オンデマンドで出力できるユポ「ユポYPIシリーズ」ご案内

 

合成紙の大定番「ユポ」ですが、オンデマンドプリンターで出力しようとして熱でドラムに着いてしまった、なんてお話しをよく耳にします。
そんな皆様の「何とかなんないの?!」という要望に応える商品があります。
それが今回ご紹介する「ユポYPIシリーズ」です。

このユポYPIは、元々HP社のINDIGOデジタル印刷機用に販売されていたものなのですが、昨今の乾式トナータイプのデジタルプリンターの性能向上により、2018年春から一部のプリンターで出力が可能となりました。


弊社のお客様での実績ですと、リコーのRICOH PRO C各シリーズ、及び富士ゼロックスの Iridesse や Versant で出力可能との結果が出ております。今後はキャノンやOKIのプリンターでもテスト印字を行い、後日その結果をご報告出来ればと思っています。
(※印刷環境により結果は異なりますので、使用前に必ず各プリンターメーカーのアドバイスを受けてから出力のテストをするようにお願致します。)

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ユポYPIの規格に関して
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ユポYPIは全部で4斤量(150・200・250・300μ)あり、サイズはHP社INDIGOベースの460×320㎜となっています。目方向はT目となります。
弊社倉庫でもYPIシリーズ4斤量の在庫をし、A4サイズやA3サイズに断裁して端数での出荷も可能です。
合成紙の中で、レーザーピーチやシナップスはポリエステル(PET)素材になりますが、ユポはポリプロピレンが主要の素材になります。

 

 


<素材の溶解温度に関して>
・ポリエステル(PET) 溶解温度 260℃
・ポリプロピレン溶解温度 160℃

従来は溶解温度の問題で、乾式トナータイプのデジタルプリンターではポリプロピレン系のものはNGでしたが、ユポYPIは一部の機種で定着温度を低めに設定をして頂ければ問題無く出力できます。
価格もPET素材の商品よりお安くなっています。

 

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商品の活用シーン
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・飲食店様のメニュー表(460㎜方向に目が流れています。折り加工は目方向に平行に折る方がお奨めです。)
・各種メンバーズカード
・タグや荷札(丸穴であれば紙に比べ引裂けにくいです。)
・屋外掲出用ポスター
・POP


筆記適性に関して、実際のユポYPIに、油性ボールペン・シャープペン・水性サインペン・シャチハタ印のそれぞれで記入し、すぐに手で擦ってみました。
油性ボールペンとシャープペンは問題無く使用できます。水性サインペンとシャチハタ印は浸透せず擦れてしまいました。

 

 

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「ユポYPI」を活用したお客様のコメント
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実際にユポYPIを活用されたお客様から、活用後にコメントを頂戴しましたので、ここにご紹介いたします。

・<オンデマンド専門の印刷会社様/屋外イベントで使用するスタンプラリーシートを作成>
屋外での水濡れの心配も無く、長時間手持ちしていても紙のようにクシャクシャにならず、ベタ印刷も綺麗に出力できました。

・<外食チェーン店デザイン部様/メニュー表を作成>
トナーの発色も良く、パウチ加工する時間も不要になり、トータルコストもパウチするより安く上がりました。

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商品使用時の注意点
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▶湿度について:
乾燥した環境ですと印刷後の静電気により商品同士がくっついてしまったり、綺麗に重ねて積むのが難しくなったりしますので、出力後は小まめに配紙口より印刷後の商品を取り除き、断裁機の上に置くなど帯電している静電気が逃げるようにすると扱い易くなります。湿度が高い環境の方が静電気は抑えられますので、湿度を45~60%、室温を18~23度にして頂くのが理想です。逆に、乾燥しているとトナーが飛び散り、画像にモヤができる可能性があります。

▶スミベタの出力に関して:
スミベタの再現が難しく、温度・湿度や絵柄によって都度調整が必要となりますので、事前に試し刷りすることをお勧めします。また同時に各プリンターメーカーのエンジニアにプリンター設定の相談をするようお願いたします。

▶最後に、ユポ全般ですが全判包み単位で御注文頂いた場合、上下各1枚のユポ紙は使用しないで下さい。理由は傷防止等で上下に板紙を挟んでおり、板紙の紙粉がユポにつている可能性があり、発色に影響が出るからです。

 

 

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