では「PAPYRU+」。
これってどんな意味? 何となくわかちゃいますかね?
紙の起源である古代エジプトの「パピルス」に、未来へ向けてプラスαの提案をする「プラス」を組み合わせて『パピルプラス』と名付けました。
いにしえと未来をつなぎ合わせるなんて、ちょっとステキでしょ?!
ちなみに声に出して「パピルプラス」と言ってみてください、破裂音が3回も出てきて6文字なので、ちょっと言いづらかったりしませんか……。(特に飲酒した時など。笑)
なので、人によっては「パピプラ」なんて言ったりもします。

  

■『パピルプラス』商品群

全33銘柄をカテゴリー別に分けると以下のようになります。

 

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かわいい! ナンバーワン見本帳 大王製紙「再生色画用紙フレッシュカラー」

「見本帳」というと、素材を扱うメーカーや販売会社にとっては、なくてはならないツールの一つです。業界を問わず、皆さんの会社でも、「見本帳」と言われるものが数多く棚に並べられていることと思います。
そして、私たちの紙業界でも、「紙」の見本帳が山のようにあります。
製紙メーカーごとに、上質紙、コート・マットコート紙、書籍用紙、情報用紙など、種類別で作られているのが一般的です。(別の呼び方として「非塗工紙、微塗工紙、塗工紙」と表記されている見本帳もあります)
また、「特殊紙」と言われる種類の見本帳もあります。

 

今回は、これら見本帳の中で、特に目を引く1冊、私の中のナンバーワン見本帳をご紹介したいと思います。
それが、コレです!

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ロウ引き加工『透けて魅せます』

 日が暮れるのも早くなり、街にはイルミネーションが輝き始め、クリスマスツリーが並びだすと、クリスマスムードが一気に湧いてきます。2017年もあと少し。
年末の慌ただしさの前に少しだけドタバタと始まる恒例の仕事が「クリスマスカード」。
 デザイナーやデザイン会社では、その出来が自社の宣伝代わりになることもあり、様々なアイデアを出し合って作成しています。
 カード用紙には、クリスマスカラーの赤や緑が選ばれたり、金銀キラキラしているアルミ蒸着紙だったり、パール調の用紙なども選ばれます。使用する用紙の量がそれほど多くないこともあり、普段は使われない高価な用紙も採用されますので、紙屋さんとしては色々な用紙を提案したくなります。
 また、デザインのみならず製作上でも、金箔押し印刷や毛羽立つフロッキー加工、型抜きやエンボスなど、印刷や加工にも力が入ります。
まさに、思考(紙工)を凝らした作品を作り上げるのです。

さてさて、そんな普段とはちょっと違うクリスマス。キャンドルに火をともし、恋人や家族と過ごす方も多いのではないでしょうか。目に映るキャンドルの灯りが、温かだったり神秘的だったり……。日常と違った雰囲気を感じるのもこの季節特有なのかもしれません。

ということで、クリスマスキャンドルを思い浮かべたら、なんとそこから“ロウ引き加工”を連想してしまった私。紙屋の性(さが)なんでしょうか……(苦笑)。
ま、折角なので、今回はクリスマスキャンドルにちなんで(?)、ロウソクのロウを利用した加工、“ロウ引き加工”をご紹介したいと思います。

  

ロウ引き加工とは溶かしたロウを紙全体に染み込ませることで、

 

①    しっとりした質感に加え、

 

②    色に深みが出て、

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紙はこうやって造る 【日本製紙(株)北海道工場白老事業所の紹介】

白老事業所の近くを流れる敷生川
白老事業所の近くを流れる敷生川

皆さん、こんにちは。
先日、日本製紙株式会社北海道工場白老事業所を見学する機会がありましたので、今回はその工場見学のことと、併せて紙の製造工程についてご紹介したいと思います。
このサイトは、紙の卸商が運営しているサイトですので、たまには紙の直球ネタ”製紙”のお話も良いかと……。

 東京も気がつけば紅葉の季節になりましたが、工場見学をした10月中旬の北の大地は既に里にも紅葉が降りてきていて、そろそろ秋も終わりかなという気候でした。
 日本製紙株式会社様(以下日本製紙)は道内に勇払・白老・旭川・釧路の4工場を擁しており、平成22年4月より勇払・白老・旭川の3工場を北海道工場として統合し、勇払事業所・白老事業所・旭川事業所とそれぞれ改称されました。
 今回訪問した白老事業所は、昭和34年6月大昭和製紙白老工場として創立。平成15年4月日本製紙と合併して日本製紙白老工場に改称し、平成22年4月からは日本製紙株式会社北海道工場白老事業所として、大型抄紙機3台と塗工機1台を保有し、印刷用紙の東日本の主力工場として今日に至っています。

 北海道の工場らしく、敷地面積は89万8,000坪(東京ドーム53個分)という広大な敷地を有し、チップからパルプ(LBKP)を製造(日産1,000トン)し、そこから出た黒液を発電4ボイラーの燃料として再利用し、自家発電比率99%(昼間)と環境にも優しい工場となっています。工場内には、関係会社の方を含めると500名の方が働いているとのことです。
 ちなみに、チップからパルプを製造するには歩留まりが50%ということですから、毎日2,000トンのチップを使っていることになります。その内の85%が輸入材で近くの室蘭港から、残りの15%は国内材で道内から搬入されていて、毎日約100台分の大型トラックが動いているそうです。

   

さてここからは、紙の製造工程について順に説明いたします。

■パルプ工程
紙の原料になるパルプは、木材チップ(木をチップ状に砕いたもの)から作られます。

 

①原料チップを蒸解釜(じょうかいがま)と呼ばれるお釜の中で薬品と一緒に蒸し、木材の中から繊維分(パルプ)と黒液(不要物:黒液はボイラーの燃料になります)を取り出します(この時点では繊維も木材色をしています。そのまま紙にすると茶封筒のような紙になります)。


②次に漂白をします。昔は塩素を使って漂白していましたが、公害問題などもあり、現在では酸素を使って漂白しています。ここで、やっと白いパルプになります。

 

■抄紙工程(しょうし:紙を抄くことを抄紙といいます。明治時代は製紙会社を抄紙会社とも呼んでいました)
紙を作る工程は、簡単に言うと水とパルプが混ざった原料を脱水・乾燥させていく工程です。


①ワイヤーパート(網で抄く工程)
パルプを水に溶かし(大量の水が必要になるので、製紙工場は川の近くに設置されています)ワイヤーでできた網の上に流していきます。ここで、ドロドロの原料からびちゃびちゃなシートになります。
白老事業所にある3台の抄紙機のうち、8号機は5,560mm幅、9号10号機は7,300mm幅もあります。

②プレスパート
びちゃびちゃのシートをローラーで挟み、圧力をかけて水を絞ります(戦後、三種の神器と呼ばれたころの洗濯機の脱水ローラーと同じ原理です。わからない方は昭和時代の博物館かネットで検索してね・・・)。ここで、濡れたシートになります。

③ドライパート
蒸気(黒液を燃やしたボイラーから供給されています)で熱したローラーの間に、濡れたシートを通し乾燥させます。やっと紙の原型ができました。
次に、インキや水が滲まないようにする薬品(サイズ剤)を塗布し、また乾燥させます。

④キャレンダーパート
紙の表面を均一にさせるため、つるつるな表面のローラー(キャレンダー)に通し、紙の表面を整えます。ここで紙になりました。

 

■ワインダー工程
7,300mmの原反(ジャンボロールとも呼びます)を指定の規格幅にカットします。
巻取り製品はこの工程で終了です。

■カッター工程
平判の製品は、ワインダー工程を経た巻取り製品から流れ方向にカットし、指定包装枚数で包装し終えたら、平版製品の完成です。

   

白老事業所の主要生産品目:
 ・白老町の名を冠した上質紙の「しらおい」
 ・A2グロスコートの「オーロラコート」
 ・A2ダルコートの「ユーライト」・「ユーライトDRYアルファ」
などとなります。
(平成30年5月以降「ユーライトDRYアルファ」は、白老事業所のみの生産になるということです)

日本製紙の主力印刷用紙を、9号10号機で生産しています。
この2つのマシンは建屋に並列で設置してあり、スペックもほぼ同等で2台合わせて日産約1,100トンの紙を抄ける能力があります。
壁をはさんだ9号機のすぐ隣には32号塗工機が設置してあり、9号マシンは32号塗工機用の原紙を生産しています。

この様に抄紙機と塗工機が別々に設置されている形態を「オフコーターマシン」と呼びます。(ちなみに抄紙機と塗工機が連続して1台のマシンとなっているものを「オンコーターマシン」と呼んでいます)。
オンコーターマシンの方がコート紙を作るには大変生産効率が良いマシンですが、抄紙パート、塗工パートのどちらかに不具合が出た場合や、白老事業所のように上質紙とコート紙を併抄している場合は、オフコーターマシンのメリットが発揮されます。

出来上がった製品は、苫小牧港から関東地方などの消費地へ出荷されます。

工場の近くに敷生川(しきうかわ)が流れており、取水堰を設けて取水しています。
この川は、鮭が遡上してくるそうですが川から鮭は捕ってはいけないそうです。
見学した日も遡上風景が見られました。(海で釣る分はOKだそうです)
周辺は豊かな自然に恵まれているため、古くはアイヌの人々の里もあったとのことです。
シラオイという地名もアイヌ語が語源だとのことです。

「しらおい」(上質紙)なんて、毎日のように取り扱っているわけですが、やっぱりそれが造られている工場を見て、その土地にふれると、取り扱う際にちょっと想いが入るというか…、刹那に風景がよぎるというか……。うん、工場を見学できてよかったです!

白老事業所で作られた製品も、勿論、弊社で取扱っています。是非ご用命ください。
  
  

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「純白ロール」のウラ・オモテ

「純白ロール」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?

「おいしそうな、ふわふわの生クリームのロールケーキ!」
でしょうか?
ん~、食べたい!

では、同じことを紙屋さんに訊いてみてください。

なんと「あ~、あの紙ね」と答えが返ってくるのです。(アンビリーバボー!)

紙屋なら誰もが知っている紙「純白ロール」。
今日はこの美味しそうな紙(笑)をご紹介したいと思います。
  

純白ロールってどんな紙?

【特徴1】オモテ・ウラのちがい

ご家庭のプリンターでよく使う「普通紙」や、本や手帳に使われている紙は、表も裏も同じさらっとした質感ですよね。
でも、「純白ロール」は違うんです。オモテは「つるつる」、ウラは「ざらざら」。表裏で手触りの違う面白い紙なんです。

例えば、昔ながらの“日めくりカレンダー”にもこの紙が使われています。カレンダーが印刷されている面はつるつるで、ウラ面はざらざらしています。最近は見かけることが少なくなってしまいましたが、日めくりカレンダーを使ったことがある方ならわかるはずです。毎朝めくるのが楽しかったり、休みの前の日は「金赤」が透けて見えて嬉しかったり……。“モノ”としての手触りや質感、重なりの美しさを味わえるのは、紙ならではです。

「最近めくってないなあ…」と思っていたところ、先日こんなノートに出会いました。
その名も「日めくりノート」。純白ロールを用紙として使ったノートです。紙が薄いから、ページもたくさん。オモテとウラで質感がちがうので、書き味も違います。日めくりならではの「透け感」も楽しめます。いつもと違うノートにメモしていたら、なにか違うことがひらめきそう…?
気になる方はこちら。全国の文具店などで購入できます。http://www.365series.net/

  

【特徴2】繊維とグループ
表裏の”目に見える特徴”の他にも、”目には見えにくい”ところで普通の紙との違いもあります。
それは、「繊維の長さ」です。パルプ(紙の素材)の中でも長い繊維のものを使用しているので、普通の紙よりも強いという特徴があります。
そして「純白ロール」は、この”強さ”故に、用紙のグループ分けをしたときに「包装用紙」というグループに入ります。呼び名は可憐なイメージなのに、用途は包装用紙なんです。
包装用紙というと、その代表格に御存知の「クラフト紙」があります。「クラフト紙」も繊維が長く、破れにくいため様々な梱包に使われています。紙の色は、漂泊していない茶色のものが多いため、実用的な梱包やナチュラルなイメージのラッピングなどで多く見られます。
これに対して「純白ロール」は、その名の通り、真っ白。漂白パルプを使用しており、紙の肌は白銀のよう。実際の商品名も、「白銀」や「白夜」などと、真っ白な光景をイメージさせる名前がついていたり、また、「はまゆう」という、きれいな白い花の名前がついているものもあります。

「真っ白な」「包装用紙」なので、贈答用の包装紙にもたくさん使われています。クラフト紙と違って紙の色に影響されずきれいに印刷できるため、全面に印刷をかければ、破れにくいオリジナルの包装紙になるのです!

例えば、洋菓子屋さんが包装紙を作りたいと相談にみえたとしましょう。「つやつやできれいな包装紙を作りたい!」
そんな時は「純白ロール」。オモテの平滑な面に印刷をかけて、つやつやのオリジナルの包装紙を提案できます。

今度は和菓子屋さんが包装紙を作りたいと相談にみえました。「和風な質感でしっとりした包装紙を作りたい」
そんな時も「純白ロール」。ウラのざらざらした面に印刷をかけて、風合いのあるマットな仕上がりの包装紙を提案できます。

このように、「印刷+オモテorウラ」の工夫でこんなに表情が変わるのです。
弊社でも先日、ある企業様がお配りになる和菓子系のノベルティの包装紙として、「和風のデザイン+ウラのざらざら面に印刷」で実際に製作しました。和のデザインをただ印刷するだけではなく、手に取った時のざらっとした落ち着いた紙の質感が「和」の雰囲気をより引き立たせていました。

紙の活かし方は、使う人次第で広がります。
イメージに合わせた紙、質感、用途に合った適性。
「こんなことをしたいんだけど、それに合う紙ってあるのかな?」といった疑問や、「この紙を使ってこんなことをしたいんだけど、適性はあるのかな?」といったご質問も、是非紙屋さんに訊いてみていただけたらと思います。

きっと答えがみつかるはずです。
  
  

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紙にもこんなに凄い技術が! 注目、ノーカーボン紙

 

ゴルフクラブを握ってまもなく10年になる私。未だにトップやダフり、シャンクなどが多く、「参ったな~」とラウンド中にぼやくことしきり……。なかなかスコアが安定しません。
いや~、ゴルフって難しいですね~。

ま、ぼやいてばかりもいられないので、少しでも上達したいとの思いから、近頃、練習場で或るアイデアグッズを使用しています。その名は「インパクトマーカー」(もしくは「ショットセンサー」)
この特殊なシールをクラブヘッドに貼ると、ボールが当たったところに痕跡が残り、ボールがクラブヘッドのどこに当たったのか一目でわかるのです。

写真は(恥ずかしながら)私が実際に打った痕跡です。
球の位置がバラついていますねぇ……。これじゃあ、いいスコアが出ないですよね。ある意味、納得……(涙)

  
それにしても、このシール、不思議ではありませんか?
見た目には普段使っているコピー用紙と変わりませんし、特に色が付いているわけでもないのに、ボールが当たったところだけに色が付くって……。

圧がかかったところに色が付く……。

これ、何だかカーボン紙みたいじゃありませんか?
筆圧で下の紙に文字が写るっていう、ご存知のあれです。いわゆる複写用紙です。

  

一昔前ですと、「複写」と言えば、黒や青の「カーボン紙」という特殊な用紙を、複写したい紙の上に置いて加圧して複写したり、また、その発展形として、上用紙の裏面にすでに黒や青のカーボンが塗布されている用紙(画像参照)を使って複写をしていました。(このカーボン塗布済みの複写用紙は今でもまだよく使われています)

で、これは一昔前の複写用紙のお話。
現在世の中に多く出回っているのは、更に進化した形。カーボンがなくても圧をかけると複写できる、その名も「ノーカーボン紙」。いわゆる感圧紙です。(カーボンがないからって、”ノーカーボン紙”と言ってしまうのも、ちょっと安直すぎるというか…、違和感ありますが…笑)

手許にノーカーボン紙がありましたので、ちょっとデモンストレーションしますね。
コピー用紙と同じように見える紙なのに、3枚重ねて一番上の紙に文字を書くと……。
あら不思議! 書いた文字や線が2枚目、3枚目にも写っています。

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424兆円の紙? MICR用紙のご紹介

 

1年間で424兆円。

いったいこれは何の金額でしょうか?

「35億!」なら知ってるって?
いえ、そっちじゃないんです。
「424兆円」となると日常感覚とはだいぶかけ離れた大きな金額で、ちょっとわかりませんよねぇ……。

これ実は、1年間に日本国内で行われた小切手振出・手形交換高(2016年)なのです。

日本には様々な形の支払方法がありまして、小切手や手形と呼ばれる有価証券を用いる支払方法もあります。小切手と手形は利便性や安全性に優れており、高額な支払が行われる企業間で使われることが多いです。
これらは最終的には銀行等に集められ、相互に銀行間で交換しあうのですが、金額ベースにすると年間424兆円にのぼるということです。
  

さて、これだけ金額の大きな話になると、悪用や詐欺等に利用されてしまうことがあります。

2002年に公開された「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」という映画では、レオナルド・ディカプリオが演じた主人公のフランク・W・アバグネイルは大胆不敵な詐欺師として描かれていましたが、実は実在の人物であり、作中と同じように小切手の偽造などの詐欺事件を繰り返し、5年間で40億円もの大金を不正に得ていました。(本作品では、主人公の好敵手がトム・ハンクスという豪華なキャスティングです!)
アメリカでは、アバグネイル氏が偽造小切手を銀行に持込んで換金を繰り返していたため、事件発覚後、本物の小切手の換金が一時困難になるほどの影響が出たそうです。

いや~、手形や小切手は市中に出回るだけに、もしそれが偽造となると影響が大きいですよね。社会が大混乱してしまいます。

と言うことで、それを防止するために、実は現在は小切手や手形にはある工夫が施されているのです。
現在、日本で流通する小切手や手形の大半は紙でできていますが、これ、ただの紙ではないんです。「MICR用紙」という特別な紙が使われているんです。(知ってました?)

MICRとは「磁気インク文字認識」(Magnetic Ink Character Recognition)の略で、鉄を含んだ磁気インクで印字された文字を読み取る技術であり、小切手・手形のほとんどすべてに使われています。
MICR技術を使うことにより、発行元が特定できるため偽造や不正利用の抑止につながり、また銀行間の小切手や手形の交換処理も迅速に行うことができるのです。

このようにMICRは、とても有効な技術なのですが、一方で、MICRで印刷するには、高度に品質管理された専用の紙「MICR用紙」であることが求められます。
機械が誤って認識してしまえば、小切手・手形の金額が違うなど重大なミスにつながってしまうため、この用紙は誤認識が起きないよう不純物を徹底的に除去し、また機械が読み取りやすいよう加工が施された高機能紙なのです。

年間424兆円のほとんどが、高機能な紙「MICR用紙」を使うことで成立しているなんて……。
紙を通じての「安全な社会への貢献」と言えるのかもしれませんね。
紙に関わる者として、ちょっぴり誇らしかったりして……。
  
  

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2017年上半期『芥川賞』・『直木賞』受賞作品の紙

 

書籍で使用されている用紙をご紹介する記事も、これが2回目。
前回の記事(『騎士団長殺し』の用紙/2017年上半期書籍に使用された紙 2017/08/04)が好評(?!)だったことを受けて、この度めでたくシリーズ化が決定!
その名も『知ってる? あの本の紙』シリーズ。
今後、不定期ながらも、ちょこちょこご紹介していきますね。よろしくお願いしま~す。

 

 

さてと、では本日の1冊目。

 

■村田沙耶香著『コンビニ人間』

 

先日、とある学校に伺ったところ、

「祝 村田沙耶香さん 芥川賞受賞」の横断幕がありました。

2016年上半期に『コンビニ人間』で受賞された村田沙耶香さんの出身校だったのですね。

ということで、私としてはご縁を感じてしまい、早速この本の用紙を調べてみました。

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水に強い!耐水紙 雨のゴルフで力を発揮!

今年の夏は雨が多かったですね 東京でも21日連続で雨が観測されたりと……。
ずーっと降りっぱなしで傘が手放せないというわけではないのですが、曇り空でどこからともなく雨雲が湧き出すという、すっかりおなじみの「ゲリラ雨」というパターンでした。

それにしても、最近の天気予報は精度が素晴らしい!
昔は”あてにならない代名詞”で、「お前の言っていることは天気予報みたいだな…」なんていう言葉を耳にしたものでした。「あてにならない」ことを揶揄して言っているわけですね。「天気予報=ネガティブイメージ」でした。
それが今では、「都心方面は15時頃からゲリラ雨の注意が必要ですが30分程で収まります」と言い切っちゃいますから。どうです、このピンポイントな言いようは。昔が”予測”なら、これぞ”予報”。これを可能にしてしまうスーパーコンピュータってすごいですね!(やはり世界一番を目指さないといけませんね!)

というわけで、懐に優しいのに名門コースでプレーができる夏ゴルフ! 
(突然の話題ワープですみません。。。雨ネタとからませます。冷汗)

ゴルフ好きの私は…、
勿論、やりました。
今年の夏は雨が多かったせいで―猛暑日よりはいいですが―クラブを拭いたり、カッパを着たりと、普段よりやることが増えて面倒くさく感じました。
スコアカードも雨に濡れてぐしょぐしょになったりと……。「ユポで作ったスコアカードだったらよかったのに……。そう言えば最近見なくなったなぁ」なんて思い出しましたよ。(某王子ホテル系のゴルフコースは使ってましたけどね。)

そんなこんなで、ここからが本題。
紙屋のサイトらしく、今日は「水濡れに強い紙(耐水紙)」をご紹介します。
雨のシーンで、屋外イベントで、災害現場で、プールで、お風呂で……。あれこれ想像してみてください。実は用途範囲は広いのです! 勿論、雨の日のゴルフでも力を発揮します。

  

【ユポ®】
以前このサイトでもご紹介しましたが選挙の投票用紙にも使われている、あれです(関連記事:「選挙の投票用紙」2017.07.07)。 
PP(ポリプロピレン)でできている合成紙で水に強く、雨に濡れてもへっちゃらです(もちろん鉛筆とも相性がいいです)。ちなみに、オフセット印刷にも相性が良いので選挙ポスターでもよく使われてますよ。
来たる選挙では、是非気にしてみてくださいね。
詳しくはユポ・コーポレーションのサイトでご確認ください。

【シナップス】
これもこのサイトで以前ご紹介しています。(関連記事:「オンデマンド印刷機をお持ちの方へ、耳より情報! 合成紙シナップス」2017.05.17
こちらはPET(ポリエステル)でできている合成紙です。高温になるオンデマンド印刷機でも対応できるのが特徴です。
スコアカードでは見たことがありませんが、オンデマンド印刷に対応しているので、お客様の名前を前もって印刷しておいたり、パーソナルな情報を事前に印刷できるので、アイデア次第でいろいろな使い方が出来ますね!

【オーパー(OPER)】
こちらは紙にポリオレフィレン系樹脂で紙をはさんだ三層構造をしている紙です。
オフセット印刷専用です。コピー機やレーザープリンターなどのオンデマンド印刷には適しませんのでご注意ください。
詳しくは日本製紙パピリア(株)サイトでご確認ください。

【OKレインガード】
ベース紙の両面に撥水加工を施している紙です。オフセット印刷はもちろん、レーザープリンターなどトナー使用のオンデマンド印刷にも対応しています。
(※撥水:水を弾く加工のこと。水が玉になり表面をコロコロ転がり落ちます)
詳しくは王子エフテックス(株) のサイトでご確認ください。

【耐水耐油紙ポエムS】
耐水耐油加工を施した機能紙です。オフセット印刷(UV印刷推奨)はもちろん、カラーレーザープリンターなどのオンデマンド印刷にも対応しています。
詳しくは北越紀州製紙(株)サイトでご確認ください。

こうしてみると、結構色々な耐水紙がありますね~。(これで全てを網羅しているわけではありません)
同じ耐水性のある紙でも使用用途や条件などによって、使える紙が変わってきますので簿注意ください。勿論ご相談いただければ、私どもでより最適な用紙をご提案いたします。
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

  

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オンデマンド印刷機でゼッケンが作れる!「レーザーサテン」登場

「レーザーサテン」で作ったゼッケン
「レーザーサテン」で作ったゼッケン

2020年の東京オリンピックまであと3年を切り、皆さんの身の周りでもオリンピックを意識したスポーツイベントが行われていることかと思います。今回はそんなスポーツイベントで“イイ仕事”をしそうな機能紙をご紹介致します。
その名は「レーザーサテン」。(ダイオーポスタルケミカル㈱製)
商品規格はA4とA3サイズで、100枚単位にてご案内可能です。


“サテン”というと紙屋さんは「サテン金藤」というダルアート紙をイメージしてしまいますが、この「レーザーサテン」はなんと本物のサテン繊維にカラーレーザープリンターで印刷が出来るというすぐれ物のタック紙で、オンデマンドで簡単にステッカーやワッペンが作れてしまうのです! サテン特有の光沢があり、紙というよりは本当に布生地という感じの商品です。

 

製品の特徴


通常のタックシールは衣服への粘着性が弱く、汗をかくとすぐ剥がれてしまい、とてもゼッケンや名札には使えませんでした。しかし、この「レーザーサテン」の粘着材は、繊維用糊を使用しているので、衣服に貼っても剥がれにくく追随性があり、活動的な場面での使用にも適しています。
今まで、ゼッケン用紙というと「シータス」を使う事が多かったのですが、「シータス」はタック品ではないので安全ピンなどで留めなくてはなりませんでした。
先日、お客様から「空手の道着に付ける名札として使用するもので、何かいいものはないか?」とのご相談があり、さすがに安全ピンで道着に付けるのは危険な為、シータス以外で何か良い商品は無いかと思案していたところ、ちょうど良いタイミングでこちらの商品が発売されたのでした。

 

活用シーン


主な用途事例としては、
・マラソン用のゼッケン
・空手・柔道の道着やその他競技ユニフォームに貼る名札シール
・食品工場や精密機器工場での工場見学等のビジター用ワッペン
・イベント運営のスタッフジャンパーの印刷代わり
などなど、
意外と色々使えそうです!

 

「ふ~、汗かいた……」
「ふ~、汗かいた……」

ジョギングで使ってみました!


 魅力的なこの商品。その実力を知るべく、実際にゼッケンでどの程度使えるのか自分で試してみることにしました。
 或る晴天の休日。オフィス用複合機でオンデマンド印刷したオリジナルのゼッケンを付けて、颯爽(?)と近所をジョギングし、程良く汗をかいてみました!(笑)


「レーザーサテン」の生地が意外に厚く、走り出した当初はゼッケンを付けた胸元付近が暑苦しく感じましたが、すぐに慣れる程度でした。腕を強めに振って走ってもシールが全く剥がれずに粘着力は良かったです。糊が硬化するまで、ある程度時間があった方が良いので、40分程走った後、更に30分程クールダウンした状態で、「レーザーサテン」を剥がしてみました。

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『騎士団長殺し』の用紙(2017年上半期書籍に使用された紙)

紙の販売に長く携わっていると、自分が取り扱っている商品が世の中でどんな使われ方をしているか気になるものです。名刺、パンフレット、中吊り広告など、目についたものは触って、「なるほど、こんな用紙を使っているのか」とか「この用紙をこんな使い方をするのか…」などと思ったりしながら、銘柄や品種の特定を勝手にしてしまう……。まぁ、一種の職業病のみたいなものですね。

 

そんな私が今回ご紹介したいのは『書籍用紙』。
書籍には様々な用紙が使用されているのです。特にハードカバーの書籍となると、カバー、表紙、帯、見返し、扉には特徴のある用紙が使用されていることが多く、本の内容に合わせたり、新商品や意外な商品を使用したり、と大変興味深いものです。
           
もちろん特徴のある印刷加工で表現する場合もありますが、紙選びも装丁家(ブックデザイナー)の腕の見せどころです。

と言うわけで今回は、2017年上半期書籍ランキング上位の本に使用された特殊用紙について、気になったものをご紹介いたします。

 

■村上春樹著『騎士団長殺し:第1部 顕れるイデア編』、『騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編』

個人的には、上半期最も驚かせてくれた書籍で、村上春樹さんの最新作。いったいどんな用紙を使用しているのか楽しみにしていました。(内容じゃなくてご免なさい!ハルキさん)
本を開いた瞬間、「シブイ…」と思わずつぶやいてしまった2冊です。   

見返しと扉に使用されたのが「ジャンフェルト」
色は扉に<絹>、
「第1部 顕れるイデア編」の見返しに<濃松葉>、
「第2部 遷ろうメタファー編」には<ぶどう>が使用されています。

1997年に発売されたジャンフェルト。紙のサンプル帳でもしばしば目にしていた私にとっては、さほど珍しい用紙ではありませんでしたが、深みの強い色味を使用しているのに加え、どっしりと構えたエンボス感が落ち着いた大人の演出をしていると思いました。

 

■佐藤愛子著『九十歳。何がめでたい』
          
表紙は「OKミューズコットン/りんどう」
見返しに「モフル/シトロン」
扉に「ポルカレイド/そば」が使用されています。

優しいエンボスと柔らかなレモン色の見返しがとても印象的でした。
最近、ヨーロッパの用紙に触れる機会があり、日本の用紙に比べてボサっとしていて、白い紙と言いながらも1枚のどこかしらに黒いチリが混じっている。いい意味で人間的なラフな雰囲気のある印象を受けました。
そんな雰囲気にレイド模様を加えたのが「ポルカレイド」。
思えば表紙に使用された1959年発売の「OKミューズコット」ンもレイド模様。
2012年発売の「ポルカレイド」と合わせ、新旧レイド模様の用紙を共演させている一冊としてご紹介させて頂きました。(これぞ、マニアな視点ですね。笑)

本の内容だけでなく、装丁にもご興味をお持ち頂けましたでしょうか。
今後も身の回りで使用されている用紙について注目し、また皆様にご紹介していきたいと思っています。
それではまた!

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オンデマンド印刷機をお持ちの方へ、耳より情報! 合成紙シナップス

シナップス活用事例
シナップス活用事例

オンデマンド印刷の付加価値を上げる「合成紙シナップス Synaps」(AGFA製)をご紹介いたします。 ビジネスのフィールドが広がります。 

 

是非一度お試しを!

 

 

製品の特徴(メリット)・活用シーン

 

▶特徴

  • シナップスは紙を全く使用していない100%PET(ポリエステル)ベースのレーザープリンター用合成紙です。
  • 紙ではありませんので水に濡れても大丈夫。
  • 紙に表面コーティングを行ったハイブリッドタイプの合成紙と比較して、高い引裂強度があります。
  • 加筆性も有り、鉛筆・シャープペンシル・ボールペン・マジック等で筆記することができます。シャチハタ等で印を押す事も可能です。
  • ポリエステルで出来ていますのでカードにした時にコシも有り、PETカードとして使用できます。
  • 商品の規格はXM135・230・300・450の4段階の厚さがあり、A4・A3・320x450の3サイズがあります。


▶活用シーン

  • エマージェンシーカードや社員証のように長期間使用するカード
  • 屋外に掲出するポスター
  • 水に濡れる生鮮食品売り場等のプライスカード 
  • etc

 

シナップスを活用した印刷会社様のコメント

 

実際にシナップスすを活用された印刷会社様から、活用後にコメントを頂戴しましたので、ここにご紹介いたします。

  • 会社業務:オンデマンド印刷機で名刺を作成
  • 活用実績:水に濡れる場所で業務を行っている企業の名刺用紙、並びに会員カードとして活用
  • コメント:「トナーの定着も良く、ベタ印刷も綺麗に出力できました。また、印刷後に角丸加工をすれば会員カードとして使えますし、裏面にバーコードも印刷したのですが、トナーが剥がれずに安心して使えました」

と高いご評価をいただきました。

 


商品使用時の注意点

  • 乾燥した環境ですと印刷後の静電気によりシート同士がくっついてしまったり、綺麗に重ねて積むのが難しくなったりしますので、出力後は小まめに配紙口より印刷後のシナップスを取り除き、断裁機の上に置くなど帯電している静電気が逃げるようにすると扱い易くなります。
  • 湿度が高い環境の方が静電気は抑えられますので湿度を45~60%に、室温を18~23度にして頂くのが理想です。
  • XM230までの厚さでしたら名刺断裁機でのカットも可能ですが、それ以上厚手のシナップスには適さない場合がありますので、都度お手元の名刺断裁機でテストして下さい。
  • 出力時に初期設定で印字するよりも管理者設定等で電圧を調整頂くとより良い印字結果が得られます。
  • シナップスXM135は一般的な紙折り機にて折ることができますが。厚手のXMを折るのは難しい場合があります。その場合は折り機を使い、折り目を付けることをお勧めします。必ず折りの山側が外側に来るように折ってください。折り線が交差する形での二度折りはお勧め致しません。折った後を強く押してあげることで折り目がしっかりとします。
  • シナップスXMはミシン目加工や穴あけ加工も可能ですので、2穴加工して油や水に濡れる厨房等のマニュアルにも使えます。


ご不明な点ございましたらお気軽にお問合せください。
ご質問お待ちしております。

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