紙らぼ へようこそ!

紙の商社シオザワ(4030)が、

紙の美しさ、奥深さ、親しみやすさなど、

紙のあんなことこんなことをお伝えしています。

 CONTENTS

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美麗! クリスマスカード(レーザーカットのご紹介)

 

いよいよ師走。
このところ、めっきり寒くなりました。

さて先日、LOFTへ友人の誕生日に贈るバースデイカードを買いに行ってきました。
いや~、カードの種類が豊富なことに驚きました。
金銀の箔押しや、エンボス加工で凹凸を付けたデザインに凝ったカード。また、シンプルに文字だけが入ったカードなどなど、様々なカードが陳列されていました。

そんな中、ひときわ目立つコーナーがあり大勢のお客様が足を止めていました。
赤と緑のカード、靴下やモミの木の形をしたカードなどが並んでいます。
もう、みなさんもお分かりですよね。
クリスマスカードのコーナーです!

その際に、私が購入したクリスマスカードがこれです。(上の画像)
 
いかがでしょうか?
一見、印刷されているように見えますが、実際は紙が切り抜かれています。
この細かさ…、す、すごい!
カードを受け取った方の喜ぶ顔が目に浮かんできませんか?!

と言うことで、今回は、このクリスマスカードがどのように作られているのかをご紹介したいと思います。

    

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紙にこだわるなら、持っていたいこの見本帳!


「こんな紙な~い???」

そんな問い合わせが日常茶飯事な紙屋さんの営業ですが、そんな私たちにとって、とっても便利なのが”この紙”の見本帳。

PAPYRU+(パピルプラス)3マット系(ファンシー)。
 
白系の色でテクチャー(手触り感)のある用紙が9銘柄掲載されています。
どの銘柄もおしゃれな冊子や高級感のあるペーパーアイテム に採用されております。

実はパピルプラスの見本帳の中で、もっとも更新頻度の高いのがこの「3番」。
2018年10月に2年ぶりに作成され、新商品の『クリアバルキー』と、厚い規格が増えた『アヴィオン ハイホワイト』も掲載されています。

新商品の「クリアバルキー」については以前、紙らぼにて紹介しているので、こちらの記事を参考にしてください。 ⇒紙らぼ「新商品 クリアバルキー」

 

それでは今までにどんな問い合わせがあったのか?
ドラえもんとのび太の会話風に紹介していきましょう。

 

 

▶「フリーペーパーみたいな紙な~い???」

 

紙屋さん「はい、グラシア!」
 
フリーペーパーと言えば嵩高で印刷グロスが強めの用紙が好まれます。
嵩高紙は軽くて持ち運びもしやすく、しなやかでめくりやすい。
そして、印刷グロスが出た方が、写真も映えます。
さらにマット調で文字が読みやすく、おまけに手触り感があれば高級感も出たりします。
そんな特徴をもつのが「グラシア」です。

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卓上カレンダーの横綱「パデカ」 2020年版完成!

2020年度版の当社オリジナル卓上カレンダー「パデカ」が完成しました!


毎年この時期に、お客様へ「パデカ」が出来上がったことをお伝えすると、「あー、もうそんな時期か・・・」と、季節を感じさせる役割も担ってくれている製品でもあります。

「パデカ」は、当サイトで2017年9月に一度ご紹介していますが、今回、デザインを大きく変更(私たちは大きいと思っていますが)したこともあり、この機会に改めてご紹介をしたいと思い記事にしました。

 

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1枚に4か月分を掲載しました!
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2020年度版から、前月、当月、翌月、そして翌々月の4か月分を掲載することにしました。

店頭に並んでいる卓上カレンダーを見ると、4か月分を掲載しているタイプは少なく、全体の2割から3割程度だと思います。
この4か月分掲載のデザインは、お使いいただいているお客様からのご要望もあり、今回、思い切って変更しました。
窮屈な感じなってしまうのではないかと心配をしましたが、デザインをしてみると、それ程でもなく……。
見やすく仕上がりました!

 

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美術用紙のアレコレ


当サイトをご覧いただいている”お馴染みさん”はご存知かと思いますが、当社は紙の商社であり、且つスケッチブックのメーカーでもあり……、つまりは、美術で使う紙「美術用紙」を数多く取扱っています。
ということで、今回は、美術用紙のアレコレについてご紹介したいと思います。


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どんな種類があるの?
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 美術用紙としては、画用紙・水彩紙・ケント紙・版画用紙・トレーシングなど(まだまだあります)が代表的なところです。これほど色々な種類の紙を使う”教科”ってありますかね?(他にはないと思いますが……)


【画用紙】

「必ず」といっていいほど使うのが画用紙です。子供の頃に、クレヨンや絵の具で描いていた、あの表面がポコポコ(ケバケバ)した誰もが知っている紙です。
どんなものにも対応できて、安くて気軽に使えて、重宝しましたよね。
「昔使っていた頃は表面が毛羽立っていて、消しゴムで消すと、すぐに紙が剥けてしまった……」なんてことを思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今では製造技術が発達して、強度も上がり、安心して使えるようになりました。


【水彩紙】

絵の具(透明・不透明・アクリル)を使って描く水彩専用紙で人気があります。吸水性があって、にじみ止めの処理もされていて、凹凸があるものが多いです。
18世紀後半に英国のジェームス・ワットマンによって製造されたものが始まりで、ヨーロッパには様々な種類の水彩紙が存在します。

私事ですが、以前、イタリアを旅した時、ローマやフィレンツェで多くの画材店を見かけました。知らない見たことのない紙がたくさんあったのには驚かされました。
もちろん日本でも水彩紙は造られていて、「マーメイド」が有名です。その名を耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。粗い凹凸があって、描いたあとの作品は何ともすばらしい風合いがあります。

私のお勧めは「パミス」という紙で、表面はキメ細かな線が綺麗に入っていて、独特の風合いがあります。マーメイドに飽きた方には、是非一度使っていただけたらと思います。かなり以前に発売された紙ですが、再ブレークしていて注文が増えています。


【ケント紙】

ポスターによく使われ、ポスターカラーで描くことが多いです。吸水性は良くありませんが、乾いたあとの発色は抜群で、くっきりと絵が映えて見えるのが特徴です。
デザインをするためにデザイナーが使ったり、技術の授業で製図を書くのに使われたりしています。
  

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オンデマンドで出力できるユポ「ユポYPIシリーズ」ご案内

 

合成紙の大定番「ユポ」ですが、オンデマンドプリンターで出力しようとして熱でドラムに着いてしまった、なんてお話しをよく耳にします。
そんな皆様の「何とかなんないの?!」という要望に応える商品があります。
それが今回ご紹介する「ユポYPIシリーズ」です。

このユポYPIは、元々HP社のINDIGOデジタル印刷機用に販売されていたものなのですが、昨今の乾式トナータイプのデジタルプリンターの性能向上により、2018年春から一部のプリンターで出力が可能となりました。


弊社のお客様での実績ですと、リコーのRICOH PRO C各シリーズ、及び富士ゼロックスの Iridesse や Versant で出力可能との結果が出ております。今後はキャノンやOKIのプリンターでもテスト印字を行い、後日その結果をご報告出来ればと思っています。
(※印刷環境により結果は異なりますので、使用前に必ず各プリンターメーカーのアドバイスを受けてから出力のテストをするようにお願致します。)

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ユポYPIの規格に関して
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ユポYPIは全部で4斤量(150・200・250・300μ)あり、サイズはHP社INDIGOベースの460×320㎜となっています。目方向はT目となります。
弊社倉庫でもYPIシリーズ4斤量の在庫をし、A4サイズやA3サイズに断裁して端数での出荷も可能です。
合成紙の中で、レーザーピーチやシナップスはポリエステル(PET)素材になりますが、ユポはポリプロピレンが主要の素材になります。

 

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「はる楽の~と」お取り扱い店のご紹介-その2 【日本ダブルリード】(楽器店)

店内での展示
店内での展示

 

「はる楽の~と」発売から1年以上がたち、ありがたいことにユーザーさんも増えてきました。


実際にご購入いただいた中学校の吹奏楽部からは「今まで生徒それぞれが使いたいものを買っていたが、統一したことにより発表会などの演奏でも一体感も出て、生徒達もより一層練習に励んでいる」とのお話を頂戴しました。


このような感想をいただけるとこちらも嬉しいですね!
また、ホームページなどを見て、実物を見たいとの問い合わせをいただくこともあります。

と言うことで、
そのような方々の参考になればと思い、「はる楽の~と」をお取り扱いいただいています楽器店を紹介させていただきます。

【日本ダブルリード】

 

オーボエとバスーン(ファゴット)専門の楽器店です。専門店としては、世界最大で国内外の演奏家から多くの信頼を得ている会社です。


楽器全般を扱っているわけではないので、はじめて知ったという方も多いのではないでしょうか。また一方で、これらの楽器を演奏している人には常連の方も多いでしょう。


所在地は、新宿です。最寄りの新宿駅西口から約200m位歩いたビルの3Fにあります。
店舗には、色々なオーボエやバスーン、完成リードやその材料、楽譜や書籍、アクセサリーなどが展示され、販売されています。


完成リードは、実際に試奏してから購入できます。そのため、店舗には楽器を抱えたひとがひっきりなしに来店し、リードから音を出して選んでいます。プロの演奏家は自分で作っている人が多いようです。

<※リードとは、乾燥させた葦を薄く削り、息を送りこむことによって、振動して音源となる薄片です>

オーボエやバスーンは、リードが2枚重ねてあるもの(ダブルリード)を吹口に取り付けて、息を送りこんで振動させ発音させる楽器です。
ちなみにシングルリードの楽器は、クラリネットやサクソフォンなどです。

また、同社では「JDR リペア キャラバン」と題し、技術スタッフが全国各地に訪問し、ダブルリード楽器の巡回修理・調整、相談などの対応をしており、好評を得ているようです。
その際にリードや消耗品、グッズなどの展示販売もしており、「はる楽の~と」も紹介していただいています。

店舗でも、いろいろな問い合わせに親切に対応していただけます。ご興味をもたれた方は一度ご来店されてはいかがでしょうか?

 

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ALETSスケッチブックの加工作業紹介

断裁加工
断裁加工

7月も半ばになりましたが、関東はなかなか梅雨が明けませんね~。
そろそろ「夏本番!」と行きたいところです。

夏と言えば、海に山に海外に…、とお出かけになる方も多いことと思います。
そんな時に、スケッチブック!
絵が上手い下手は別として、目にした風景を自分の手で描き取っていく……。
写真とはまた違った趣があって、想い出に彩りが生まれること間違いなし!
是非お試しください。

と言うことで、
今回は弊社のオリジナルスケッチブック「ALETS」の製作加工作業を一部紹介させていただきます。

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断裁加工
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表紙、本文紙ともに全判(788x1091mm、625x880mm)サイズで在庫しています。
それを製品サイズに合わせて断裁していきます。
写真は、全判にB4判8冊分の表紙を印刷し、断裁する前の状態です。
   

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リング穴あけ加工
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製品サイズに断裁し、丁合(一冊の本に仕上げるため頁順に並べる事)した後は、リングを通す穴をあける工程です。
弊社のスケッチブックは色々な紙(厚い紙や色紙、和紙など)が一冊に束ねてあるため、順番を変えないよう注意しながら作業しています。

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気持ちが伝わる、手作り「箸袋」・「酒ラベル」

先日、家電量販店に行った際に、プリンター関連の用紙コーナーをのぞいてみました。そこには、家庭用のインクジェットプリンターやレーザープリンターで、オリジナルグッズ(名刺、うちわ、扇子、カレンダーなど)が簡単に作れるキット商品が数多く陳列されていました。
小さなお子さんをお持ちの方々は、子供の写真を使って、カレンダーなど何かしらのグッズを作ったことがあるのではないでしょうか。

さて今回は、そんなキット商品に触発されて(?)、「あらかじめ用紙自体にミシン加工や貼り加工が施されていて、オフィスや家庭のプリンターで”手軽にオリジナル品が作れる”というプリンター用紙(紙+加工)」をご紹介したいと思います。
私視点で「こんなものまであるんだ!」と感心したプリンター用紙を2つ取り上げましたので、どうぞお付き合いください。

  

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箸袋(和紙)
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あらかじめ用紙自体に箸を入れる袋状の加工がされており、その位置に合わせて柄や文字をプリントし、その後、ミシン目で切り離していくと、オリジナル箸袋が出来上がります。
この商品は、「6面付用紙」と「10面付用紙」の2種類があります。
   
■6面付用紙
A4サイズ(210mm×297mm)の用紙に、箸袋が6面付いています。
箸袋1面のサイズは、幅39.5mm×長さ180mmです。

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オンデマンド印刷可能な合成紙「シナップス」追加情報

 

2017年5月に、当サイトでご紹介しました合成紙「シナップス」。(2017.05.17「オンデマンド印刷機をお持ちの方へ、耳より情報! 合成紙シナップス」記事はコチラ

 

その後、商品規格が増えましたので、改めてでご紹介したいと思います。

XM170とXM375が新たに加わりまして、商品の規格はXM135・170・230・300・375・450の6段階の厚さとなり、それぞれに、A4・A3・320×450の3サイズがあります。

折角ですので、今回は「シナップス」に関して、更に掘り下げてみようと思います!

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シナップスが生まれるまでの歴史
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まずは製造元である「アグフア・ゲバルト(AGFA)社」について、ご紹介させて頂きます。

「アグフア・ゲバルト(AGFA)社」は、ドイツの化学者パウエル・メンデルスゾーンとカール・アレクサンダー・フォン・マルティウスがベルリン近郊のルンメルスブルグに染色工場を設立したことに始まります。その後、現像剤の開発を足掛かりに写真フィルムや写真関連製品の開発・販売へと事業を拡大していき、後に「アニリン製造株式会社(Aktin-Gesellschaft Für Anilin-Fabrikation)」の頭文字をとり「AGFA」と改称。時を同じくして1894年に個人営業の写真感光紙の製造をしていたリーヴェン・ゲバルトによって、ベルギーのアントワープ市に「ゲバルト社」が登録されました。

1964年6月1日、ドイツに本拠地をおく一般向け写真関連製品を手掛けるアグフア社とベルギーで映画フィルムやグラフィック用途、医療用X線、複写機、学術写真に力を注ぐゲバルト社が合併して「アグフア・ゲバルトグループ」が誕生しました。(※ゲバルト社の登録地となった「アントワープ」という町には「フランダースの犬」で有名な「アントワープ聖母大聖堂」があります)
アグフア・ゲバルト社は本来PET原料メーカーであり、フィルムメーカーでもありました。その中で写真のフィルムメーカーとしては約150年の歴史があり、写真フィルムを世界で初めて開発したのがアグフア・ゲバルト社になります。
銀塩写真全盛期には「コダック」「フジフィルム」と並び世界3大フィルムメーカーとして、世界的にも有名でした。
150年の歴史の中には、写真フィルムから映画用フィルム(モーション・ピクチャー:8ミリビデオ等のフィルム)、レントゲン用フィルム、基盤用フィルム、航空写真用フィルムなど、時代背景とともに様々なものに形を変え、歴史を歩んできました。

また、アグフア・ゲバルト社は、素材以外にも印刷機や刷版機の開発も手掛けており、その流れの中で、今から8~10年前に、PET素材の利点である「耐候性」(プラスティックや塗料等の高分子材料が、屋外で使用された場合に、変形、変色、劣化等の変質を起こしにくい性質)や「耐熱性」を活かした新商材として、オフセット印刷機、インクジェット印刷機、レーザー印刷機に適合した新しいマテリアルの「シナップス」を誕生させました。
  

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日本の伝統文化!「折り紙」 歴史/サイズ/厚さ/折り方

 折り紙といえば……鶴!と私は頭の中で浮かびましたが、皆さんは何を想像しましたか?
他にも紙飛行機や兜(かぶと)、手裏剣など様々なものを折って作ることができますよね。

最近折り紙をする機会はありましたか? 
大人になると少しずつ機会が減ってしまうかもしれませんが、幼稚園や保育園、また小学校の時に折り紙を折るような機会があったのではないでしょうか。

私は不器用だったので折り紙は苦手でした。ですが小学生の時に3人でたくさん鶴を折って、入院していた友達に千羽鶴を渡す機会がありました。その時から唯一鶴を折ることだけ、自信を持って得意分野だと自分自身では思っています。しかし他のものはあまり上手に折ることができません……苦手です。(笑)

昔からの"遊び"の一つで現代にも続いている日本の文化「折り紙」。最近では海外でも「ORIGAMI」として伝わるようになりました。外国から日本に来る観光客が増え、折り紙体験ができるバスツアーがつくられているほど、折り紙は日本の伝統文化として根付いています。
ということで、今回はこの折り紙についてお話をさせていただきます。

   

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折り紙の歴史
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付箋 -起源と種類をまるっと紹介-

 

ぴたっと貼れて、剥がせて、書ける付箋。
仕事や勉強で皆さんもお世話になりますよね?
私もよくお世話になっています。
お世話になりすぎてパソコン周りが付箋だらけです(笑)
そんな付箋ですが、普通の付箋からロールタイプの付箋まで色々な種類がありますね。

でもふと思ったのです。
これだけお世話になっているのに付箋の成り立ちを知らないなと。
なので! 今回は付箋の起源や種類について少し書きたいと思います。

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付箋の起源
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付箋は1968年3M社中央研究所の研究社スペンサーシルバーが強力な接着剤を開発する途中でできた失敗作から発明されたものでした。
シルバーの作った接着剤は、粘着力はあるがすぐ剥がれてしまうという接着剤としては失敗作だったのです。
しかしシルバーはすぐに破棄しようとせずその接着剤の可能性を探し始めました。
当初はなかなか使い道が見つからず、社内のあらゆる人たちに試供品を配りアイデアがないか訪ね周りました。
すると同じ研究員のアート・フライから賛美歌の栞として使えるのではと提案があったのです。
聖歌隊のメンバーであったフライは賛美歌特集のページをめくった時、挟んであった栞が落ちたのを見てあの接着剤が使えるのではないかと思いついたのでした。
その後試作品が完成し、最初は販売に苦戦するも大企業の秘書課にサンプルが配布されると注文が殺到、その後試作品が繰り返し作られ、1980年に全米発売が決定されたのでした。
(参考サイト:3M|ポスト・イット® ノート|製品開発ストーリーhttps://www.mmm.co.jp/wakuwaku/story/story2-1.html

このような経過があって今の付箋があるのですね~。
ちなみに付箋を英訳したものを「ポスト・イット」と思っている方いませんか?
実は私は思っていました……(笑)
でもそれは間違っていまして、3M社さんの付箋の商品名でした。
一つ勉強になりましたね~。
  

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特種東海製紙(株)三島工場&Pam(Paper and Material)見学

 

先日、特種東海製紙株式会社三島工場と、隣接するPamの見学に行って参りました。
今日はその見学レポートをさせていただきます。

特種東海製紙は、旧特種製紙㈱と旧東海パルプ㈱が、2010年に合併して設立された会社です。
お互いの会社は歴史も古く、特殊紙のメーカーとして、「レザック66」に代表されるレザックシリーズや、「タント」、「マーメイド」など、「なんか、この紙見たことがある!」と皆さんに感じて頂ける紙を数多く作っています。我々紙卸商からしてみると”おなじみの会社”なのです。

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特種東海製紙とは
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まずは、特種東海製紙株式会社さんのご紹介から始めます。 

【沿革】
 1907年 東海紙料株式会社(東海パルプ株式会社前身)設立
 1926年 特種製紙株式会社設立
          ∴
          ∵
 2002年 特種製紙Pamが完成
 2007年 特種東海ホールディング株式会社が設立。
 2010年 特種製紙㈱および東海パルプ㈱を吸収合併し特種東海製紙株式会社を設立

歴史がある2社が2010年に合併し設立された、新しい会社です。

【製品】
 <特殊紙>

      ファンシーペーパー :紙が持つ豊かな表情や美しさを生かした製品。色の豊富さが特長です。
   情報用紙 :情報の記録、伝達、処理に適する機能を持つ製品。
         厳密に品質管理をしています。
   工業用紙 :耐水性、耐油紙、無塵紙など一般の紙にはない機能を特別に開発した製品です。

 

 <産業用紙>
   段ボール原紙:より薄く、軽く、ムダなく各商品の性質や流通の仕組みを考慮し製造しています。
   クラフト紙 :耐久性、引っ張り強度を高め、原料コスト削減と加工性を向上させています。
   加工原紙  :お客様のニーズにあわせて、加工しやすい原紙のご提案をします。

 <生活用紙>
   ペーパータオル
   食材紙   :おいしさを保つための吸水性、吸油性、柔軟性を兼ね揃えています。
   トイレットペーパー

  

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ストーンペーパーの紙袋が出来ました!!

  
当サイトの記事にも幾度となく登場してくれているストーンペーパー。
他社製品のメディアでの紹介もあってか、巷での認知度も徐々に上がりつつあります。

そしてこの度、ストーンペーパーの素材としての面白さをより多くの方に知っていただくことを目的として、当社として紙袋を作製し、宣伝に一役買ってもらおうと企画、そして実現いたしました!

 


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ストーンペーパー袋 製作秘話?
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実はこの計画が始動したのは一年以上前まで遡ります……。

発案当時、いざ紙袋を作ったろう!と意気込んで色々と調べてみました。するとなんと、ストーンペーパーの製袋が出来る会社は、台湾と中国にしかないということが分かりました。しかも、ある程度ロットがないと作れない上に全て手作業ということで、大幅なコスト・納期がかかってしまいます。これではお客様のご要望に応えられません。「何か良い手立てはないのか?」と頭を悩ませていました。

でも、日頃の行いが良いのでしょうか(笑)、出会いは突然やって来るんですね!
今回の企画がなかなか進まなかったある日。別件でとある製袋会社に新規で訪問した時のことです。商談の最後でふと思いつき、ダメ元で「ストーンペーパーの紙袋を作っていただくことは出来るでしょうか!?」と相談してみました。
すると、先方の社長様から一言
「機械での製袋テストをしてみましょうか」
社長様もご担当者の方もストーンペーパーの存在をご存知だったようで、快く引き受けてくださったのです。

それから早速、製袋のテスト用にストーンペーパーを数百枚納品。心の中で(もしこれで出来なければ諦めるしかない!)と割り切り、仕上がりを待ちました。
そして3週間後、出来上がったテストサンプルが手元に届きました。

ドキドキしながら確認すると……、
製袋する上で要となる「折り部分と接着糊の定着具合」は、予想以上にしっかりと出来ています。依頼した製袋会社の方からも、「技術的にも問題無く、今後も対応できます」と良い結果報告を頂きました。

「ついにストーンペーパー袋の国内生産が出来る!!」

サンプルを触りながら、喜びを噛み締めました。
企画をしてから半年、ようやくここまで形になってきました。

そしてその後は、実際にお客様に使っていただくことを重点に置き、紙袋のサイズやデザインの決定に注力しました。
サイズは、ひとまずビジネスシーン向けということでA4のコピー用紙が入る大きさ。
そしてデザイン。なにせこれに時間が掛かったのです……。 
紙袋に限らず、何かのデザインをするという経験は私自身初めてで、営業チーム内でもミーティングを重ねました。あーだこーだと意見を出し合いましたが、不慣れな私たちにはなかなかの強敵で、案を絞り切れずにいました。悩んだ挙句、最後は人頼み!(笑) 社内の女性デザイナーにいくつか案を出してもらうことになりました。(Sさん、本当に助かりました…)
その中で今回のコンセプトに合ったデザインを選び、ようやく決定しました。

 

 

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いよいよ製袋本番!
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そしていよいよ本番の紙袋作製へ。
印刷は、弊社の得意先でもありストーンペーパーへの印刷が得意な印刷会社にお願いし、弊社より2名立ち会いをさせていただき無事完了!
印刷が上がったストーンペーパーを製袋会社に持ち込み、仕上がった紙袋がこちら!

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「水平開きノートⓇ」元祖 中村社長!

 

当社のオリジナル品「水平開きノートⓇ ALETS CARNET」。
中村印刷所さんのご協力のもとで製作を行っていることは、これまでにもこのサイトでご紹介している通りです。

そして、

その中村印刷所さん。

あの「おじいちゃんのノート」としても有名な、

中村印刷所さん。

その有限会社 中村印刷所 の中村社長が、この度、同社のツイッターで私たちの「ALETS CARNET」をご紹介くださいました!

 

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水平開きノートⓇのシオザワオリジナル品「ALETS CARNET(アレッツカルネ)」新発売イベント

 

このサイトでも既に御案内しております「ALETS CARNET(アレッツカルネ)」の新発売イベントを、昨年の12月6~8日に晴海トリトンスクエア(東京都中央区)で実施しました。
今回は、遅ればせながらその時の模様をレポートさせていただきます。

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いざスタート!
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今回の目的は、同施設のワゴンスペースでテスト販売を行い、実際にお客様と接しながら


・「ALETS CARNET(アレッツカルネ)」の特長を紹介
・モニター使用していただく方を募集

 

することでした。

ALETS CARNETのコンセプトには、「近年盛り上がっているパーソナルユースの文房具市場にて、紙とデザインにこだわったビジネス向けの水平開きノートを作りたい」という思いがあり、その思いを検証する意味ではオフィスビルと総合商業施設があるトリトンスクエアはうってつけの場所でした。

それでは、販売初日の一日の流れを説明します。

まず、テスト販売を行うことをSNSで告知!
そして早朝、通勤中のビジネスパーソンにリーフ配布!
その後、店頭の準備を開始!

ワゴンカートに
・Las Coloradas(ラスコロラダス)……無地ノート(ピンク)
・Quetzal(ケツァール)……方眼ノート(エメラルド)
・シオザワオリジナル商品の卓上カレンダー「パデカ」等
を並べて

いざ販売開始!

 

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紙の博物館

博物館正面
博物館正面

 

「紙の博物館」があることをご存じでしょうか?
案外と知られていないのでは?
かく言う私たち紙屋でも、この博物館の存在を知っている人は稀少です……。

と言うことで、今日は「紙の博物館」のご紹介をさせていただきます。

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博物館の歴史
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紙の博物館は1950年(昭和25年)に、和紙・洋紙を問わず古今東西の紙に関する資料を幅広く収集・保存・展示する世界有数の紙の博物館として、東京・王子に誕生しました。
王子は、明治初期に近代的な製紙工場の先駆けとなった抄紙会社(後の王子製紙王子工場)が設立された地で、「洋紙発祥の地」として知られています。

1949年(昭和24年)占領政策の過度経済力集中排除法により、王子製紙は苫小牧製紙・十條製紙・本州製紙の3社に分割されました。これを機に、翌1950年(昭和25年)、王子製紙紙業資料室の資料を一般公開し、広く社会教育に貢献するために、王子工場で唯一焼け残った発電所の建物を利用して、紙の博物館の前身である「製紙記念館」が設立されました。

その後、首都高速中央環状王子線建設によって工場跡地を離れることになり、1998年(平成10年)飛鳥山公園の中に「飛鳥山3つの博物館(他に北区飛鳥山博物館、渋沢史料館)」の一つとして新装オープンしました。

現在は「公益財団法人紙の博物館」として、製紙会社、製紙用具製造会社、紙販売会社など、多くの関係各社の協力によって運営されています。

 

(「紙の博物館」HPより引用)

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「POD最新戦略トレンドセミナー(東京)」レポート!

 

セミナーの開催から、だいぶ月日が経ってしまいましたが……、
半年前の2018年6月に六本木ティーキューブの富士ゼロックス株式会社グラフィックコミュニケーションサービス東京で開催された「POD最新戦略トレンドセミナー」に参加して参りましたので、今回はそのご報告をさせていただきます。

 

 

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セミナー概要
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・日時: 2018年6月1日
・主催: 株式会社ムサシ
・場所: 富士ゼロックス株式会社グラフィックコミュニケーションサービス東京 内(六本木)
・テーマ: PODと特殊マテリアル、後加工機を組み合わせた事例に関してのセミナー及び展示会
・内容: 様々な付加価値提案のヒントについて事例をもとに説明を受けた
  ①「オンデマンド×特殊マテリアル」をテーマとしたセミナー(60分)
  ②展示ブースにある富士ゼロックスの最新機種及び後加工機に関する説明(30分)

<主催の株式会社ムサシに関して>
ムサシ様は紙・紙加工品事業で1946年に創業。より高い付加価値を提供する為、情報・産業システム、印刷、名刺・カードプリントシステム等の様々な商社機能を持ちつつ、1965年より選挙・金融汎用システム分野にも進出し、メーカーとしての機能も併せ持つ素晴らしい企業です。
富士ゼロックス製品やその他、後加工機の販売も行っています。また、既存事業を行いながら新規事業を立ち上げるという変化に対応する取り組みを常に行っておられます。

  

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PODと特殊マテリアルセミナーに関して
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富士ゼロックス東京株式会社GCS営業統括部 鎌形様より、「オンデマンド×特殊マテリアル×レーザーカット装飾」とういうテーマでお話をいただきました。

PODで付加価値を出すためにはバリアブル印刷(One to One で情報の中身で勝負)と特殊マテリアルのかけ合わせが大事であるとのこと。
バリアブルの活用事例やエリアマーケティングの実施事例に関して、ずばり!キーワードは「特別感・驚きと感動」とのことで、バリアブルだけでなく用紙にこだわることで五感に訴えることが感動サービスに繋がるという内容でした。
パール系用紙やオンデマンドクリアファイル・耐水用紙・マグネットシート等の事例をご紹介いただきました。
弊社のお客様でも実践している既知の事例のみならず、初めてお聞きする例もあり、勉強になりました。

その中でもプレカットPOP-UPに関しては特に興味を持ちました。
あらかじめ紙にミシン加工やスジ押し加工されたシートに、レイアウトに沿ってデータを作成し、印刷することで、「飛び出す」「動きのある」ショップカードや招待状を1部から作成することができます。
アニメ「ワンピース」の声優さん用にこのプレカット名刺を提案したところ、ものすごく喜んでいただいたとのことです。キャラクターを前面に出したい名刺やカードであれば効果大だと感じました。
下の画像は実際の2っ折りプレカット名刺になります。開閉すると右側の吹き出し部分が動く仕組みになっています。

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2018年本屋大賞作品『かがみの孤城』及びノミネート作品の用紙

 

新年あけましておめでとうございます。
「2019」という年は、平成最後の年であり、同時に新元号の最初の年でもあります。
果たして今年はどんな年になるのでしょう?
大いなる期待と、若干の不安を持って、2019をスタートした私でした。

さて、そんな中、新年早々行った先といえば本屋さん。
そしてふと思い出しました。
「あれ? そういえば”紙らぼ”に2018年の本屋大賞受賞作品の紙の記事を載せてなかったなぁ……。やばっ」
 
というこで、遅ればせながら、
書籍用紙のトレンドを探る『知ってる? あの本の紙』シリーズ。今回はその第5弾。
2018年本屋大賞の作品にスポットを当てて記事を書いていきたいと思います。
 
特に、今回は「扉」に注目して印刷や用紙の使い方など表現について、気になったものを紹介したいと思います。
もし、お持ちの本がございましたら、扉にも注目してご覧ください。
もちろん、作品のネタバレになる内容や、感想には一切触れていませんのでご安心ください。
  

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『かがみの孤城』 辻村深月著
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凄っ! 滑らない紙「防滑紙」

 

当社が取り扱う紙には、名刺や会社案内、本やチラシなど、広く一般的に使われる紙もあれば、「水に強い紙」、「石でできた紙」、「燃えにくい紙」など特定の分野でその機能を発揮する特殊な紙(機能紙)も数多くあります。

これらの機能紙については、これまでに当「4030紙らぼ」サイトでも紹介しておりますので、是非ご覧ください。

 

さて、今回、ご紹介したい機能紙は、「滑りにくい紙(防滑紙)」です。

「すべりにくい・・・!」

受験生にとっては縁起が良さそうな紙ですね!

 

この防滑紙は、例えば、荷崩れしないように箱(梱包箱)と箱の間にこの紙を挟んでおいたり、展示品の下に敷いて見え方の角度を調整したり、メモ帳の台紙(裏面)にして「滑りにくいメモ帳」として活用されてきました。

下の写真が実際の「滑りにくいメモ帳」です。

 

「滑りにくいメモ帳(表紙)」
「滑りにくいメモ帳(表紙)」
「滑りにくいメモ帳(台紙)」
「滑りにくいメモ帳(台紙)」
「台紙表面の拡大」
「台紙表面の拡大」

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栄誉を称えこれを賞します!「賞状」について

「賞状 ○○殿 あなたは○○大会に於いて頭書の成績を収められました よってここにその栄誉を称えこれを賞します  平成30年○月○日 ……」
スポーツの大会や音楽コンクールなどなど、この日の為に努力を重ね、結果を残すことができた人達だけがもらえるこの賞状。もらえた時は本当に嬉しいものですよね。
皆さんは最近賞状をもらう機会はありましたか?

先日私の父が定年退職を迎え、「感謝状」と書かれた賞状を持って帰ってきました。
文字は筆で書かれていて、とても大きく立派な賞状でした。家族の為に定年まで働き続けた父には、本当にありがたく頭の下がる思いです……。
私もまだまだ先の話ですが、もらえるように頑張りたいと思います!

ということで、今回は我が国でお馴染みの「賞状」について、アレコレと書いてみたいと思います。

   

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賞状の発祥と種類
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賞状は中国が発祥の地と言われており、中国の皇帝が現在の辞令にあたる人事発令や褒章の際に使用していたようです。
皆さんもご存じの通り、賞状には金色で縁取られた飾り枠があります。
中国発祥の賞状には飾り枠に「鳳凰」と「桐」が用いられ、日本ではこの飾り枠がデザインの起源になったそうです。日本では、宮中など一部の公式行事の際に使用されていたものが、明治以降に近代に入ってから官公庁で使用されるようになり、次第に一般でも使用されるようになりました。現在では賞状の飾り枠は「鳳凰」「桐」「雲龍」の3つから構成されています。

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2017年下半期芥川賞受賞作品『おらおらでひとりいぐも』と『百年泥』の用紙

 

書籍用紙のトレンドを探る『知ってる? あの本の紙』シリーズ。今回はその第4弾。
本の内容に関する感想やネタバレは全くありませんので、ご安心ください。

2018年1月16日 第158回芥川賞と直木賞の発表が行われました。
(かなり前のトピックスを今頃になって記事にして、すみません!)
直木賞受賞された門井慶喜さん、芥川賞受賞された若竹千佐子さん、石井遊佳さん、おめでとうございます!
直木賞作品については前回記事にしましたので、今回は芥川賞の2作品を紹介します。

ちなみに芥川賞は、財団法人日本文学振興会が運営する文学賞で、正式には芥川龍之介賞。年2回選考会が行われ、下半期はその年の6月から11月までに雑誌や同人誌などで発表された作品で、新人作家による純文学(芸術的な)短編、中編作品が対象となります。
ポイントは、直木賞とは違って、書籍になっていなくても対象になるってことですね。
それなので受賞してから書籍化というパターンも多いようです。

それでは、さっそく本を手にとってみていきましょう。

   

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若竹千佐子著『おらおらでひとりいぐも』
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  • カバー:  裏面上質のキャストコートにPP加工
  • 帯:     裏面上質のキャストコートにPP加工
  • 表紙 :    色上質 白
  • 見返し: 色上質 白
  • 扉:     色上質 白

 
カバーや帯については表面にPP加工がされてしまうと、ベースの用紙に何を使用しているか、ほぼわからなくなるのですが……、そこは紙屋さんの腕の見せどころ。
まずは紙の厚さ。PP分の厚みを差し引いて原紙の厚みを計測します。
続いて、裏面の風合いと色味から用紙を特定していきます。

本書のカバーと帯は裏面のぼさぼさ感が上質ベースの片面キャストに似ていたので、裏面上質のキャストコートにPP加工を行ったものと思われます。

そして、表紙、見返し、扉にはツルツルで青白い用紙が使われています。
白色度の高いケント紙かな?と思いきや、色上質紙の販売会社より「芥川賞作品に色上質が使われたんですよ」との話があり、詳しく聞いてみると『おらおらでひとりいぐも』に色上質紙の白が使用されたとのこと。

普段、色上質紙というと、チラシやメモ帳など手軽に使用できる紙というイメージが強いので、「えっ?! 芥川賞受賞作品に使用されたの!」と、長いこと紙屋をしていますが、なかなか驚きのニュースでした。

  

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合紙ってなんだろう??

合紙作業中
合紙作業中

みなさんこんにちは!

今回も紙業界ならではのマニアックな内容をお届けいたします。
紙に興味がある方も、たまたまこのサイトを覗いている方もぜひ最後までご覧ください。

今回ご紹介する内容は「合紙」です。
合紙を「あいし」と読む場合は、印刷や製本時に印刷用紙の間に挟む紙のことを指しますが、今回の内容は「ごうし」です。「ごうし」とは、紙と紙を貼り合わせて1枚の紙に仕上げることをいいます。実は私たちの身の周りには合紙された紙を使用した商品が多く存在しています。
意外と知らない合紙の世界、少し足を踏み入れてみませんか?

  

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合紙が必要になる理由
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現在世の中には数千種類の紙が存在しています。ですが、それでも「これっ!」といった希望通りのど真ん中の紙が見当たらないこともありますし、また、そもそも存在しないといったことも多々あります。
「では」と言ってオリジナル用紙を抄造しようとすると、どうしても一定数量以上の生産ロットが必要となってしまいます。
「通常の規格品の紙ではダメ……。でもオリジナル用紙を抄造するほどの量でもない……」、そんなときの解決策の1つが合紙なのです。

(※オリジナル用紙抄造についての参考記事『密着!製紙工場でのオリジナル用紙抄造の1日!』をご覧ください)

   

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【書籍、雑誌、漫画の用紙】電子とは違う紙の魅力!

漫画や小説などを読むのに最近はもっぱら”電子”が流行っていますが、まだまだ”紙”も頑張っています!
当社が紙を扱う会社だからといって贔屓しているわけでも、電子媒体を否定しているわけでも決してないですよ。(笑)

電子は、通勤電車の中などでスマートフォン片手にささっと読めるし、何よりかさばらない。便利~!
けれど、紙媒体で読むよりも感情移入しにくく、一過性のものと言われています。

手に持って読む「本」の方が、1ページ1ページめくるごとに「次はどんな展開が!?」ってワクワクドキドキしませんか?
それに「物」として所持している方が目について探すのが楽だし、ふと思い出したらすぐに読み返すこともできます。
参考書で覚えておかなくてはいけないところや、啓発書などで心に残った文章に、サッとマーカーでチェック!
まだまだ「本」として、読み物は生き続けるものだと私は思います。

少しずれてしまいました……。
今回はそんな「本」の本文の紙についてお話していこうと思います。

  

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文庫本や書籍の紙
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文庫本小説や書籍の本文の紙には、ほんのり色がついていること、お気づきですか?
真っ白い紙で小さい字を読もうとすると、白い紙が電灯などの光に反射してチカチカして目が疲れてしまうのです。
なので、そうならないように目に優しく読みやすい薄いクリーム色の紙が使用されているのです。

ただし、イラストや写真などカラーものが入っている場合は、印刷で綺麗に見えるのは、
やはり白い紙なので、部分的に白いページが挟まっていたり、参考書なんかは図形が多いので全ページ白い紙を使用していることがあります。
参考書は眠くならないようにあえて白い紙を使用しているのかもしれませんね。(笑)
  

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【ストーンペーパー】スピンオフ! 天然消臭調湿シート「クリーンライフプロ」(シート)

皆さん、こんにちは。
3月6日に「石からできた紙【ストーンペーパー】」の記事の中で、消臭塗布剤クリーンライフプロを塗布したシートのことについて軽く触れましたが、今回はこの製品についてお話ししたいと思います。


弊社の「ストーンペーパー」そしてこの「クリーンライフプロ」販売のパートナーである釜谷紙業株式会社にお話しを伺いました。

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「クリーンライフプロ」の特長
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「珪藻土」を主成分に「ゼオライト」を組合せ、糊成分であるシーラーの含有量が競合品にはない5%未満(通常30~60%)のレベルに抑えることにより、高いレベルで効果を発揮し、生活の中の気になるイヤなものを取り除いてくれる、95%超が天然素材で作られた体に優しい「生活を快適にする塗布剤」です。
 「あきらめていた 不快を 取り除きます!」
のキャッチフーズの「クリーンライフプロ(塗布剤)」は、「壁材」として2011年に商品化されました。

  

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「クリーンライフプロ」の評価
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この年の3月11日に東日本大震災が発生し、津波による浸水(海水)被害を受けた家屋では悪臭とカビの発生が深刻な問題となっていました。
その時「クリーンライフプロ」を約500棟で施工し、悪臭とカビの解消に大きく貢献しました。その後クレームもなく、6年以上経った2017年12月に施工先に出向き、ニオイセンサーを用いて実地検査を行い、効果が維持されていることを確認しました。
2016年からは、兵庫県内の公営住宅のカビ「におい」対策として、3つの自治体で塗布実績があります。(釜谷紙業㈱釜谷常務による)

 以上のように、「クリーンライフプロ(塗布剤)」は壁に直接吹き付けたり、ローラーを用い塗て布し、部屋全体を消臭することを目的にした塗布剤です。
    

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HP認定トリートメントセンターとして「IGAS2018」に出展!

私どもシオザワは、去る7月26日から31日まで東京ビッグサイトで開催された「IGAS2018」に出展いたしました。
今回はその時の模様をレポートいたします。

IGASとはInternational Graphic Arts Showの略称で、3年ぶりに開催された世界4大印刷機材展の1つです。(次回は4年後の2022年開催予定)
大手メーカーの印刷機から、製本や断裁、丁合などの機械まで、数多くの印刷に関する最新技術が展示されます。今年も300社を超える企業が出展し、約57,000人が来場。業界の大きな注目を集めました。

 


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HP社公認トリートメントセンターとして出展
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今回シオザワは、株式会社日本HPの出展エリア内で、日本HP社の協力会社の1社という立場で出展いたしました。今回のIGASで日本HP社は、「紙、復活」をテーマに掲げ、加速度的にペーパーレス化が進む昨今の状況の中で、より紙に対する印刷の付加価値を高めるソリューションを提案していました。その中でシオザワは、日本HP社のデジタル印刷機「HP Indigo」に使用する用紙のプレコーティング加工(トリートメント加工)のPRを行いました。
  

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学校の廊下をポスターで装飾!

 

当社には、学校の先生からよく紙の相談があります。
「生徒が描いた作品を貼ろうと思うんだけど、台紙は何がオススメ?」とか、「修学旅行のしおりや文集を作るんだけど、表紙にする紙は何がいい?」などなど。

そんな中で、先日、「市で“特色ある学校づくり”という取り組みをしていて、ちょっと変わった校内展示を考えているので、紙の相談にのって欲しい」という話しが舞い込んできました。
訪れたのは埼玉県の戸田市立美笹中学校。東京外環道と国道17号バイパスが交わる美女木ジャンクションのすぐそばにありますが、割と静かな場所です。

校長の山田一文先生からおおよその話しを伺ったのですが、これが何ともおもしろい! 

生徒や父兄、来客の方々に学校を知ってもらう目的で、校内の廊下の天井から台紙を吊るして、その台紙に写真や作品等を貼って、それを廊下の端から端まで飾りたいとのことでした。


この学校は「長い長方形の校舎が一棟」となっていて、そのため、端から端まで約120メートルある廊下を一直線で見通せるのです。
その特徴を活かして、学校の広報を考えるとは! 素晴らしいアイデア!

   

山田校長先生
山田校長先生

「でも一体何枚飾れるだろう? 大変な作業では?」と思いながら、早速、台紙の紙を提案。十数色は必要とのことでしたので、色数が多くて好みの色を選びやすい(130色以上ある)タント-100kをお勧めしました。

それから3カ月後、「取り付けましたよ」とのご連絡をいただき、見学に行ってまいりました。
1階の玄関から入ると、廊下の天井から吊るされた色鮮やかな紙が風になびいています。
そこには英語・中国語・韓国語・タイ語・など数カ国の単語が貼られており、綺麗に何枚も飾られていました。入る時は「ようこそ」も文字が見え、帰る時は「ありがとうございました」となっていて、まるで空港の通路のようでした。

2階は、山田校長先生の解説をうかがいながら拝見。


「すごい!」


廊下の端から端まで紙が下がっています。電車の中刷り広告を見ているよう。それも5両、6両分の長さです。高さも長身の人が通っても、頭がぶつからないよう計算され絶妙な位置に設定されています。掲示物は、美笹中学校の時代ごとの航空写真、先生方の写真、また、カレンダーなどもあって見ていて実に楽しい!


今後は、定期的に掲示物を入れ替えて、タイムリーな内容にしていく予定とのことですので、これまた楽しみです。

山田先生のすばらしいアイデアと実行力にはいつも敬服させられます。次はどのようなアイデアをお示しいただけるのでしょうか? 今からワクワクします。
  

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色紙にデジタル写真を出力してみた! イメージ比較検証

友人をパシャ!
訪ねた先でパシャ!
目の前の美味しそうな料理をパシャ!

デジタルカメラが主流で、しかも充実したカメラ機能を有しているスマートフォンの普及により、誰もが手軽に簡単にデジタル写真を楽しむ時代となりました。

撮った画像はどうするか?

パソコンに保存したり、クラウドにアップしたり……。
デジカメやスマホ本体にしかデータを残していないという方。危ないですよー!
機器が水没したり、紛失してしまえば……、オーマイガッ!!(笑)
データは必ず別の場所に保存しましょうねー。

さて、たくさん撮ったデジタル写真。その中に、データとして保存しているだけではなく、「やっぱり紙にプリントして手許に置いておきたい!」という“この1枚”があったり、「紙のフォトアルバムにして、みんなに見てもらおう」というケースも少なからずあります。
そんな時、さて皆さんは何にプリントしますか?

やはり仕上がりの良さからするとフォト紙でしょうか。
当然のように色は白。何と言っても色の再現性は白い紙がベストですからね。

では…、ここで質問です。
「白以外の色紙に写真をプリントしたことってありますか?」

――ん~、さすがにいらっしゃらない?!

ご存知の通り、紙は白だけではありません。
例えば色上質紙というカテゴリーですと、何十色ものカラーバリエーションがあるのです。(30色以上)
実は、それ程に色紙のニーズがあるということなんです。
で、その何十色もの色紙(色上質紙)を製造している製紙メーカーが、色上質紙の面白さをアピールする目的で、かつて白以外の色紙に写真をプリントしたチラシを作成したことがあるのです。

10年以上前ですが、色上質紙のメーカー、紀州製紙(現 北越コーポレーション)が、色上質紙の拡販キャンペーンのチラシを作成しまた。世界遺産に登録された熊野古道、その見事な杉がそびえる石畳の道をオフセット印刷で刷ったものでした。しかも、複数の色の色上質紙に印刷していました。確か、クリーム・浅黄・鶯・桃の4色だったと思います。同じ絵柄を、色の違う4種の紙に印刷していました。驚いたのは、紙の色によって熊野古道の異なる雰囲気が現れていたことでした。

クリームは日当たりの良い日中の古道。
浅黄はしっとりと小雨降る古道。
鶯は緑豊かな新緑の古道。
桃は夕焼けの古道。

同じ写真でも、印刷用紙の色でこんなにも雰囲気が変わるんだと、当時、「紙っておもしろいな」と改めて思い、しばらく、そのチラシをファイリングして持っていました。

と言うことで、この度、紙らぼの記事を書くに当たって、当時を思い出して、私自身が撮った写真を数色の色上質紙にプリントしてみました。

   

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色紙への出力(比較検証)
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今回は個人として楽しむ為に、家庭用プリンター(インクジェット)で出力しました。
使用したスペックは以下の通りです。

・ カメラ:CANON EOS-3
・ プリンター:CANON MG6930(インクジェット6色機)
・ 用紙:北越コーポレーション 
       白:ファインPPC、
       色:色上質(あじさい・さくら・レモン・鶯)
・ 出力内容:
     ①春/花見(左から、白、あじさい、さくら、レモン)
     ②夏/古道(左から、白、あじさい、レモン、鶯)
     ③秋/紅葉(左から、白、あじさい、レモン、さくら)
     ④冬/雪山(左から、白、あじさい、さくら、レモン)


①春/花見(左から、白、あじさい、さくら、レモン)

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和綴じ剣道ノート リニューアル!!

 

毎日猛暑が続いていますね……。今年は、桜が咲いたと思ったら、梅雨らしい梅雨もなく、あっという間に暑くなり。日本の四季はどこへやら……。何だか、夏と冬だけを交互に繰り返しているようなここ数年の日本です。

しかし、そんな四季を忘れてしまったかのような気候の日本にあっても、シオザワは日本の伝統を忘れません!
ご好評いただいております和綴じ剣道ノート。お陰様で、第二弾シリーズの完売に伴って、この度リニューアルいたしました!

ということで、今回は販売を始めた第三弾シリーズのリニューアル内容についてご紹介いたします。

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錦糸の色を「白」から「こげ茶」へ変更

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小さな紙片、でも大きな存在、「しおり」


先日、出張で金沢に行きました。東京駅から金沢駅まで新幹線で3時間かからずに行くことができ、東京の人にとっては、より身近な旅行先になったのではないでしょうか。
帰る当日、お客様方と兼六園に足を運びました。専門ガイドの説明を聞きながら40分ほど園内を歩きましたが、兼六園の見どころや歴史などを分かり易く説明してくれましたので非常に有意義な時間になりました。有料ですが、初めて訪れる方にはこのガイドツアーの利用をお勧めしたいです。

園内の土産店に入ると、そこには和菓子、洋菓子、工芸品、そしてご当地限定品や酒類など、バラエティーに富んだ土産品が並んでいました。
数多い土産品の中で、何処の観光地に行っても、必ずと言ってほど見かける土産品があります。


――そう、「しおり」!


このお店にも、数種類のしおりが販売されていました。
その地域の特徴を活かした素材(紙、布、木、金属、塩ビなど)や特徴的な形のもの、また、金箔が施された手の込んだものも多く見掛けます。手ごろな価格帯の商品も多いので、ついつい購入してしまうことも少なくありません。

本を読む速度が遅い私にとっては、どこまで読んだか目印となる、あの小さな紙片は欠かせないアイテムです。
そのためか、書店で本を購入する際は、必ずといっていいほど精算カウンターに置かれている「しおり」を1枚取って本に挟んでもらいます。始めから本に挟まっている「アンケートはがき」や「ちらし」でも、しおりと同じ役目を果たせるのですが、私としてはそれだとなぜか不満なんですよねぇ……。
日頃、何気なく使っている「しおり」のあのサイズ感や紙の厚さが、「ちょうどいい!」と感じているからなのかもしれません。

    

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「しおり」の由来
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「しおり」の由来は、目印という役割からきており、元々の漢字は「枝折る(しおる)」と表記されていました。山道などを歩く際に、迷わないように木の枝を折って道しるべにしていたことから、道しるべを「しおり」と言うようになりました。
それが、本をどこまで読んだかわかるように書物の間に挟んで目印にするものを「しおり」と言うようになったそうです。
当初は書籍についた紐状のものが主流でしたが、19世紀ごろから紙や金属でできた「しおり」が登場し、現在に至っています。

   

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一度は確認! 「ハザードマップ」

ハザードマップ

この度の西日本を中心とした豪雨により、被災された皆様ならびにご家族の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
今なお避難されている皆様、そして復旧作業に従事されている皆様の安全と、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
 
「数十年に一度」という言葉をよく耳にするようになりました。
超大型台風や集中豪雨など今までに経験したことのない気象状況を目の当たりにするようになり、今までの対策、心構えでは対応できない環境になってきたと感じています。
 自分の身を守るために準備しておくことは大切なこと。
事前に起きうる被害状況を予測して、水や非常食を入れた非常用持ち出し袋を用意し、避難所の場所を確認しておくことは最低限の準備といえるでしょう。
 
さてそこで、注目したいのが「ハザードマップ」。
自治体によっては各家庭に配布していますし、Webにも掲載しています。
一度は見ておく必要があるのではないのでしょうか。
 
ハザード(hazard)・・・危険
マップ(map)・・・地図
 
ハザードマップには下記の災害時の被害予測が表記されています。
  河川の氾濫
  土砂災害
  津波、高波
  地震(液状化)
  火山

「富士山」、「ハザードマップ」のワードでweb検索すると、富士山噴火時のハザードマップも出てきました。

  

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ハザードマップに使用されている用紙

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さてさて、ここで紙屋らしく少しだけ紙のお話。
ハザードマップに使用されている用紙。
使用される状況を踏まえて、豪雨や洪水の時に持ち歩いても破れないように合成紙が使用されるケースも珍しくありません。
合成紙とは、合成樹脂(ポリプロピレンやポリエチレン等)を主原料にしたシートで、水に強いのが特徴です。
これまでに9府県の自治体でハザードマップに合成紙「ユポ」が採用されています。

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「楽~ぴ~おえかきセット」 フリマに出店しました!

 

ストーンペーパーとクーピーペンシルの相性を活かして当社が開発した「楽~ピ~おえかきセット」。その開発秘話は前回の記事<「楽~ピ~おえかきセット」誕生物語 ~ストーンペーパーの可能性~>(2018.07.10)でご紹介した通りです。

 

では実際に世に出してみよう!ということで行ってきました、フリーマーケット!

今回は、前回の記事の続編ということで、フリマ当日の模様をリポートいたします。

 

ストーンペーパー? 続編? なんのことやら? という方は、

・石からできた紙「ストーンペーパー」(2018.03.06

 ・「楽~ピ~おえかきセット」誕生物語(2018.07.10)

この2つの記事を是非ご一読いただければと思います。

 

 

それでは、早速リポートへ参ります!

 

今回の出店したフリーマーケットは、浦和レッズのホームグラウンドでもある「埼玉スタジアム2002」(in埼玉県さいたま市)で開催されました。

 


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「楽~ピ~おえかきセット」誕生物語 ~ストーンペーパーの可能性~

 いよいよ本格的に夏到来!

暑さにも負けず、水遊びが大好きな子どもにとって楽しい季節がやってきました。

 

そんな中、

「楽~ピ~おえかきセット」を作ってみました!

楽~ピ~おえかきセット?

何それ?と思いますよね。

ひとことで言いますと おえかき&塗り絵のセットなのですが……、

ちょっと、ひとあじ違った塗り絵なんです!

 

 

パッと見!パッと見ですよ、「普通の塗り絵」にしか見えないですよね?(笑)

では、何が違うのか!? 何でこのセットが出来たのか?

今回は、その経緯と商品の特徴をご説明いたします。

 

お子様と夏を楽しく過ごしたい方、お風呂でコミュニケーションを図りたい方、必見です!


 

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誕生の「た」 <我が子と遊ぶ>

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時は少しさかのぼりまして、当時「この紙で何か出来ないかな~?」と考えている自分がおりました。

この紙とは?

「ストーンペーパー」です!

石からできた紙「ストーンペーパー」の特徴は、(2018年3月6日記事『石からできた紙【ストーンペーパー】』参照

・水に強い

・破れにくい

 

などがあり、結果、その特性を活かしてこんな使い方ができるんです。

 

・水に濡れていても描ける(書ける)

・水に濡らすことで平らなところに貼りつく

 

そして、

紙の切り心地が、とても気持ち良~い!

 

「これは…、遊べそう♪」と思った自分がいました。

「よし!家に持ち帰って、うちのチビ達(小学校低学年のお姉ちゃん、幼稚園の弟)と休みの日に遊んでみよう!」

 

チビ達に「濡れても描けて、水でペタっとくっつく紙を持って帰ってきたぞ~!遊ぼう♪」とアピール。

オヤジのハイテンションを見て、不思議そうな顔をしているチビ達。

そりゃそうですよね。(笑)

 

ともかくも、水に濡らして、えんぴつでアンパンマンを描いて、冷蔵庫にペタッとやって見せてみました。

実演がわかりやすかったのか、すぐに理解できた模様。(笑)

飛びついたチビ達は窓や平らな所を見つけて、描いては貼って、切っては貼ってと楽しそうに遊びだしました♪

 

そして、その夜。

「お風呂に持って行ってい~い?」

そうきたか……(笑)

「一緒に入って算数やるならいいぞ」と無茶苦茶な条件をつけて、計算式が書かれた紙を

浴室の壁に貼ってお勉強スタート!

――と思いきや、数分後には、らくがき用紙になってましたが……。(笑)

ま、お勉強もちょっぴりしたし遊んでもいいよー!

この光景を見て、「やっぱりこの特徴を活かして何か作れそう!」と再認識した自分がいました。

この時は鉛筆を使っていたので、その後、別の機会に色々な筆記具をいくつかのシチュエーションで試してみることにしました。

 

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誕生の「ん」 <筆記具とストーンペーパーの相性>

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実際に試してみた結果がこちらです。

 

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楽譜貼付用ブック『はる楽の~と』を使ってみました! JYGE in Thailand

音楽と向き合っている皆さん!
コンクールへ向けて、がんばってますかー?!
ただでさえ暑くなるこの時期。まさしく熱くなって練習に励んでいるのではないでしょうか?

私も約10年前、そんな時間を過ごしていました。
部活の名前は、クラシックギター部。
吹奏楽部や軽音楽部などと比べるとかなりマイノリティ。一般的な知名度は高くはありません。
なのに母校では、当時の入部者はクラスに5人はいるほど!
全国のコンクールや演奏会に向けて毎日熱を入れて練習していました。

そんな今もクラシックギターの現役演奏者である私が、
今日は当社が開発した楽譜貼付用ブック「はる楽の~と」をご紹介したいと思います。実際に使ってみた体験談ですので、リアルな感想ですよ~(笑) 演奏者必見です!

では、まずは私の学生時代に使っていた楽譜ノートの話からスタートします。

  

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あの頃の楽譜ノート
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入部すると、楽譜をまとめるためのノートが必要になります。
新入部員は、先輩たちと一緒に駅前の文房具屋へ向かい、みんなでいつも同じノートを買っていたのでした。
うろ覚えながら、当時はこんなノートを使っていました。

 

・サイズはA4
・ホチキス中綴じ(30ページくらいだったと思います)
・本文は上質紙に五線が印刷されている

 

なぜこのノートだったのかというと…

 

・パート用の譜面はほぼA4サイズで配布されるため、サイズはA4
・練習時に譜面に書き込みをする必要があるため、クリアポケットファイル式のブックでは記入できず「×」
・総譜から写譜をしてパート譜とする場合もあるため、五線入りのものがよい

 

こんな理由で、私たちの希望に叶うA4の音楽用のノートが近所ではコレしかなかったので、このノートを買っていたのでした。

 

当時は「これしかない」と思っていたのですが、今考えると、いろいろ不便だったなあと思うのです。それは…

 

・A4サイズピッタリのノートなので、A4の楽譜は少し切って小さくしないと、きれいに貼れない
・一旦貼ったり書いたりした楽譜は、そのページから動かせない
・毎日使うので、ボロボロになる。特にホチキス中綴じのため表紙が外れてしまうこともしばしば。
・練習する曲としない曲があっても、1冊丸々持ち運ばなければならない。
などなど…

 

もちろん、「A4中綴じノート」でも、クリアファイルブックに比べれば書き込みができる利点はありますし、また、楽譜をバラバラに持つよりは1冊にまとめておける良さはあります。
しかし、本来は譜面を書き込んで記録する用のノートのため、実は耐久性も利便性も「毎日の部活の練習用」には向いていませんでした。

でも、そんな不便さもはねのけてしまうのは若さゆえ?!
毎日練習しているからこそ、ほぼカラダで曲を覚えていたので、フルアルバム並みに何曲も演奏するハレの演奏会も、当時は一人として楽譜を見て演奏することはありませんでした。
今では到底考えられません!

大人になってしまった私はというと?
クラシックギターは続けていますが、平日は普通の会社員。
平日は練習にさける時間はそうそうありません。
十何曲もそらで覚えていた自分は遠い昔のこと……。今や楽譜は、練習はもちろん本番も手放せなくなってしまいました。
演奏会本番でも、ほとんどの場合、譜面台を立て、楽譜を使って演奏します。
本番でも楽譜を使うのは、楽譜を完全に覚えるだけの時間がないこともさることながら、楽譜をしっかり読み、忠実に音楽を演奏するためでもあります(さらに、全て暗譜していたとしても、本番ですっとんでしまったときのあんしん保険、という役割も大きいです)。

さてそんな中、弊社で開発した「はる楽の~と」(詳しくはコチラをご覧ください→「4030紙工房.com」サイト
現品を見た時、思いました。
「これは、きっと、いい…! まず私がほしい~!」。

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ペーパースクール開講! その内容をご紹介します


皆さん、こんにちは。

6月も過ぎようとしていますが、新入社員の皆さんはそろそろ仕事に慣れてきたかな?といったところでしょうか?
覚えなければいけない業務が山積みだったり、社内の人間関係などなど…まだまだ大変かと思いますが、ひと仕事終えたあと、自分の給料で飲むビールは格別だと思いますので、がんばって乗り切っていきましょうね!

さて、そんな新入社員さん向けに、先日(5月9日)弊社ではペーパースクールを開催しました。
皆様にとって、紙についての基礎知識を改めて復習できたり、知らなかった情報を仕入れる機会になればとの思いで開催したものです。

ということで、今回はそのスクールの内容について、ここでいくつかご紹介したいと思います!

 

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手配の流れ
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まずは、弊社の手配の流れについて、少し触れますね。

仕事をする上で、手配の流れを覚えるのは社内コミュニケーションを取る上で大切ですよね!

紙は、各メーカーによって様々な種類、銘柄が製造されています。
その紙の販売ルートとして弊社のような商社が存在しています。
弊社は日本国内の紙を幅広く取扱っていますので、「こんな紙が気になるんですけど……」というご質問にも柔軟に対応しております。
 

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紙とペンの相性 実際に書いてみました!!【パピルプラス商品】

皆さん!  最近紙にメモをとる機会はありましたかー?
なんだか変な質問になってしまいましたね……(笑)

この前、桜を見かけたと思ったらもう6月。入社1年目の新人の方々はきっと、嫌と言う程メモをとる機会がたくさんあることと思います。私も新入社員の頃はたくさんメモをとりました。

普段私たちがメモをとるために使用している紙といえば……、
メモ帳やノートに一般的に使用されているのは、非塗工の上質紙になります。
また上質紙は筆記に適しているので、ボールペンやシャープペンシルなど様々な種類の筆記具でも、総じてサラサラと書きやすい紙です。筆記に適している紙なので、これは当たり前のことですよね。

一方で塗工紙は、表面に塗料を塗布して滑らかさや光沢感などを出す加工が施されていて、印刷用途で使用されることが多く、筆記具によっては書きにくい紙もあります。
つまり、紙とペンには相性があるんです! なんだか人間みたい……(笑)

印刷の仕上り具合は、紙の見本帳やタトウに印刷見本が刷り込まれているので、目でみて確認できますが、この紙とペンの相性。これは実際に書いてみないとわかりません……。

ということで、今回はどの紙(塗工紙)がどのペンと相性が良く、書きやすいか。実際に書いて検証してみました! 
検証結果に関しては、私の勝手で個人的な意見と感想になっていますので、あくまで”参考”とお考えください。(笑)

   

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今回使用したペンと紙

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100円ショップで買えるインクジェット用紙

最近はどこの家庭にもある家庭用インクジェットプリンター。
とても便利ですね。
初めて私の家にプリンターがきた頃は、まだ一般的なコピー用紙ぐらいしか手に入りませんでしたが、最近ではクラフト紙なども100円ショップで購入できる時代になってきました。凄いですね!
なので、今回は100円ショップや家電量販店などで購入できるインクジェットプリンター用紙を紹介していきたいと思います。
 

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コピー用紙
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さてまずはコピー用紙。
家電量販店などで箱や包で売られている姿を見かけることも多いのではないでしょうか。
一番身近でよく使用するものですね。
ですが、ちょっと残念なのは、基本的に写真やイラストなどを綺麗に印刷したいと思っても、コピー用紙ですとインクが沈んでしまい色が暗い感じで出てしまいます。
やはり文章メイン、大量に印刷するという場面では適しているかと思います。
少し厚手の物もあり、私が学生のときは単語カードを作成するときなどに使用していました。

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「はる楽の~と」お取り扱い店のご紹介!【宮地楽器 小金井店】

楽譜貼付用ブック「はる楽の~と」の製品開発からもうじき1年が経ちます。
開発当初、まだ公式に販売を開始する前にもかかわらず、中学校や高等学校の吹奏楽部でいち早くご採用いただき、その流れに後押しされるように昨年の秋から公式に販売をスタートさせました。
今年に入り、以前ご報告しました「中小企業総合展」に出展し、「日経トレンディネット」さんに、ニッチで便利な商品であると取り上げていただきました。
その後、日を追う毎に、楽器を演奏する一般の方々からのお問い合わせも増え、御購入いただけることが多くなりました。皆さん、ありがとうございます!

さて、そんな「貼る楽の~と」の現状ですが、
実は、開発当初は「果たしてこの商品は売れるんだろうか?」と不安を抱えながら製品紹介の目的で楽器店さんなどを回っていた時期がありました。
そしてナント、そんな不安な時期に、いち早く「面白い商品だね」とお取り扱いをご快諾いただいた楽器店さんがいらっしゃったのです! 
今日は、その楽器店さんをご紹介させていただきます。

  

『宮地楽器 小金井店』

宮地楽器と聞いて、演奏する方の多くはご存じだと思いますが、ここで改めてご案内させていただきます。
小金井店はJR中央線・武蔵小金井駅北口より徒歩3分の場所にあります。
店舗にショールームとホールを併設し、東京武蔵野・多摩地区では最大級の楽器店です。
ショールームにはピアノをはじめ、弦楽器や管楽器など多くの楽器や書籍、アクセサリーなどが展示・販売されています。

初めて小金井店さんを訪ねた時のこと。楽器店にはほとんど縁がなかった私は、「仕事だ!」と気を引き締めてドキドキしながらお店に入ったわけですが、いざ入って展示されている楽器をあれこれと眺めている内に、何だかワクワクしてしまったことを今もはっきりと覚えています。

はじめてうかがった時には、リコーダーフェアが行われていて、「リコーダー大合奏を楽しもう」という企画が予定されていました。展示コーナーにはいろいろな国でつくられた大小さまざまな木製リコーダーが並べられ、使用している木の素材もメイプルやローズウッドなど柔らかいものから固い材質のものまで多く取りそろえてありました。材質によって音色が違ってくるため、アンサンブル向けやソロ向けなど用途によって使う素材も変わるとのことでした。

そんな魅力的な楽器が数多く並んでいる宮地楽器 小金井店。
ありがたいことに、そのショーウインドウの一画に私たちの商品「はる楽の~と」が展示されているのです。
実際に品物をご覧になりたい方は、一度ご来店なさってはいかがでしょうか?
親切な店員さんが丁寧に対応してくれますよ~。
  

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吸水性 抜群! コースター用紙

5月に入り夏日も記録したり…と、ビールや炭酸飲料などの冷た~い飲み物が一層美味しく感じる季節になりました。
冷たい物を飲むとき、あるとチョット便利なグッズがあります。
それがコースターです。

ご存じの通り冷たい飲み物が入った容器(グラスなど)ですと、表面に結露した水滴が付きやすく、結果、テーブルが濡れてしまう……ということが起きがちです。それを防ぐためにコースターをサッと一枚敷くわけです。
(相手の方への敬意を表現するために使うこともあるので、習慣として、結露の発生しない暖かい飲み物でもコースターを使用することがあります)
レストランやビアホール、喫茶店、そして家庭など、様々な場所で幅広く使われており、店舗名や商品名、季節感のあるデザインなどが印刷されています。

使われる素材は、紙、布、コルク、フェルト、木、ガラス、陶器、珪藻土と様々です。「水滴でテーブルが濡れるのを防ぐ」という役割で考えると、紙、布、フェルト、珪藻土といった吸水性のある素材が、より効果的です。
但し、紙製のコースターは、汚れた場合、洗ってもう一度使うことが出来ないので、「使い捨て」と割り切って使うことになるでしょう。
また、珪藻土のコースターは、コーヒーやジュースなどの色の濃い飲み物が付いてしまうと、洗っても汚れが落ちにくいのでご注意ください。
素材の特徴を考えて、「使い捨てでOK」、「高級感を出したい」、「おしゃれにテーブルを飾りたい」など、使い方や場所によってコースターを選ぶのが良いと思います。

さてここからは紙製のコースターについて触れていきたいと思います。(一応、当社は紙の商社なので……、笑)

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サイズについて

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直径90mmの丸型か角型(角丸)が多いですが、もっと大きいモノや小さいモノ、また星型やハート型、完全オリジナルな特殊な形も作ることができます。

 

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製紙工場探訪#3 O&Cアイボリーボード/徳島工場 王子製紙/富岡工場

皆さんこんにちは!
今回は製紙工場見学レポートの第3弾です。
 
先日、O&Cアイボリーボード株式会社/徳島工場を訪問してきました。(2017年10月生産開始)
昨年秋に王子マテリア株式会社から上市された、OKボルビザン(FSC認証品)とOKフレースPRO(FSC認証)の2銘柄のお披露目を兼ねての見学会でした。

「んっ!なんだ…」とお気づきと思いますが、もうここまでで3つの社名が出てきましたね。ちょっと本筋から外れてしまいますが少しご説明しましょう。

私たちシオザワは紙の卸商として、前述のOKボルビザンやOKプレースPROを販売するに当たり、代理店を通してメーカーである王子マテリアさんから仕入れているのですが、実はこの製品を造っているのはO&Cアイボリーボード㈱の徳島工場なのです。(OEM生産されています)
そもそもO&Cアイボリーボード㈱は王子製紙㈱と中越パルプ工業㈱の合弁会社(O&Cは両社の頭文字)で、王子製紙富岡工場の10マシン(2010年3月停機)を改造して雑誌の表紙や菓子箱に使われる高級白板紙や紙コップ・食品容器に使われる加工原紙を生産しています。王子製紙富岡工場の中に、O&Cアイボリーボード㈱の徳島工場があるということです。ちょっと大人の都合でややこしいですね!
また、桑野川(川幅340m)河口の富岡港を挟んだ辰巳第二事業所にある王子ネピア㈱徳島工場では、ティッシュペーパーなどのサニタリー製品を生産しています。辰巳第二事業所へは、深さ20m、全長840mのトンネルで原料、電力などを送っているそうです。

ということで、王子製紙富岡工場のお話をしていきます。

  

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パピルプラスの新商品『クリアバルキー』~嵩高微塗工マット~

印刷用紙の販売をしていく中で、身近なものなのに意外と手に入らないものがあります。

  • 新聞用紙
  • 『少年ジャンプ』や『少年マガジン』などに使われているコミック用紙
  • 教科書用紙

これら3つの印刷物は基本的には大量に高速で印刷するため、その用紙を手に入れようとすると、ロール状の用紙(イメージはトイレットペーパーの大きいもの)で何千m分も注文しないといけません。
ですので、いずれも「白紙で、平判で、500枚くらいで……」などと思って手に入れようとしても難しいものなのです。
 
そこで今回ご紹介したい商品は『クリアバルキー』。
もともと国語や理科などの教科書の本文用紙として使用されていたこの用紙が、2018年4月21日より東京洋紙協同組合のパピルプラスブランドに加わり、平判、小ロットに対応できるよう発売されることになりました。

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 仕様と特徴

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厚みは、60.0g/㎡(71μ)と70.0g/㎡(82μ)の2種類。
サイズ・流れ目は、四六判T目とA判T・Y目がラインナップされています。
 
教科書にどんな紙が使われていたかなんて、遠い昔のことなので覚えてはいませんよねぇ。
当時の感覚を思い出すと「教科書の本文用紙だからといって特に普通の用紙と変わらなかったのでは……」と思っていたら、意外や意外、かなり機能性に優れていることがわかりました。
   

①読みやすい

教科書の本文用紙ですから当たり前ですね。
色味は目が疲れにくいナチュラルな白さを採用。
また、ナチュラル色の用紙はモノクロの写真が映えます。

②丈夫
クリアバルキーは中質紙をベースにした塗工紙。
上質紙ベースの塗工紙に比べ、長い繊維を使用するため、強度のある用紙となっています。
教科書は基本的に1年間使用しますからね。丈夫でないと。

③軽くてしなやか
嵩高に仕上げているので、厚みのわりに軽く、
ページがめくりやすいしなやかな用紙になっています。

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2017直木賞・本屋大賞W受賞『蜂蜜と遠雷』 "装丁のこだわり"徹底解剖! その②

 

前回に引き続いての第2回。
今回が本題です!

では早速……

 

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  装丁のこだわり

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①カバー

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2017直木賞・本屋大賞W受賞『蜂蜜と遠雷』 "装丁のこだわり"徹底解剖! その①

先日、2018年本屋大賞が発表されました。
栄えある大賞は、『かがみの孤城』辻村深月著。

やっぱり!
と思った方も多いのではないでしょうか。(かく言う私もその一人)

ということで、今日は『かがみの孤城』について……、

と行きたいところなのですが、
どっこい、あえてそうはせず.
一年前の2017年大賞作品『蜂蜜と遠雷』恩田陸著、その装丁に着目して「徹底解剖!」と題して紙屋的にマニアな目線であれこれと皆様にお伝えしようと思います。
一年前の作品なのですが、どうしてもこの本のことには触れておきたくて……。

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『蜂蜜と遠雷』との出会い

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第156回直木賞&2017年本屋大賞 恩田陸著『蜂蜜と遠雷』。
すでにお読みになった方もいらしゃることと思います。
「まだ読んでな~い」という方、是非お読みになってみてください。
とにかく面白いです。その世界に引き込まれます。

ピアノコンクールを通しての人間模様が描かれた青春群像小説で、人物の心理描写が秀逸なのは勿論のこと、加えて音楽の描写が本当に素晴らしいです。
音楽を文章(テキスト)で表現した際に、その筆致の良さを「音が聞こえるようだ」と評したりします。
ではこの『蜂蜜と遠雷』はどうなのでしょう? 
はっきり申し上げます。「音が聞こえる」を超えて「音が見えるようだ」と。
そう評価するに値するセンテンスが全編を通して展開されているのです。
恩田さんの紡ぐ文章を目で追っていると、いつしか音が転がり始め、その鋭さや柔らかさが演奏会場に響きわたり、更にその音がオーディエンスを、会場全体を、どう揺さぶっているのか、その様(さま)が頭の中で再生されます。
ん~、これぞ読書の醍醐味!
文字量の多い小説ではありますが、読み始めたら止まりませんよ。

って、私は幻冬舎(出版社)の回し者ではありませんが……(笑)

さてと、まずは私と『蜂蜜と遠雷』の出会いからスタートしたいと思います。
それって必要?、と陰口が聞こえて来そうですが……冷汗

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1枚からでも作成可能! 「オンデマンド印刷機用ホログラムペーパー」ご案内

 

皆さん、子供のころ、キラキラ輝くホログラムのシールを集めませんでしたか?
なんだか知らないけど、ホログラムって魅かれてしまいますよね!
紙の中でも圧倒的に存在感のある商品、それが「ホログラムペーパー」です。

一般的に、ホログラムペーパーは、アルミを貼り合わせてあるという特性上、オンデマンド印刷機(デジタル印刷機)で印刷すると、機械内部でスパークしたり、トナー自体の定着不良が出たり…、と何かと扱いづらいイメージがあるのですが……。
いえいえ大丈夫です!
弊社で取り扱っている「オンデマンド用ホログラムペーパー」は、そんな不安とは無関係。ちょっと設定に気を配れば、皆様のお手元のオンデマンド印刷機で1枚から印刷ができるんです。

ということで、今回は弊社が日ごろ販売しております「オンデマンド用ホログラムペーパー」を一気に8種類ご紹介させていただきます。是非一度お試しを!

  

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名刺アレコレ「厚さ、サイズ、用紙」

4月、新年度のスタート!
フレッシュな社会人を街や会社で見かける季節となりました。
企業では、新年度の組織変更に伴って転勤や部門間の人事異動が行われ、何かとバタバタしている方も多いのではないでしょうか。

そんな4月。
この時期の社会人と言えば……、そう、名刺!
新入社員であれ、ベテラン社員であれ、新しい部署名に新しい肩書きが刷り込まれた自分の名刺を持つと、ピリっと身が引き締まるというか、気合いが入るというか…、「よし、今年度もがんばるぞ!」と心に期するものが生まれてきます。
振り返ると、私も社会人になって初めて自分の名刺を手にした時は嬉しかったですね~。「俺も一人前になった!」なんて思ったりして……。

この3月から4月に掛けての時期。私ども紙屋からすると、他の時期に比べてとりわけ名刺用紙が出る(売れる)時期でもあります。当然、名刺の作成を行っている業者さんはてんてこ舞い。印刷機が回りっぱなしということもしばしばです。

さて、そんな業者さんにとってはチョー忙しい時期であるにもかかわらず、この度、迷惑を承知で「昨今の名刺の傾向」について突撃取材を敢行して参りました!
取材先は、様々な業種にわたって数多くの名刺を作成している、実績充分、横綱級の名刺製作会社さん。最先端で仕事をしている方ならではの興味深いお話も聞けましたので、今回はそれらを踏まえて、「名刺のアレコレ」について書いてみたいと思います。
(M社長、お忙しいことろ、すみませんでした! ご協力いただき、ありがとうございました!)
    

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日本の名刺

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海外で「名刺の紙」と言えば、アジア地域ではコート紙やマット紙にPP貼りしたもの。そしてヨーロッパでは、COC用紙や再生紙など、環境に配慮した用紙がおもに使用される傾向にあります。
日本はどうかと言うと、コート紙、マット紙に加え、ケント紙、キャスト紙、そしてファンシーペーパー(特殊紙)など、数多くの紙が使われ、非常にバラエティーに富んでいます。「和紙文化」や「紙への拘り」を持つ日本ならではの特徴と言えるかもしれません。
最近あまり見かけなくなりましたが、かつては、費用を掛け、自社のロゴを「型押し(浮き出し)」し、高級感のある特徴的な名刺を作る会社もありました。私も20数年前、お客様から、「型押し名刺」のご注文を数多くいただいておりました。
その時代の名刺は、「名刺でツケがきく」などと言ったほどで、それほどに1枚の名刺が企業やその人の存在を証明する、迫力のある価値あるものでもありました。(とは言っても、平社員ではツケききませんけどねぇ。笑)

  

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「新聞折込チラシ」のアレコレ!

1週間分のチラシ
1週間分のチラシ

「雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ……」とくれば、

そう、新聞!(あれ?)

今年の冬は、都心でも4年ぶりに積雪20cmを超える日があり、交通機関が乱れましたが、そんな日の朝でも、新聞はきちんとポストに入っていました。本当に有難いものです。

さて、新聞に必ず付いてくるもの……と言えば「チラシ」。
毎日折り込まれていますよね。新聞の記事は読まないけれどチラシだけは毎日見る、なんていう主婦もいたりして…?
私も、土曜日になると興味のあるチラシに目を通しています。家電や自動車、通販商品そしてホームセンターなどのチラシに自然と目が行ってしまいます。
旅行好きの方、マイホームの購入を考えている方、受験のお子様をお持ちの方など、人によって見るチラシの種類も違ってくるのではないでしょうか。
皆さんはどんなチラシに目が向きますか?

我が家ではかつては、チラシの片面無地はメモ書き用に、しっかり感のあるチラシは手作りのお菓子入れやゴミ入れ用に、そして紙質によっては濡れた靴の湿気取りなどにも使い、本来広告媒体であるチラシを、生活のあちこちで有効活用していました。
うまく再利用している方って割と多いですよね。
皆さんがどのように活用しているのか、一度訊いてみたいものです。
  

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「チラシ」の始まり

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そんな「チラシ」ですが、いったいいつごろ誕生したのでしょうか?
日本では、江戸時代の1683年とされています。
当時の日本橋越後屋呉服店(現在の三越百貨店)が開業する際に配布(当時は引き札「ひきふだ」と呼ばれていました)したものが始まりで、5万枚~8万枚が江戸市中に配布されたようです。
新聞にチラシが折り込まれるようになったのは、大正時代になってからだそうで、明治時代後期に誕生した「新聞販売店」の存在がチラシの増加に大きな役割を果たしたといわれています。

   

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なるほど!ザ・印刷 ~初級編~

本やチラシの印刷現場。皆様はご覧になったことがありますか?
普段何気なく手に取る紙媒体、その文字や絵がどのように印刷されているのか、「気になったこと、ある!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなあなたに、今回は、印刷の仕組みについてご紹介したいと思います。「へぇ、こんな仕組みになっているのか!」と皆様にとってのご興味につながれば幸いです。
かく言う私も、紙屋に入社したことでお取引先である印刷会社さんにお伺いして実際に現場見学をする機会があり、その体験を通して「こういう仕組みになっていたんだ!」と初めて理解したんですが……(笑)

 

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印刷方式のアレコレ

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まずは、基本となる”印刷の仕組み”をイメージしてみましょう。
皆さん、小学生の頃の図工の時間を思い出してください。彫刻刀を使って木板を彫り、ローラーでインクをつけて紙に転写する。こんな作業をやったことありませんか?
そうです、版画です! この、版にインクを付け紙に転写する仕組みが印刷の基本原理なのです。
そして印刷の方式は4つ、凸版印刷、凹版印刷、平版印刷、孔版印刷があります。
さらに5つ目、先述の仕組みとは違って、”版を使用しない”デジタル印刷と呼ばれる方式もあります。
では、早速ご説明いたします。

 

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石からできた紙【ストーンペーパー】

近頃、国内においてストーンペーパー(石から抽出した無機鉱物粉末から作られた紙)と同じコンセプトのシートが生産されているという話を、各メディアなどでよく見かけるようになりました。


弊社でも、”そのシート”がメディアに取り上げられるたびに、ストーンペーパーに関するお問い合わせの件数が増えており、「人のふんどしで…」ではないですが、ありがたいことだなぁ~と……。


と、感心している場合ではないですね。(笑)

ちゃんと情報発信しなくては!
ということで、今回は、ストーンペーパーについてお話します。

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ストーンペーパーって何?

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そもそも、ストーンペーパーとは何か? 
誕生のきっかけは、1990年頃の台湾の台南市で<ポリ袋製造 機械メーカー>を経営する台湾龍盟(タイワンロンミン)の梁(リャン)氏が、

「豊富で安価で白色度の高い資源である『石灰石』を主原料とする」ことで
 ①環境性が高い
 ②紙とポリの中間的性質を持つ
 ③従来の合成紙より安価
という「新素材」を創りたい

と発想したことでした。

しかし、開発をはじめたものの道のりは困難を極め、失敗の連続。
特に「石灰石の含有量を60%以上にし、可能な限り100%に近づけること」と「印刷用紙並みに薄くすること」が非常に困難だったそうです。会社を資金的な窮地に何度も何度も追い込んでしまい、一時は家族とも離散せざるを得ない状況にもなったそうです。
まさに、「人に歴史あり」、「ファミリーヒストリー」、「プロジェクトX」。(ちょっと古いか……) しかし、梁氏の不屈の精神と何人もの投資家たちによって、そんな窮地から抜け出すことができ、2003年になってようやく試作品が完成しました。
その後も改良に改良を重ね2006年。17年の歳月を費やして、ついに「ストーンペーパー」の生産体制が完成し、世に産声を上げました。

当初は台南市の工場で月1,000t規模の生産からスタートし、その後2013年に中国の遼寧省にて、現地の石炭関連企業との合弁会社「瀋煤龍盟(センメイロンミン)」を設立。台南市の約10倍の生産能力に相当する月産10,000t体制を築き、龍盟のメイン工場として稼働し始め、現在では台湾以外の全世界へストーンペーパーが供給される至っています。

  

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『はる楽の~と』が日経トレンディネットで取り上げられました!

「はる楽の~と」にA4判の譜面を貼って、書き込みをしたもの
「はる楽の~と」にA4判の譜面を貼って、書き込みをしたもの

「中小企業総合展 in Gift Show」に弊社のオリジナル商品『はる楽の~と』を出品していたことは昨日の記事の通りです。

そして、

嬉しいことに、その時の様子を日経トレンディネットさんが取り上げてくださいました!

「ニッチ&すご腕の文具5選 ギフト見本市の注目商品レポ」と題した記事で、5つの商品の内の1つに挙げていただいています! 

記事はコチラ⇒「楽譜の見やすさがぐんとアップ、貼り付けるたのノート」

画像4点入りで『はる楽の~と』の特長をうま~く記事にしてくださっています。

トレンディネットのさんが付けた記事タイトルの通り、この商品は確かにニッチです、はい。(笑)

いや~、でも嬉しいですね~。
注目していただけたというのは、作り手としてはとても励みになります。

「よし、張り切っていくぞ!」
という気持ちになりました。

日経トレンディネットさん、ありがとうございました!

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【はる楽の~と】【描きGOKORO】「中小企業総合展 in Gift Show 2018」出展レポート

以前に当サイトでもご案内していましたが(2017/12/22記事)、この度、東京ビックサイトで行われました「中小企業総合展 in Gift Show」(2月7日~9日)に出展して参りました。本日はそのレポートをさせていただきます。
 
開催概要は以下の通りです。

・名称:「中小企業総合展 in Gift Show 2018」
・テーマ:「こだわりの技、百貨繚乱。」
・主催:独立行政法人 中小企業基盤整備機構
・日時:2018年2月7日~2月9日 10:00~18:00
・場所:東京ビックサイト 第85回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2018内

日本全国からギフト関連商品を取り扱う多くの中小企業が事前にエントリーをし、その中から厳正な審査を通った100社に決まり、北は青森から南は沖縄までいろいろなアイデアや技術をもった会社が、食器や衣服、お線香など多岐にわたった魅力的な商品を展示していました。

私は出展者としても参加していたわけですが、来場者の一人としてもとても楽しめました。いや~、各社さん、さずがユニークな商品をもってきていらっしゃいます。ワクワクしながら皆さんのブースを回っていました。

ギフトショーが行われた3日間とも、この時期としては穏やかな日射しがあり、多くの方々が来場していました。
ギフトショー主催者からの来場者数速報(2/15時点)によりますと、「第85回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2018」 3日間の来場者はなんと173,334人になるそうです。
その中、弊社ブースにも多くの方が足をとめていただき、誠にありがとうございました。

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来場者からのありがたい声!

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2017年下半期直木賞受賞作品『銀河鉄道の父』、ノミネート作品『ふたご』の用紙

書籍用紙のトレンドを探る『知ってる? あの本の紙』シリーズ。今回はその第3弾。

年も明けて1月16日 第158回芥川賞と直木賞の発表が行われました。
受賞者のみなさま、おめでとうございます!

今回の直木賞では、四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノを担当するSaoriこと藤崎彩織さんの小説『ふたご』も直木賞にノミネートされ、大変注目されていました。
惜しくも藤崎彩織さんは受賞とはなりませんでしたが、話題性があり、書店の話題の本のコーナーでは黄色いカバーの華やかさがひと際目立っていましたね。

ちなみに直木賞は、財団法人日本文学振興会が運営する文学賞で、正式には直木三十五賞。年2回選考会が行われ、下半期はその年の6月から11月までに出版されている書籍で、中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)が対象となります。

さて、各賞出揃ったところで書店へ向かい、どんな用紙で本を作り上げたかさっそく吟味させていただきました。
まだ、芥川賞の『百年泥』は書店に並んでいなかったので、今回は直木賞受賞の『銀河鉄道の父』と、先ほど触れたノミネート作品の『ふたご』について見ていきましょう。

 

■158回直木三十五賞(直木賞) 門井慶喜(かどい・よしのぶ)著『銀河鉄道の父』

カバー: ラフグロス
帯      : ラフグロス
表 紙: 7TS-1 S-3
見返し: OKミューズきらら パープル
扉  : OKミューズきらら パープル

見返しと扉で使用された「OKミューズきらら パープル」。

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「紙の木刀」開発、剣士たちの挑戦 ~お蔵入り企画編~

皆さん、元気に剣道してますか-!

って、紙屋のサイトとは思えない始まりですが……。
弊社には剣道部員が多く在籍し、仕事に励むことは勿論のこと、日々剣の道で精進していることはこれまでの記事にご紹介した通りです。

さて、そんな私たちシオザワ剣士は、剣道に関わるビジネスも展開しているわけですが(例えば「剣道ノート」の販売など)、中には、何度も企画会議を重ね、試作を作ったにもかかわらず、残念ながら諸事情によりお蔵入りとなってしまった企画もあります。
今日は、そんな日の目を見なかった企画の1つ「紙の木刀」にスポットを当て、「成仏してくれよ」との思い込めて(笑)皆様にご紹介したいと思います。”紙と剣”にこだわった男達の軌跡です。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

 

■剣道界の「あったらいいな」をカタチにする

このフレーズは、弊社の剣道マーケット開発チームの基本コンセプトで、私たちが剣道界に何か新しいモノやコトを投入したいと感じ、取り組む原動力にもなっています。剣道マーケットにはソフト・ハード両面でまだ多くの潜在的ニーズがあるという観点から、今日まだ存在しないアイテムやサービスを企画、実行することで剣道界に微力ながら貢献してゆきたいという私たちの想いが込められています。
以前ご紹介しました「和綴じ剣道ノート」は、剣道・和紙・和綴じという日本の素晴らしい伝統文化の融合体を、より多くの方々にお届けしたいという想いからスタートし、商品化することができました。
しかし様々な事情や状況を考慮して、泣く泣くお蔵入りとなってしまった企画も存在します。今回ご紹介するお蔵入り企画は「紙で作った木刀」です。ではなぜ木刀を紙で作ってみようという話になったのでしょうか…。

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『4030紙工房.com』サイト オープン!

この2月より、当『紙らぼ』の姉妹サイトとして『4030紙工房.com』をオープンいたしました!

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「千葉県小・中学校 図工・美術科の先生が集まる研究大会」出展レポート

少し時間が経ってしまいましたが…、昨年11月に千葉県松戸市で開催された「千葉県教育研究会造形教育部会研究大会」に参加してきましたので、今回はその時の様子をレポートしたいと思います。この大会は、千葉県の小中学校の図工美術の先生方が集まって、公開授業をしたり授業内容や進め方の研究をすることを目的として年に2回開催されているものです。私どもシオザワは、「参加」と言っても「見てきた」というゲストの立場ではなく、関連企業の1社として製品紹介コーナーに「出展」しているのです!

研究大会の概要は以下のとおりです。

  • 名称:「第68回 千葉県教育研究会造形教育部会研究大会」(松戸大会)
  • 研究主題:「きらめく感性 ときめく思い うみだせアート」
  • 大会テーマ:「想いを形にする3つのステップ(導入・展開・まとめ)」
  • 主催:千葉県教育研究会、千葉県教育研究会造形部会、松戸市教育研究会造形部会
  • 後援:千葉県教育委員会、松戸市教育委員会、松戸市小中学校校長会
  • 日時:平成29年11月10日(金)9時~16時30分
  • 会場:松戸市立第五中学校 及び 松戸市立東部小学校
  • 参加者:小中学校 図工美術科教諭、千葉県教育庁指導主事、千葉大学教育学部教授
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密着!製紙工場でのオリジナル用紙抄造の1日!

世の中には数多くの紙が存在しますが、なかなかお客様のご希望にピッタリな紙が見つからないこともしばしば…。しかし諦めることなかれ! 実はお客様のご要望通りにオリジナル用紙を抄造することが出来るんです。ご存知でしたか?
この度、弊社のお客様がオリジナル用紙をご発注になり、その抄造の立ち合いで静岡県の製紙工場まで行って参りました。今日はその時の様子をレポートします!(昨年11月に行ってきました。ご報告が遅くなってしまいました。。。。)

◆東京駅から静岡県富士市へ出発

当日は朝の新幹線で新富士駅へ向かいました。博多行きの「のぞみ」を目にし、そのまま飛び乗ってしまいたくなる衝動をグッとおさえ、名古屋行きの「こだま」に乗り込みます。
富士地区周辺は富士山の湧水に恵まれ、各メーカーの製紙工場が数多く設立されています。
余談ですが、製紙工程において最も重要なのが水です。よって製紙工場は(富士地区以外でも)必ず安定して取水可能な地域に設立されています。
さて、新幹線の窓から外の風景を眺めていると、モクモクと白い煙を吐き出す煙突が何本も見えてきました。日本有数の製紙所、富士に到着です。

 

◆1日の流れについてランチミーティング

 新幹線を降りると晴れ渡る富士の青空。わざわざ遠方からお越しいただくお客様の足元を考えると、当日の天気は重要なファクターです。今日は立ち合い日和だな…と心の中でニヤリとしてしまうのは営業経験のある方には共感していただけますよね?(笑)。
 改札を出て現地工場の担当者の方と合流し、その場で挨拶を済ませます。挨拶を済ませた後はランチミーティングタイムです。当日の流れの打ち合わせから業界全体の話、それぞれの業種の話など実に多様な情報交換の場となります。このような場でのお話の内容が後々仕事のヒントになることも多く、本当に貴重な機会になります。いつなんどきでも情報収集は欠かせないのです。
そんな実り多いランチミーティングでしたが1つ惜しまれることが…。この日の朝は駿河湾のしらすが捕れなかった為、お客様に名産の生しらすを堪能していただくことができませんでした…。当地の生しらすは有名で、生しらす目当ての方が多く店にいらっしゃるので、漁が行われない日は「本日は生しらす漁は出漁しません」という専用の看板を店頭に用意するのだとか……。話によると今年はとにかくしらすが不漁で、現在冷凍されている物が無くなると世の中に出回らなくなるということです…。しらすがお好きな方はお気を付けください。
 

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1部からでも作成可能!「オンデマンド印刷機用クリアファイル」のご案内

販促品の大定番「クリアファイル」.
実は皆様のお手元のオンデマンド印刷機で1部から作成出来るんです!
本日は弊社が日々販売しております3銘柄を一気にご紹介いたします! 是非一度お試しを!

■はじめに


一般的なクリアファイルは、透明なシート状のプラスチック素材に、印刷・加工をして作られています。そのほとんどに半透明の0.2mm厚のポリプロピレンシートが使われています。この一般的なクリアファイルにオンデマンド印刷機で印刷するのは絶対にNGです。何故なら、ポリプロピレンのクリアファイルをオンデマンド機で印刷すると機械内部の熱で溶けてしまい大変な事態になってしまうからです。

 

 <素材の溶解温度に関して>
  ・ポリエステル 溶解温度 260℃ 
  ・ポリプロピレン溶解温度 132~155℃ 


今回ご紹介の「オンデマンド印刷用クリアファイル」は、実は全てポリエステルでできています。ですので高温に耐えますし、且つ表面にトナーが定着するように特殊コーティングが施された特別な商品なんです。

 

■商品の活用シーン


例えばこんなシーンで活用してみてはいかがでしょう。
【法人向け】
 ・一般企業様のセミナー・商品説明会・周年記念ノベルティに
 ・ショッピングモールでの各種イベントで、お客様のスナップ写真をその場でプリント
 ・マンション・戸建・車等の高額商品(案件)の見積り用ファイルに
【個人向け】
 ・出産・結婚・入学・卒業の記念に、お客様の写真をプリントしてプレゼント
 ・学校・塾・病院で、授業時間や営業時間の案内をプリント
 ・趣味の分野で、同人誌のノベルティやマイナーキャラクターをプリント

 


■各商品案内


それでは3銘柄のメリット・デメリットを簡単にご案内します。

 

① 桜井株式会社【ミルキーフォルダー】

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すでに出会っていたかも!?「ALETSスケッチブック」

 

“スケッチブック”と聞いて、身近に感じる人はどのくらいいるでしょうか?
使い慣れたスケッチブックをカバンに入れて、花が咲き誇る公園や色づき始めた紅葉を追いかけて山へハイキングに行き、素晴らしい情景を描き留める……。そんなシーンを想像する方も多いのでは? ですが、実際にスケッチブックを目にするのは、芸人さんが小道具で使っているものだったり、テレビ画面に映り込んだカンペだったりします。(笑)

そんな私やあなたにも思い返してみると、学生時代にスケッチブックを使った経験があったはずでは……。そして、それは弊社のスケッチブックだったかもしれません!?

ということで、今回は弊社の「ALETSスケッチブック」を紹介させていただきます。
 

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『page2018』出展! 東京洋紙協同組合『パピルプラス』のご紹介

印刷・紙業界の方々なら誰もが知っている「印刷メディアビジネスの総合イベント『page2018』」が今年も開催されます。

 【開催概要】
    開催期間: 2018年2月7日(水)〜9日(金)
    場  所 :池袋サンシャイン

        コンベンションセンター
    主  催 :公益社団法人日本印刷技術協会

これまで弊社は、(株)シオザワ単独ブースで2015~2017年に3年連続で出展し、また同時に、2017年は東京洋紙協同組合の一員としても組合ブースの出展に協力して参りました。
さて今年は?
考えあって弊社単独での出展はいたしませんが、東京洋紙協同組合は出展いたしますので、弊社も組合の一員として引き続き組合ブースの出展に協力して参ります。

ということで、『page2018』の開催も近づいてきたことですし、今回は東京洋紙協同組合のPRを兼ねて組合のブランド品『パピルプラス』をご紹介したいと思います。

  

■『パピルプラス』とは

まず始めに、東京洋紙協同組合の説明を簡単にしておきます。
設立は、1960(S35)年6月。東京都にある紙卸商6社が集まって組織しました。
中小企業等組合法に基づく事業協同組合で、共同事業として、オリジナル商品(紙)の開発と育成を行っています。特殊紙を専門に取り扱い、国内で有数の販売組織として知られています。過去に東京都より2度モデル組合の指定を受けています。現在は組合員8社、取扱商品33銘柄になっています。

そしてその取扱商品33銘柄の総称が『パピルプラス』なのです。

ではその『パピルプラス』。
まずはネーミングについて触れておきます。
カタカナで「パピルプラス」、英語表記では「PAPYRU+」。
これってどんな意味? 何となくわかちゃいますかね?
紙の起源である古代エジプトの「パピルス」に、未来へ向けてプラスαの提案をする「プラス」を組み合わせて『パピルプラス』と名付けました。
いにしえと未来をつなぎ合わせるなんて、ちょっとステキでしょ?!
ちなみに声に出して「パピルプラス」と言ってみてください、破裂音が3回も出てきて6文字なので、ちょっと言いづらかったりしませんか……。(特に飲酒した時など。笑)
なので、人によっては「パピプラ」なんて言ったりもします。

  

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年始挨拶の定番『メモ帳』 「なるほど…」情報!

新しい年が明け、いよいよ仕事もスタートですね。
「よし!」と気合いを入れている方、「え~、もう仕事かぁ…」と消沈している方(笑)、それぞれにいらっしゃることと思います。
ビジネスシーンで年始と言えば「挨拶回り」。特に営業職の方は、ここ1週間が勝負ですよね。きりっと挨拶をして清々しく仕事をスタートさせたいところです。

さてこの「挨拶回り」。手に品を持って回られる方も多いのではないでしょうか。タオルだったりメモだったり……。
ちなみに当社は紙の卸商ですので、毎年、紙のPRも兼ねて「卓上型のメモ帳」を持ってお客様へご挨拶に伺います。
「使わせてもらっているよ!」という、ありがたいお言葉をいただくことも少なくあります。(やっぱり、嬉しいものです)

さて、
メモ帳というと、いろいろなタイプ、「くるみ型メモ」、「卓上型メモ」、「ブロック型メモ」などがあります。(決まった言い方はないようですので、どの形も卓上メモとも言えます)
私は、その中でも右の写真のタイプが「使いやすい」と感じています。

 

ということで、今回はこのタイプの卓上メモについて記事を書きたいと思います。
「メモ帳を作る際の留意するポイント」を幾つか挙げますので、参考していただけたら幸いです。


 

■「サイズ」について


サイズは、「横幅/90~100mm×縦130~150mm程度、 厚さ/10mm~15mm程度」のものが多いようです。「こうでなけれいけない」という、決まったサイズはありません。
ちなみに弊社は、「横幅100mm×縦140mm」の大きさのメモを作って、お客様へお渡しています。(上記写真) メモとしては大きすぎず小さすぎず、使い勝手が良いと思っています。

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ダンボールの戌がご挨拶 謹賀新年!

下部の平台車は本製品とは別です(便宜上、製品を載せているもの)
下部の平台車は本製品とは別です(便宜上、製品を載せているもの)


新年明けましておめでとうございます。

「紙」をキーワードに、「あんなこと、こんなこと」を書き連ねている当サイトも、おかげさまで二年目を迎えました。
スタート当初は、まとまりのないように見えたそれぞれの記事が、こうして数が増えてくると徐々にカテゴライズされてきて、中には”シリーズもの”と呼べるような記事も出てきたり……。
今年も、少しでも皆様のお役に立つような、皆様に楽しんでいただける記事をアップしていきたいと思っております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

さて、新年お初の記事ですが……。
平成30年は戌年。
ということで、戌にまつわる記事をアップしたいと思います。

右の画像をご覧ください。
犬は犬でも、ダンボール犬!

なんと、このダンボール製の犬は「中古文具の回収犬」として開発されたものなのです。(ある企業からの依頼に基づき弊社にて開発したもの)


「ん? なんだそれ?」
そう思われた方も多いのではないでしょうか。

開発の経緯を簡単にご紹介しますね。

数年前のある日、日頃よりお取引のあるI社の総務関係のご担当者さんとお話をしていた時のことです。

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スジ押し加工・型抜き(トムソン)加工 <職人の技シリーズ 第2弾>

スジ押し加工中
スジ押し加工中

2017年も残すところあと僅かとなりまた。この時期には、書店や文具屋さんで様々なクリスマスカードが並んでいます。クリスマスにちなんだイラストやメッセージが印刷されていたり、また、箔押しやクリスマススリーの形に型抜きされたものもよく目にします。
皆さんはこのクリスマスカードがどのように作られているかご存知ですか?
今回は、紙に「スジ押し」をしたり、「型抜き」をする工程を紹介しようと思います。

 

スジ押し加工とは?


紙には繊維の目方向があり、クリスマスカードなどの厚い紙を折る場合、目方向に沿って折らないと繊維が邪魔をして綺麗に折れません。目方向とは逆なのに無理して折ると、紙の表面が割れてしまうこともあります。そんな時にはスジ押し加工! 「スジ押し」をすることで簡単・綺麗に紙を折ることができます。
スジ押し加工のやり方は―加工する機械により異なりますが―原理としては凹凸の型に紙を押しつけることで紙に溝をつくります。(図参照) その結果、綺麗に折ることができるのです。

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「中小企業総合展 in Gift Show 2018」出展決定!

嬉しいお知らせです。
この度、私どもシオザワが「中小企業総合展 in Gift Show 2018」(2018年2月7~9日開催)に出展できることとなりました!

本展示会は、独立行政法人中小企業基盤整備機構が主催し、日本全国の厳選されたギフト関連商品を取り扱う中小企業の優れた商品を、第85回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2018内にて一堂に展示することを目的として催されるものです。

出展者は、応募者から提出された出展申込書などをもとに、外部専門家から構成される審査委員が厳正かつ公正な審査を行い、評点の高い順に総合的に決定されました。
その数、全国で100社のみ。

私どもは『はる楽の~と』と『描きGOKORO』の2つの商品をメインとして出展いたします。

10月にエントリーをしたのですが、申請書類も高いレベルのことを求められましたし、また、数多くのエントリーの中からたった100社しか選ばれないということもあり、正直に申し上げて「果たして受かるんだろうか…?」と不安な気持ちでいっぱいでした。そう、受験の発表を待つような感じ…とでも言いましょうか。

果たして、結果は「合格!」
結果を聞いたときは、思わずガッツポーズをとってしまいました。(これマジです。笑)

出展までもう2ヶ月を切りました。
しっかりと準備をし、開催期間中は皆様の目に留まるように精一杯パフォーマンスをする所存です。

是非、会場まで足をお運びください!
お待ちしております!

【開催概要】

  • 展示会名称:中小企業総合展 in Gift Show 2018
  • 開催期間:2018年2月7日(水)~2月9日(金) 10:00~18:00(最終日は17:00まで)
  • 開催場所:東京ビッグサイト 東4ホール 第85回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2018内
  • 弊社小間番号:東4SME-069
  • メインの展示商品:

    ①『はる楽の~と』……詳細はコチラの記事をごらんください。
    ②『描きGOKORO』……詳細はコチラの記事をごらんください。

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かわいい! ナンバーワン見本帳 大王製紙「再生色画用紙フレッシュカラー」

「見本帳」というと、素材を扱うメーカーや販売会社にとっては、なくてはならないツールの一つです。業界を問わず、皆さんの会社でも、「見本帳」と言われるものが数多く棚に並べられていることと思います。
そして、私たちの紙業界でも、「紙」の見本帳が山のようにあります。
製紙メーカーごとに、上質紙、コート・マットコート紙、書籍用紙、情報用紙など、種類別で作られているのが一般的です。(別の呼び方として「非塗工紙、微塗工紙、塗工紙」と表記されている見本帳もあります)
また、「特殊紙」と言われる種類の見本帳もあります。

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ロウ引き加工『透けて魅せます』

 日が暮れるのも早くなり、街にはイルミネーションが輝き始め、クリスマスツリーが並びだすと、クリスマスムードが一気に湧いてきます。2017年もあと少し。
年末の慌ただしさの前に少しだけドタバタと始まる恒例の仕事が「クリスマスカード」。
 デザイナーやデザイン会社では、その出来が自社の宣伝代わりになることもあり、様々なアイデアを出し合って作成しています。
 カード用紙には、クリスマスカラーの赤や緑が選ばれたり、金銀キラキラしているアルミ蒸着紙だったり、パール調の用紙なども選ばれます。使用する用紙の量がそれほど多くないこともあり、普段は使われない高価な用紙も採用されますので、紙屋さんとしては色々な用紙を提案したくなります。
 また、デザインのみならず製作上でも、金箔押し印刷や毛羽立つフロッキー加工、型抜きやエンボスなど、印刷や加工にも力が入ります。
まさに、思考(紙工)を凝らした作品を作り上げるのです。

さてさて、そんな普段とはちょっと違うクリスマス。キャンドルに火をともし、恋人や家族と過ごす方も多いのではないでしょうか。目に映るキャンドルの灯りが、温かだったり神秘的だったり……。日常と違った雰囲気を感じるのもこの季節特有なのかもしれません。

ということで、クリスマスキャンドルを思い浮かべたら、なんとそこから“ロウ引き加工”を連想してしまった私。紙屋の性(さが)なんでしょうか……(苦笑)。
ま、折角なので、今回はクリスマスキャンドルにちなんで(?)、ロウソクのロウを利用した加工、“ロウ引き加工”をご紹介したいと思います。

  

ロウ引き加工とは溶かしたロウを紙全体に染み込ませることで、

 

①    しっとりした質感に加え、

 

②    色に深みが出て、

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オリジナル「畳」をつくってみよう?!

 

「タトウ」……みなさんはこの言葉をご存知でしょうか? あまり耳にしない言葉かも知れません。
「タトウ」を漢字で書くと「畳」と書きます。
今日はこの畳。「たたみ」の方ではな「タトウ」の方について“耳より情報”をお伝えいたします。

この「タトウ」、皆さん一度は手にしていることと思います。
コレです!

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富士山を望む3工場、見学レポート! (東京製紙・富士共和製紙・サンフジ)

 

朝夕冷え込み、日に日に秋が深まる11月。
去る15・16日の二日間で静岡県にある東京製紙株式会社・富士共和製紙株式会社・株式会社サンフジ(富士共和製紙関連会社)の3工場を見学する機会がありましたので、今日はその時の模様をレポートいたします。

■東京製紙株式会社

初日はまず東京製紙株式会社様の工場からスタートしました。
東京製紙様は富士宮市にあり、板紙の製造・コップ原紙及び印刷等の2次加工を手掛けるメーカーです。今回は丸網多筒抄紙機とウェットラミネーターを中心に見せて頂きました。
丸網式とは抄槽の中で丸網を回転させ、丸網上に生じた紙料層をフェルト上に吸い付けるもので、その丸網を多数並べたものが多筒抄紙機です。並べたそれぞれの紙料層を順次吸い付けることによって多層に抄き合せたものが板紙のベースになります。
次工程では2本のロールで紙中の水分を搾り取りドライヤーパート(熱ロールに紙を圧着乾燥させる)・キャレンダー(紙ムケ・ケバ立ちを防ぐため紙の表面に澱粉等を塗り平滑・光沢を出すパート)を通ったのちに巻き取られます。
次にウェットラミネーターです。何を作る機械かというと、化粧品のパッケージやカードなどで見かけるキラキラと輝く“アレ”です。先程の抄紙機で作られた原紙とアルミフィルムを貼り付け、グラビアで着色し、種類によってはエンボスをかけて巻き取り、断裁まで施すことができる機械です。
ここでは実際に銀色の紙に自分で着色して金色を作り、表面にエンボスをかけることを体験することが出来ました。
東京製紙様は紙単体は1割程度で、2次加工等を施した高付加価値商品が主力とのことです。
また紙コップ等のコップ原紙、ヨーグルトなどを入れるために耐酸性を持たせた商品、牛乳やお酒のパック等も得意分野とのことです。

 

■富士共和製紙株式会社

翌日は富士共和製紙様と関連会社サンフジ様を見学しました。
富士共和製紙様は富士市に位置し、丸網多筒式の抄紙機3台を保有し多品種小ロットに対応している製紙会社です。
抄紙機の話しはすでに上の項で触れましたので省きますが、ここではキャストコーターを見せて頂きました。他のメーカーでは見る機会がありませんが、こちらではちょうどキャスト仕上げをしているタイミングでしたので、目の前で見ることが出来ました。
キャストコート紙とは用紙に塗料を塗布した後、キャストドラムで加熱乾燥させたものです。
またここでは、NBKP(針葉樹)・LBKP(広葉樹)・未晒しのUKP等のパルプシートを、実際に手にして破ったりすることによって、針葉樹と広葉樹の強度等の違いを体験することが出来ました。
原料の在庫場所にものすごく大量の折りヅルが置いてありました。不思議に思って「どうするんですか?」と訊いてみると、仙台の七夕祭りで使用した折りヅルを混抄して紙を作るとのことでした。
富士共和製紙様は混抄紙も手掛けていらっしゃるので、今までに紙に混ぜた実績のあるものを伺ったところ、ヤシパルプ/カカオを粉砕したもの/ビールの搾りカス/小豆の皮/ピーナッツの皮など多種にわたっており、驚いたのは回収された古い紙幣をシュレッダーしたものを混抄したこともあるとのことでした。
さまざまなものが混抄できますが、工程上水に浮いてしまうものは不可とのことでした。
また、多品種の製品の中でコースター用紙は順調に伸びている商品とのことです。

見学の中で驚いたのが、仕上がった紙を検品・梱包する作業が人力で行われていて、且つ全員が女性だったということ。それはもう見入ってしまうほど手際よく鮮やかな作業でした。仕事柄私も梱包経験は何度もあり、梱包の仕上り具合について目は肥えている方だと自負していますが、その私から見て、彼女たちの行う梱包の仕上がりの素晴らしさは特筆に値するものでした。
聞いたところによると、元々は自動包装機を保有していたのですが、多品種・多寸法にわたる商品構成のため、商品が変わるたびに機械の設定を変更するのに時間がかかってしまい、結果、途中から人力に変更したとのことです。その方が効率的なのだとか。

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2018年年賀状 タメになる”まめ知識”  年明けに出す年賀状には気を付けて! その②(2/2)

さて今日は「その②」となります。
年賀状を出す人にとっては、とっても大事なインフォメーションになりますので、注意深くお読みください!

■年賀はがきの料金

今年の6月1日から「はがき」の郵便料金が値上がりしました。52円から62円になったのです。一時期、ニュースや新聞で大きく報じられていましたので、ご存じの方も多いと思います。今、郵便局に通常の郵便はがきを買いにいくと「62円×枚数」の代金を支払うことになります。
――なのに、
すでに年賀はがきを買いに行かれた方。びっくりしませんでしたか? 1枚52円で購入できましたよね。「え?はがきは62円になったんじゃなかったの?」と驚いた方、いらっしゃったんじゃないですか。
そうなんです。「年賀はがき」に限っては今年は52円据え置きなんです。料金変更初年度ということで、年賀はがきに関しては日本郵便のうれしい気配りがあったんですね~。
   

……なのですが、要注意!!
ここに一つ罠が!

「えー、郵便料金の改定により、通常はがきの料金を52円から62円に変更いたしました。
なお、年賀はがきについては、12月15日から翌年1月7日までの間に限り、これまでと同様に52円で差し出すことができます」

……ということは、その期間外で、12月14日までに年賀はがきを出したり、1月8日以降に投函するとどうなるの?
結論は、ふつうのはがきと同じ扱いとなるため、「62円必要」=「10円切手をプラスしないと届かない」のです! 正確には、投函はできてしまうので、以下の対応が取られることになります。(年賀状の場合は「差出人の住所・名前が書かれている」ことが一般的ですので、その場合に絞ってお話しします)

 (A)郵便料金が不足していることを発見したのが「差出側の郵便局で、且つその郵便物を差し戻す先が

    当該郵便局の配達管内である場合」は差出人に郵便物が返送されます。

   (つまり、差出人が差額の切手を付加して出し直すことができます)
 (B)郵便料金が不足していることを発見したのが「差出側の郵便局だが、その郵便物を差し戻す先が

    当該郵便局の配達管内でない場合」は、届け先に郵便物が配達され、届け先(受取人)に差額10円

    が請求されます。
 (C)郵便料金が不足していることに差出側の郵便局が気付かず、届け先に郵便物が配達された場合は、

    届け先(受取人)に差額10円が請求されます。

つまり、企業の年賀状の場合は、年賀状に記載されている住所の管轄郵便局(郵便ポスト)に郵便はがきを出した場合で、且つその局で郵便料金不足を発見してくれた場合にのみ、当該はがきが手許に戻ってくることになります。それ以外は届け先に配達されてしまいます。
「通勤途中で自宅近くのポストに投函した」とか「本社の住所が記載されている年賀状を、別の場所にある営業所から出した」というのは、仮に差出側の郵便局が料金不足に気がついても、そのはがきは戻ってきません。

「はがきが戻ってこない」=「届け先(受取人)に差額10円が請求される」となりますので、年始から相手先様に失礼なことになってしまいます。。。。

「早く準備できたので12月14日前に出してしまおう」とか、年が明けて「あ、この人には年賀状出してなかった。。。今から出そう!と思って投函するのが1月8日以降になった」という場合には、本来”そのまま使えた”はがきが、一変して、”料金足らず”のはがきに突然変わってしまいますので、充分にお気をつけください。
特に今年の年始は、祝日明けの1月9日から仕事が本格始動という人も多いでしょうから、年明けに年賀状を出すときには「+10円切手」を貼って出すことを忘れずに!

ちなみに、10円切手は日本の国鳥「トキ」のデザインです。10円分として「エゾユキウサギ(2円)」+「シマリス(3円)」+「ニホンザル(5円)」を組み合わせるというのもかわいいですね。

【年賀状の郵便料金】詳しくはこちら
http://www.post.japanpost.jp/service/fee_change/nenga2018/

年賀状の歴史を知ると「遠くに住んでいる人」の消息をたずねてみたくなりませんか?
手紙ではなかなかタイミングもなく、出しづらいという方も、今年は年賀状で一言添えて送ってみてはいかがでしょうか。

   

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2018年年賀状 タメになる”まめ知識”  年明けに出す年賀状には気を付けて! その①(1/2)

今年も早いものでもう12月。クリスマスがやってくる~♪!
季節を先取りした商戦の影響もあって、11月に入ると街にはクリスマスムードが漂い始めますが、本番はこれからですね!
そして、クリスマスが終われば間髪入れずに、もういくつ寝るとお正月♪
こどもの時は冬休みにイベント続きで楽しかったな~。

――なのに、オトナになると、12月は「師走」と言う通り、バタバタとやることが盛りだくさん……。例えば、会社にお勤めの方ですと、年末年始のあいさつ回り。日頃からお世話になっている方や、新しく関係ができた方、久々にご挨拶する方など、色々な関係先に足を運んだり、宴会をしたり…と、することも増える時期ですよね。

同時に、この時期、「年賀状も書かなきゃ!」というプレッシャーを感じる方も多いのでは?
私の中では、クリスマス周辺の時期=「元旦に年賀状を届けるリミット」というスケジュールが染みついていて、クリスマス時期になると半分は年賀状でそわそわしたりします。

メールなどで簡易的に済ませるという方も増える中、ビジネスでは意外とまだまだ年賀状を継続されている方もたくさんいらっしゃるように感じます。会社のイメージをPRしたり、1年の変化をお伝えしたり、一言添えて1年の感謝を伝えたり。
見方を変えれば、デジタル社会になって”書状のやりとり”が少なくなっているからこそ、年賀状を送ることでPRになるのかもしれません。やはり、年賀状は届いたら絶対に見ますし、「お年玉くじ」がついていれば、保管して当選番号発表の時にもう1回見ますよね。なかなか当たらなくても、ワクワク探すのが楽しい。何だか心くすぐられますよね! 
さてそんな年賀状の「お年玉」制度。これって、いつからあるんでしょ? 

実は私、仕事としてお客様からの年賀状製作のご依頼がよくあります。本文の印刷は勿論のこと、宛名の印刷やデザインもお請けしています。ですので、もう11月になると毎日が年賀状。(笑) で、そんなに触れている年賀状なので、気がついたら年賀状にある程度詳しくなっていたり、思いがけず興味がわいたり……。ということで、今日は、年賀状のアレコレと気になることなど”まめ知識”を皆様にご紹介したいと思います。
  

■年賀状(日本郵便製)の「お年玉」

その始まりは、1949(昭和24)年。初めてお年玉くじ付き郵便はがきが発行されました。
発案はなんと郵便局員ではなく、実業家の林さん。ポスターや企画を自分で練り、持ち込んでプレゼンしたら、見事採用! なぜこんなことを? この時、日本は戦後新しく歩み始めた頃。「年賀状が戦前のように復活すれば、お互いの消息もわかり、うちひしがれた気分から立ち直るきっかけともなる」(『年賀状博物館』サイトより引用)と考え、“くじのお年玉をつけ、さらに寄付金を加えれば社会福祉にもなる”と思い立ったそう。自ら見本のはがきやポスターまで作って持ち込んだのだとか。この素晴らしいこころざし、行動力、見習いたいです!

ちなみに、初回のお年玉くじの賞品って何だったのでしょうか。
初回は、こんなものが賞品になっていました。
  特等:ミシン
  1等:純毛洋服地
  2等:学童用グローブ
  3等:学童用こうもり傘
特等のミシンと1等の洋服の生地が当たれば「洋服が作れる」。洋服を家庭で作ることは、当時の夢のひとつだったようです。こどもの賞品が続くのは、ベビーブームだったからとか。
1965年以降はポータブルテレビや8ミリ撮影機・映写機セットなどが賞品に並ふようになります。経済の成長や文化の変容を感じますね。

では、来年(2018年)もらえる賞品は?
  1等:セレクトギフト(12万円相当/1万点以上の商品・旅行・体験プラン等からの選択)

      又は現金10万円   
  2等:ふるさと小包など
  3等:お年玉切手シート
こんなラインナップです。現代の多様化が進む社会を反映しての「セレクトギフト」でしょうか。選ぶのも楽しそうですね。一方で「現金も可」というのはびっくり! ちなみに3等の「お年玉切手シート」は、第1回の時からあるのだとか。毎年集めている方も多いのでは?
さて、もっと詳しく年賀状ことが知りたい!と思った方、『年賀状博物館』というWebサイト(http://www.nengahaku.jp/)がありますので、アクセスしてみてください。

   

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フルオーダーのプレミアムスケッチブック『描きGoKoRo(かきごころ)』販売開始!

 

秋ですね~。秋と言えば食欲の秋、それと芸術の秋。そして、芸術といえば”絵図”ですよね。(って、独断ですが……)
最近、気軽に絵を描く人が増えてきました。(という気がしませんか?)
絵画教室に行く方もいれば、ちょっとひと休みの間に気晴らしにイラストを描いたり、また、旅の途中にさらっと風景をスケッチしてみたりと。
でもほとんどの方が使っているのは、既に出来上がっている市販のスケッチブック(芸人さんとかTV局のADがカンペで使っている黒とオレンジのアレです)で、何かもの足りないものを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
例えば「表紙を見て”あ、私のだ!”とわかるようにしたいな~」とか、「違う種類の紙も欲しいな~。もう少し入っていればな~」なんて思っている方もいることでしょう。

そんな方々に朗報です!

私たちシオザワが、とっておきのスケッチブックをお届けいたします。
その名は「描きGoKoRo」(かきごころ)。
フルオーダー製で、素材のすべてを発注者ご自身がセレクトでき、しかも一冊から作れる「あなただけのプレミアムなMy book」です。
この秋から製作・販売を開始しました!

   

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オススメの「あぶらとり紙」 女子必見ですよ!

みなさーん!
(脂)ノってますかーーー!

男女を問わず、気候に関係なく、お肌のテカリは出るものです。そんなテカリの原因である皮脂。これを取るのによくお世話になるのが「あぶらとり紙」。

私はお化粧を直すときに必ずと言っていいほど使っています。皮脂が乗っかっていると上手く直せないんですよね。(あっ、誤解ないように申し上げておきますが、私は女子です!)
最近、手元のあぶらとり紙がなくなり、薬局で新しく買い換えたのですが、いざ化粧直しをば!と思いおニューのものを使ってみると、なんだかいつもと違う? 皮脂が取れすぎてしまって、ちょっとカサカサした仕上がりになってしまった…ということがありました。

そこで再び薬局に赴き良さそうなものを買って試してみると、すこぶる調子がいい! 使うあぶらとり紙によってこんなにも変わるのか!と感心しました。

この違いを是非とも皆様と共有したい!ということで、春夏秋冬、365日あぶらとり紙にお世話になっている私の、私による、皆様のための”おすすめのあぶらとり紙”を勝手にご紹介します!

今回は、商品名は伏せ、6つのあぶらとり紙とティッシュを実際に使ってみたその比較結果を、肌質別に「こんなタイプがオススメ!」という形で進めさせていただきます。
ちなみに実験は、母、姉、私の3人で行いました。
実は私達、このならび順で、乾燥肌、脂性肌、混合肌となんとまぁ綺麗に分かれていたんです(笑)
「紙:フィルム」の種類数はお店の品揃えの比率と同じ4:2で揃えてみました。
  

今回試した製品(いかがわしいものではありません!笑)
今回試した製品(いかがわしいものではありません!笑)

まず、薬局やコンビニなどでよく市販されているのは、大きく分けて3つの種類。紙タイプとフィルムタイプ、そしてティッシュです。
ティッシュも紙じゃん!と言いたいところですが、あぶらとり紙用に製品としてつくられているもの/そうではないもの、で分けてみました。

さぁ、ここで大きな違いとなるのが、吸収力。
吸収力の差としては
フィルム>ティッシュ>紙
だと思います。

フィルムタイプはプラスチックを原料とし、最近では皮脂だけでなく汗もグングン吸収してしまうほど吸収力のあるものも出ているようです。

ティッシュは今回、デリケートなお肌に優しい保湿ティッシュで実験してみました。
皮脂をオフしたあとそのまま鼻もかめちゃうのが良いところですよね! ――あれ?……ズボラがバレてしまうので大人しくします……。

そしてスタンダードな紙タイプ。この紙タイプの中にも種類があるんです。そこにはあぶらとり紙の歴史(ルーツ)が関わっていたなんて…、今回初めて知りました。それは後ほどご紹介します。

  

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中央区ビジネス交流フェア出展レポート「シオザワ《紙製品 三銃士》そろい踏み!」

先日、『中央区ビジネス交流フェア2017』に出展して参りました。今回はその時のことをレポートいたします。

このイベントは、中央区制施行70周年を記念して初めて開催されたものです。
開催概要は以下の通りです。

・日時:2017年11月8日(水) 午後2時から4時30分
・会場:日本橋プラザ 展示ホール/会議室 (日本橋2-3-4日本橋プラザビル3階)

 
中央区内を中心に事業を展開している中小企業が参加し、各社の取扱い製品、技術、サービスなどを展示して、B to B取引拡大の場として交流を図る目的で行われました。
参加企業は、印刷関連、食品製造及び販売、繊維・衣服などの製造販売、IT・情報関連サービスの提供、海外ウエディングのプロデュース、家事代行サービス、化粧品の販売など多岐にわたっており、約80社が集まっていました。
その中でも一番気合いの入っている構え(?)をしていたのが、何を隠そう弊社シオザワでした! うぬぼれかもしれませんが……(笑)
  

【さあ、準備スタート】


当日、準備開始予定時間より早目に会場へ到着したチーム「シオザワ」。展示ホールに向かうと、すでに主催者側で用意された長机と椅子がきれいに配置されていました。まだ早かったのかスタッフ以外他の出展者の姿はありません。。。(早く着き過ぎ?!)
早速、設営を開始!
まずは弊社オリジナルの美環ディスプレイ(廃材の出ないリユース型のシステムディスプレイ)で展示ブースを設営しました。
設営ができ、ライティングを終えると、ひと際目を引く舞台の完成です!

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紙はこうやって造る 【日本製紙(株)北海道工場白老事業所の紹介】

白老事業所の近くを流れる敷生川
白老事業所の近くを流れる敷生川

皆さん、こんにちは。
先日、日本製紙株式会社北海道工場白老事業所を見学する機会がありましたので、今回はその工場見学のことと、併せて紙の製造工程についてご紹介したいと思います。
このサイトは、紙の卸商が運営しているサイトですので、たまには紙の直球ネタ”製紙”のお話も良いかと……。

 東京も気がつけば紅葉の季節になりましたが、工場見学をした10月中旬の北の大地は既に里にも紅葉が降りてきていて、そろそろ秋も終わりかなという気候でした。
 日本製紙株式会社様(以下日本製紙)は道内に勇払・白老・旭川・釧路の4工場を擁しており、平成22年4月より勇払・白老・旭川の3工場を北海道工場として統合し、勇払事業所・白老事業所・旭川事業所とそれぞれ改称されました。
 今回訪問した白老事業所は、昭和34年6月大昭和製紙白老工場として創立。平成15年4月日本製紙と合併して日本製紙白老工場に改称し、平成22年4月からは日本製紙株式会社北海道工場白老事業所として、大型抄紙機3台と塗工機1台を保有し、印刷用紙の東日本の主力工場として今日に至っています。

 北海道の工場らしく、敷地面積は89万8,000坪(東京ドーム53個分)という広大な敷地を有し、チップからパルプ(LBKP)を製造(日産1,000トン)し、そこから出た黒液を発電4ボイラーの燃料として再利用し、自家発電比率99%(昼間)と環境にも優しい工場となっています。工場内には、関係会社の方を含めると500名の方が働いているとのことです。
 ちなみに、チップからパルプを製造するには歩留まりが50%ということですから、毎日2,000トンのチップを使っていることになります。その内の85%が輸入材で近くの室蘭港から、残りの15%は国内材で道内から搬入されていて、毎日約100台分の大型トラックが動いているそうです。

   

さてここからは、紙の製造工程について順に説明いたします。

■パルプ工程
紙の原料になるパルプは、木材チップ(木をチップ状に砕いたもの)から作られます。

 

①原料チップを蒸解釜(じょうかいがま)と呼ばれるお釜の中で薬品と一緒に蒸し、木材の中から繊維分(パルプ)と黒液(不要物:黒液はボイラーの燃料になります)を取り出します(この時点では繊維も木材色をしています。そのまま紙にすると茶封筒のような紙になります)。


②次に漂白をします。昔は塩素を使って漂白していましたが、公害問題などもあり、現在では酸素を使って漂白しています。ここで、やっと白いパルプになります。

 

■抄紙工程(しょうし:紙を抄くことを抄紙といいます。明治時代は製紙会社を抄紙会社とも呼んでいました)
紙を作る工程は、簡単に言うと水とパルプが混ざった原料を脱水・乾燥させていく工程です。


①ワイヤーパート(網で抄く工程)
パルプを水に溶かし(大量の水が必要になるので、製紙工場は川の近くに設置されています)ワイヤーでできた網の上に流していきます。ここで、ドロドロの原料からびちゃびちゃなシートになります。
白老事業所にある3台の抄紙機のうち、8号機は5,560mm幅、9号10号機は7,300mm幅もあります。

②プレスパート
びちゃびちゃのシートをローラーで挟み、圧力をかけて水を絞ります(戦後、三種の神器と呼ばれたころの洗濯機の脱水ローラーと同じ原理です。わからない方は昭和時代の博物館かネットで検索してね・・・)。ここで、濡れたシートになります。

③ドライパート
蒸気(黒液を燃やしたボイラーから供給されています)で熱したローラーの間に、濡れたシートを通し乾燥させます。やっと紙の原型ができました。
次に、インキや水が滲まないようにする薬品(サイズ剤)を塗布し、また乾燥させます。

④キャレンダーパート
紙の表面を均一にさせるため、つるつるな表面のローラー(キャレンダー)に通し、紙の表面を整えます。ここで紙になりました。

 

■ワインダー工程
7,300mmの原反(ジャンボロールとも呼びます)を指定の規格幅にカットします。
巻取り製品はこの工程で終了です。

■カッター工程
平判の製品は、ワインダー工程を経た巻取り製品から流れ方向にカットし、指定包装枚数で包装し終えたら、平版製品の完成です。

   

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紙の「流れ目」 知ってます?

「紙」
書いたり折ったり拭いたり。
紙って身近なもので、普段何気なく使っていますよね。

弊社シオザワでは、今年5月にお客様の若手社員の皆様を対象に、第7回ペーパースクールを開催いたしました。紙のいろはの「いろ…」辺りまではお伝えできたのではと思っています。
ありがたいことに、皆様からご好評をいただき、「またやってください」との声もいただいておりますので、そのご期待に少しでもお応えすべく、今回はそのペーパースクールの内容をちょこっと公開させていただきます!

本日お話するのは、紙の「流れ目」についてです。
流れ目?ナニソレ?
そう思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

皆さんがよくお使いになる筆記用紙、書籍用紙などの紙には、上の図のような2種類の「繊維の流れる方向」が見られます。
これを「流れ目」と言います。なぜそのような方向が出来るのか、簡単にご紹介いたします。

  

まずは最初に、ざ~っくり紙の製造(紙を製造することを抄造、又は抄紙と言います)方法から……

①    木を細かく砕いて木の繊維であるパルプ(つまりは繊維)を取り出す
②    パルプを水と一緒に平たく伸ばす
③    水分を抜き、乾かしたら出来上がり!

以上、なんとなくイメージが湧きましたでしょうか?
「流れ目」はこの抄紙段階で出来ます。
言葉だけですとなかなか分かりづらいので下の図をご用意しました。

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楽譜貼付用ブック『はる楽の~と』発売開始!

「はる楽の~と」にA4判の譜面を貼って、書き込みをしたもの
「はる楽の~と」にA4判の譜面を貼って、書き込みをしたもの

 

  • 譜面にもっと書き込みしたいんだけど…、余白があんまりないんだよね……。
  • 譜面台に載せた楽譜って、結構めくりにくいよね……。
  • 楽譜をクリアホルダーとかに入れているけど、出し入れでバラけちゃったりするよね……。

音楽と向き合っている方々からよく聞こえてくる声。
ちょっとしたことかもしれませんが、案外とそれが演奏に影響を及ぼしたりします。
そんな演奏家の声を、「あったらいいな!」を、カタチにしました!

 

それが『はる楽の~と』
譜面を貼る、書き込む、めくる。全てがスムーズ!

 

今回は、この秋から正式に販売を開始した弊社のオリジナル商品『はる楽の~と』をご紹介します!

  

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卓上カレンダーの横綱「パデカ」 この職人技を見よ!

 

弊社製品、卓上カレンダー「パデカ」。

9月22日の記事<卓上カレンダーの横綱!『パデカ』>で、すでに詳細をご紹介しましたが、今日はその丁合をしているところをご紹介します。

 

この動画、早回しではありませんよ! 
やっぱり、職人さんはすごい!

 

 

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シオザワ「剣道ノート」 開発秘話

 

去る9月18日、シオザワ剣道部は全日本実業団剣道大会に出場しました。
大企業に所属する学生時代からのスター選手を相手に少数精鋭(?)で挑みましたが、3回戦敗退と苦汁を飲む結果となりました。
そんなシオザワ剣道部ですが、実は剣道部が企画・製作した商品が存在します。
その名は「シオザワ剣道ノート」。現在剣道雑誌のホームページ特設サイトや、一部剣道具店などで販売しており、これが実は知る人ぞ知る噂のノートなんです!
今回は、部活動から派生し商品開発・販売までに至ったこの「剣道ノート」の開発秘話をご紹介します。
  

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「純白ロール」のウラ・オモテ

「純白ロール」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?

「おいしそうな、ふわふわの生クリームのロールケーキ!」
でしょうか?
ん~、食べたい!

では、同じことを紙屋さんに訊いてみてください。

なんと「あ~、あの紙ね」と答えが返ってくるのです。(アンビリーバボー!)

紙屋なら誰もが知っている紙「純白ロール」。
今日はこの美味しそうな紙(笑)をご紹介したいと思います。
  

純白ロールってどんな紙?

【特徴1】オモテ・ウラのちがい

ご家庭のプリンターでよく使う「普通紙」や、本や手帳に使われている紙は、表も裏も同じさらっとした質感ですよね。
でも、「純白ロール」は違うんです。オモテは「つるつる」、ウラは「ざらざら」。表裏で手触りの違う面白い紙なんです。

例えば、昔ながらの“日めくりカレンダー”にもこの紙が使われています。カレンダーが印刷されている面はつるつるで、ウラ面はざらざらしています。最近は見かけることが少なくなってしまいましたが、日めくりカレンダーを使ったことがある方ならわかるはずです。毎朝めくるのが楽しかったり、休みの前の日は「金赤」が透けて見えて嬉しかったり……。“モノ”としての手触りや質感、重なりの美しさを味わえるのは、紙ならではです。

「最近めくってないなあ…」と思っていたところ、先日こんなノートに出会いました。
その名も「日めくりノート」。純白ロールを用紙として使ったノートです。紙が薄いから、ページもたくさん。オモテとウラで質感がちがうので、書き味も違います。日めくりならではの「透け感」も楽しめます。いつもと違うノートにメモしていたら、なにか違うことがひらめきそう…?
気になる方はこちら。全国の文具店などで購入できます。http://www.365series.net/

  

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紙にもこんなに凄い技術が! 注目、ノーカーボン紙

 

ゴルフクラブを握ってまもなく10年になる私。未だにトップやダフり、シャンクなどが多く、「参ったな~」とラウンド中にぼやくことしきり……。なかなかスコアが安定しません。
いや~、ゴルフって難しいですね~。

ま、ぼやいてばかりもいられないので、少しでも上達したいとの思いから、近頃、練習場で或るアイデアグッズを使用しています。その名は「インパクトマーカー」(もしくは「ショットセンサー」)
この特殊なシールをクラブヘッドに貼ると、ボールが当たったところに痕跡が残り、ボールがクラブヘッドのどこに当たったのか一目でわかるのです。

写真は(恥ずかしながら)私が実際に打った痕跡です。
球の位置がバラついていますねぇ……。これじゃあ、いいスコアが出ないですよね。ある意味、納得……(涙)

  
それにしても、このシール、不思議ではありませんか?
見た目には普段使っているコピー用紙と変わりませんし、特に色が付いているわけでもないのに、ボールが当たったところだけに色が付くって……。

圧がかかったところに色が付く……。

これ、何だかカーボン紙みたいじゃありませんか?
筆圧で下の紙に文字が写るっていう、ご存知のあれです。いわゆる複写用紙です。

  

一昔前ですと、「複写」と言えば、黒や青の「カーボン紙」という特殊な用紙を、複写したい紙の上に置いて加圧して複写したり、また、その発展形として、上用紙の裏面にすでに黒や青のカーボンが塗布されている用紙(画像参照)を使って複写をしていました。(このカーボン塗布済みの複写用紙は今でもまだよく使われています)

で、これは一昔前の複写用紙のお話。
現在世の中に多く出回っているのは、更に進化した形。カーボンがなくても圧をかけると複写できる、その名も「ノーカーボン紙」。いわゆる感圧紙です。(カーボンがないからって、”ノーカーボン紙”と言ってしまうのも、ちょっと安直すぎるというか…、違和感ありますが…笑)

手許にノーカーボン紙がありましたので、ちょっとデモンストレーションしますね。
コピー用紙と同じように見える紙なのに、3枚重ねて一番上の紙に文字を書くと……。
あら不思議! 書いた文字や線が2枚目、3枚目にも写っています。

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424兆円の紙? MICR用紙のご紹介

 

1年間で424兆円。

いったいこれは何の金額でしょうか?

「35億!」なら知ってるって?
いえ、そっちじゃないんです。
「424兆円」となると日常感覚とはだいぶかけ離れた大きな金額で、ちょっとわかりませんよねぇ……。

これ実は、1年間に日本国内で行われた小切手振出・手形交換高(2016年)なのです。

日本には様々な形の支払方法がありまして、小切手や手形と呼ばれる有価証券を用いる支払方法もあります。小切手と手形は利便性や安全性に優れており、高額な支払が行われる企業間で使われることが多いです。
これらは最終的には銀行等に集められ、相互に銀行間で交換しあうのですが、金額ベースにすると年間424兆円にのぼるということです。
  

さて、これだけ金額の大きな話になると、悪用や詐欺等に利用されてしまうことがあります。

2002年に公開された「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」という映画では、レオナルド・ディカプリオが演じた主人公のフランク・W・アバグネイルは大胆不敵な詐欺師として描かれていましたが、実は実在の人物であり、作中と同じように小切手の偽造などの詐欺事件を繰り返し、5年間で40億円もの大金を不正に得ていました。(本作品では、主人公の好敵手がトム・ハンクスという豪華なキャスティングです!)
アメリカでは、アバグネイル氏が偽造小切手を銀行に持込んで換金を繰り返していたため、事件発覚後、本物の小切手の換金が一時困難になるほどの影響が出たそうです。

いや~、手形や小切手は市中に出回るだけに、もしそれが偽造となると影響が大きいですよね。社会が大混乱してしまいます。

と言うことで、それを防止するために、実は現在は小切手や手形にはある工夫が施されているのです。
現在、日本で流通する小切手や手形の大半は紙でできていますが、これ、ただの紙ではないんです。「MICR用紙」という特別な紙が使われているんです。(知ってました?)

MICRとは「磁気インク文字認識」(Magnetic Ink Character Recognition)の略で、鉄を含んだ磁気インクで印字された文字を読み取る技術であり、小切手・手形のほとんどすべてに使われています。
MICR技術を使うことにより、発行元が特定できるため偽造や不正利用の抑止につながり、また銀行間の小切手や手形の交換処理も迅速に行うことができるのです。

このようにMICRは、とても有効な技術なのですが、一方で、MICRで印刷するには、高度に品質管理された専用の紙「MICR用紙」であることが求められます。
機械が誤って認識してしまえば、小切手・手形の金額が違うなど重大なミスにつながってしまうため、この用紙は誤認識が起きないよう不純物を徹底的に除去し、また機械が読み取りやすいよう加工が施された高機能紙なのです。

年間424兆円のほとんどが、高機能な紙「MICR用紙」を使うことで成立しているなんて……。
紙を通じての「安全な社会への貢献」と言えるのかもしれませんね。
紙に関わる者として、ちょっぴり誇らしかったりして……。
  
  

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卓上カレンダーの横綱!『パデカ』

 

秋ですね~。

「秋」と聞くと、”個人”としては、
・そろそろ冬物の服を出しておかないと……
・年末年始の予定、どうしよっか?
なんて思ったりしませんか?

年末年始に何かしようと思うと、この時期からそれなりに準備をしておかないと、しっかりと実行できなかったりしますよね。

では”企業人”に置き換えるとどうでしょう?
企業人として、この時期に年末年始を見据えて何を考えますか?

・上期の数値目標の足りなかった分を、年末までにどうやって取り戻そうか?(営業マンの性です。。。涙)
・年末年始の挨拶回りで使う贈答品。今年はどうしようか?

ですよね~

と言うことで、
今回は、年末の挨拶回りの定番品である「カレンダー」のご紹介をいたします。

今回ご紹介するのは、弊社の製品、卓上カレンダー『パデカ』。

「な~んだ、卓上カレンダーか……」と思ったあなた。

ちょっと待って!
弊社の卓上カレンダーは違うんです。

何が違うかって、

何と、卓上カレンダーの横綱なんです!

押してよし、投げてよし、突っ張ってよし!
(って、すみません。。。これは力士のことでした。。。)

もとい、

置いてよし、書いてよし、見てよし!

一度でも手にとって使っていただければわかります。
その「違い」を実感していただけます。

紙屋が紙にこだわって作った「紙を極めたカレンダー」、
それが『パデカ』です。

  

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2017年上半期『芥川賞』・『直木賞』受賞作品の紙

 

書籍で使用されている用紙をご紹介する記事も、これが2回目。
前回の記事(『騎士団長殺し』の用紙/2017年上半期書籍に使用された紙 2017/08/04)が好評(?!)だったことを受けて、この度めでたくシリーズ化が決定!
その名も『知ってる? あの本の紙』シリーズ。
今後、不定期ながらも、ちょこちょこご紹介していきますね。よろしくお願いしま~す。

 

 

さてと、では本日の1冊目。

 

■村田沙耶香著『コンビニ人間』

 

先日、とある学校に伺ったところ、

「祝 村田沙耶香さん 芥川賞受賞」の横断幕がありました。

2016年上半期に『コンビニ人間』で受賞された村田沙耶香さんの出身校だったのですね。

ということで、私としてはご縁を感じてしまい、早速この本の用紙を調べてみました。

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水に強い!耐水紙 雨のゴルフで力を発揮!

今年の夏は雨が多かったですね 東京でも21日連続で雨が観測されたりと……。
ずーっと降りっぱなしで傘が手放せないというわけではないのですが、曇り空でどこからともなく雨雲が湧き出すという、すっかりおなじみの「ゲリラ雨」というパターンでした。

それにしても、最近の天気予報は精度が素晴らしい!
昔は”あてにならない代名詞”で、「お前の言っていることは天気予報みたいだな…」なんていう言葉を耳にしたものでした。「あてにならない」ことを揶揄して言っているわけですね。「天気予報=ネガティブイメージ」でした。
それが今では、「都心方面は15時頃からゲリラ雨の注意が必要ですが30分程で収まります」と言い切っちゃいますから。どうです、このピンポイントな言いようは。昔が”予測”なら、これぞ”予報”。これを可能にしてしまうスーパーコンピュータってすごいですね!(やはり世界一番を目指さないといけませんね!)

というわけで、懐に優しいのに名門コースでプレーができる夏ゴルフ! 
(突然の話題ワープですみません。。。雨ネタとからませます。冷汗)

ゴルフ好きの私は…、
勿論、やりました。
今年の夏は雨が多かったせいで―猛暑日よりはいいですが―クラブを拭いたり、カッパを着たりと、普段よりやることが増えて面倒くさく感じました。
スコアカードも雨に濡れてぐしょぐしょになったりと……。「ユポで作ったスコアカードだったらよかったのに……。そう言えば最近見なくなったなぁ」なんて思い出しましたよ。(某王子ホテル系のゴルフコースは使ってましたけどね。)

そんなこんなで、ここからが本題。
紙屋のサイトらしく、今日は「水濡れに強い紙(耐水紙)」をご紹介します。
雨のシーンで、屋外イベントで、災害現場で、プールで、お風呂で……。あれこれ想像してみてください。実は用途範囲は広いのです! 勿論、雨の日のゴルフでも力を発揮します。

  

【ユポ®】
以前このサイトでもご紹介しましたが選挙の投票用紙にも使われている、あれです(関連記事:「選挙の投票用紙」2017.07.07)。 
PP(ポリプロピレン)でできている合成紙で水に強く、雨に濡れてもへっちゃらです(もちろん鉛筆とも相性がいいです)。ちなみに、オフセット印刷にも相性が良いので選挙ポスターでもよく使われてますよ。
来たる選挙では、是非気にしてみてくださいね。
詳しくはユポ・コーポレーションのサイトでご確認ください。

【シナップス】
これもこのサイトで以前ご紹介しています。(関連記事:「オンデマンド印刷機をお持ちの方へ、耳より情報! 合成紙シナップス」2017.05.17
こちらはPET(ポリエステル)でできている合成紙です。高温になるオンデマンド印刷機でも対応できるのが特徴です。
スコアカードでは見たことがありませんが、オンデマンド印刷に対応しているので、お客様の名前を前もって印刷しておいたり、パーソナルな情報を事前に印刷できるので、アイデア次第でいろいろな使い方が出来ますね!

【オーパー(OPER)】
こちらは紙にポリオレフィレン系樹脂で紙をはさんだ三層構造をしている紙です。
オフセット印刷専用です。コピー機やレーザープリンターなどのオンデマンド印刷には適しませんのでご注意ください。
詳しくは日本製紙パピリア(株)サイトでご確認ください。

【OKレインガード】
ベース紙の両面に撥水加工を施している紙です。オフセット印刷はもちろん、レーザープリンターなどトナー使用のオンデマンド印刷にも対応しています。
(※撥水:水を弾く加工のこと。水が玉になり表面をコロコロ転がり落ちます)
詳しくは王子エフテックス(株) のサイトでご確認ください。

【耐水耐油紙ポエムS】
耐水耐油加工を施した機能紙です。オフセット印刷(UV印刷推奨)はもちろん、カラーレーザープリンターなどのオンデマンド印刷にも対応しています。
詳しくは北越紀州製紙(株)サイトでご確認ください。

こうしてみると、結構色々な耐水紙がありますね~。(これで全てを網羅しているわけではありません)
同じ耐水性のある紙でも使用用途や条件などによって、使える紙が変わってきますので簿注意ください。勿論ご相談いただければ、私どもでより最適な用紙をご提案いたします。
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

  

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オンデマンド印刷機でゼッケンが作れる!「レーザーサテン」登場

「レーザーサテン」で作ったゼッケン
「レーザーサテン」で作ったゼッケン

2020年の東京オリンピックまであと3年を切り、皆さんの身の周りでもオリンピックを意識したスポーツイベントが行われていることかと思います。今回はそんなスポーツイベントで“イイ仕事”をしそうな機能紙をご紹介致します。
その名は「レーザーサテン」。(ダイオーポスタルケミカル㈱製)
商品規格はA4とA3サイズで、100枚単位にてご案内可能です。


“サテン”というと紙屋さんは「サテン金藤」というダルアート紙をイメージしてしまいますが、この「レーザーサテン」はなんと本物のサテン繊維にカラーレーザープリンターで印刷が出来るというすぐれ物のタック紙で、オンデマンドで簡単にステッカーやワッペンが作れてしまうのです! サテン特有の光沢があり、紙というよりは本当に布生地という感じの商品です。

 

製品の特徴


通常のタックシールは衣服への粘着性が弱く、汗をかくとすぐ剥がれてしまい、とてもゼッケンや名札には使えませんでした。しかし、この「レーザーサテン」の粘着材は、繊維用糊を使用しているので、衣服に貼っても剥がれにくく追随性があり、活動的な場面での使用にも適しています。
今まで、ゼッケン用紙というと「シータス」を使う事が多かったのですが、「シータス」はタック品ではないので安全ピンなどで留めなくてはなりませんでした。
先日、お客様から「空手の道着に付ける名札として使用するもので、何かいいものはないか?」とのご相談があり、さすがに安全ピンで道着に付けるのは危険な為、シータス以外で何か良い商品は無いかと思案していたところ、ちょうど良いタイミングでこちらの商品が発売されたのでした。

 

活用シーン


主な用途事例としては、
・マラソン用のゼッケン
・空手・柔道の道着やその他競技ユニフォームに貼る名札シール
・食品工場や精密機器工場での工場見学等のビジター用ワッペン
・イベント運営のスタッフジャンパーの印刷代わり
などなど、
意外と色々使えそうです!

 

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神社仏閣 紙の品々

9月。「まだまだ暑いな~」と汗をぬぐう日があるかと思うと、「今日は長袖を着ていこう」と涼しさを肌で感じる日もあったり……。
そんな日本の9月は、秋祭りがあちこちで催される月でもあります。
さて、秋祭りと言えば、何を連想しますか?

――そう神社・仏閣!

と言うことで、今日のテーマはずばり「神社・仏閣」。しかも『紙らぼ』の記事ですから、「神社仏閣で見られる紙素材の用品」にスポットを当ててみたいと思います。

まずは、紙のお話の前に神社とお寺の違いについて少し触れておきます。
こんなことをお訊きするとちょっと失礼かも知れないのですが……、
「皆様、神社とお寺の違いはご存知ですか?」

「さすがに知ってるよ~」との声が聞こえてきそうですが、ちょっとおさらいをしておきますね。
大雑把に言えば、神道であり神様を祀り祭事を行うのが神社。仏像が安置され、仏教を説く施設がお寺。
参拝の仕方にも違いがありますね。
神社→お賽銭を入れ鈴を1〜3回カラカラ。二礼二拍手一礼。柏手のあとにお祈りで、最後にまた一礼です。「あれ?何回礼をするんだっけ?」と、ちょっと迷ったりしませんか?(笑)
お寺→お賽銭をいれ、両手を合わせてお祈り。時々見かけますが、柏手(かしわで)は絶対NGですからね!パンパンしちゃダメ!
これを押さえておけばひとまずOKでしょう。

さて、いよいよ本題の「神社仏閣で見られる紙素材の用品」のお話に入りますね。
私の思うままに紹介しますが、お許しください。

 

ひとつめは、「紙垂」


これは”しで”と読みまして、鳥居にかかっているこれ

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災害時のバッテリー、えっ? 紙製なの?!

協和エクシオさんの社屋内に置かれていたものを許可をいただいて撮影
協和エクシオさんの社屋内に置かれていたものを許可をいただいて撮影

「9月1日」と言えば……、

防災の日。

この日に避難訓練を行う学校や企業が多いと聞きます。
94年前の1923年9月1日。関東大震災が起きました。
それにちなんで1960年に内閣の閣議了解により制定されたのがこの「防災の日」です。

震災というと今では「3.11」のイメージが強烈ですが、のみならず、とにかく日本は自然災害が多い(>_<)
国土面積を考えると、この自然災害の多さは、悲しいかな日本の特徴のひとつと言っていいでしょう。

さて、そんな自然災害大国・日本。
実際に災害が起きたら何が必要となるでしょうか?
水、食料は勿論ですが、現代社会に生きる私たちにとっては「電源の確保」も重要事項のひとつです。
電源があって通信環境があれば、災害の現場として様々な対応が取れるのです。

そんな災害現場を想定して開発されたのが、協和エクシオさんの「可搬型バックアップ電源システム【サバイバル電源】」。
どこへでも持っていけるハイスペック電源で、LTE/Wi-Fi/有線インターネットの接続にも対応しているという高機能なバッテリーです。(詳しくは、協和エクシオさんのサイトを御覧ください) 

 

さて…、とここまで書いてきて、
「ちょっとちょっと、紙とどう関係してるのよ?」
との声が聞こえてきそうですが……、

してるんです!
実は!

上に掲載した画像の『サバイバル電源』。
わかります?
これ、実は紙でできているんです。
実機と同じ寸法で製作し、実機の画像を全面に印刷してあります。

 

元は1パーツで、こんな状態です。

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紙屋さんの秘密道具たち「紙の厚さ」編

”紙”というと、小さいころから馴染みがあって、「生活のいたるところに在る」イメージですが、”紙屋”というと、「…あれ?知らない。見たことない!」という方がほとんどではないでしょうか?

■「紙屋さん」ってどんな仕事をしてるの?

紙屋に入社して早3年ちょっと。(”新人”をちょっぴり抜けた感じ??)
その間に「紙屋の仕事ってこんなことをするんだ!」という驚きがたくさんありました。かなりニッチなお話ですが、面白がって聞いていただけたら幸いです!
「紙屋さん」と言ってもいろいろなお仕事がありますが、今回は弊社シオザワのお仕事の中の一部をご紹介します。


シオザワの「紙屋さん」のお仕事は、ものすごくシンプルにまとめると、
 ①印刷屋さんや紙を使うお客様からご注文をいただく
 ②紙を仕入れてお届けする
この2つ。
特に、①の「ご注文をいただく」という過程がポイントで、ここで「紙屋」の知識が発揮されます。
ご注文をいただく前に、「こんな紙ってある?」、「銘柄はわからないけど、これと同じ紙がほしい」、「この紙みたいな紙ってない?」、こんなご相談がお客様から寄せられます。
それにお応えするのが、紙屋の仕事。いろんな質問に答えるため、いろんな「秘密道具」を使って「紙調べ」をするのです。

 

■「紙調べ」

たとえばこんな質問がお客様から……
「この紙ってなんていう紙?」
そう言われてお客様から手渡される銘柄不明の紙片!
いただいた紙を頼りに、どのメーカーのどの紙か?を推理していきます。(この「紙調べ」をして、やっとお見積り依頼やご注文をいただけるのです!)
どの紙かを推理するにあたって、どんな要素を調べていくかというと、
 ①紙の厚さは?
 ②紙の色は?(白い紙の場合、紙の白さは?)
 ③紙の模様は?地合いは?
 ④紙の加工(塗工)は?
などなど、いろんなポイントがあります。

 

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創業80周年!

おかげさまで、この8月をもって株式会社シオザワは創業80周年を迎えることとなりました。
これもひとえに皆様のご支援ご厚情の賜物と深く感謝いたします。
今後とも倍旧のご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

紙屋としてスタートして80年。
今では紙の卸売りは勿論のこと、企画制作事業や、機密文書の管理・リサイクル事業、内職などなど幅広く事業を展開するようになりました。

考えてみますと、これも「紙」という主軸の事業があったからこそなんです。
紙を印刷会社様に納品して、そのついで(?)にヤレ紙(損紙)を引き取るサービスを行っていたら、その延長線上で機密文書の処理・リサイクルを行うようになり……。
紙屋なものですから、紙の加工品についてお客様からご相談を受けるようになり、その延長線上で紙の加工品、印刷物、デザイン…、果てはイベントのアレンジ、それに関わる様々な製作物などなど…、気がついたら「企画マン」と呼ばれるようになり……。

今後益々弊社の業態は多様化していくことと思いますが、やはり「紙」がその中心軸であることには変わりがないと思います。

これからも紙屋として精進して参ることをまずはお誓い申し上げ、

一方で、

「何か紙屋っぽくないよね」と言われる”紙屋”でありたいと願い、新しいことにチャレンジし続けて参る所存です。

今後ともご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。

 

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紙製の鍋は燃えない?! ――ふぐ鍋に見る紙の神わざ

ちょっと間が空いてしまいましたが、

2017年の7月25日は何の日?

――土用の丑の日!

ウナギを食べた人も、食べなかった人も、「そもそも気にしてなかったよ」など様々な人がいたことと思います。

日本には昔から、土用の丑の日になるとウナギを食べる風習があります。
ウナギの旬は本来冬ですが、季節外れの夏でもウナギが売れるようにと、江戸時代の発明家として知られる、平賀源内がキャッチコピーとして「土用の丑の日にはウナギを食べる」と広めたところ、現在までに続くようになったと一説では言われています。


さて、7月25日(※暦に従うので毎年違います)は土用の丑の日でしたが、他にも食べ物にちなんだ日があります。
例えば2月9日。さて、何の日でしょうか?

数字の語呂合わせで2(に)、9(く)で、肉の日を想像したかもしれませんが、実は2月9日は「フグの日」なんです。(ちなみに、11月29日が「いい肉の日」として認知されていますね)

フグで有名な山口県下関では、「フグ」の読み方を、縁起が良いようにと「ふく」(福)と呼んでおり、下関ふく連盟が、2月9日が2(ふ)、9(く)と読めるとこから、この日を「ふくの日」として制定しました。

さて、たまたまこの前とあるフグ料理屋さんに行く機会がありました。
その時、ふぐの鍋(てっちり)を頼んだのですが、普通の鉄製ではなく鍋が紙製で、長時間煮ていてもまったく問題なく使えていることに驚きました。

しかし、よく考えると不思議です。

紙は水と火に弱く、火にかければメラメラ燃えますし、水につければ濡れて使えなくなります。
「なのに何で?!」

こうした疑問から調べていくと、「紙の鍋だからこそ」といった理由がみつかりました。
大阪・梅田にあるフグ料理専門店「梅田ふぐ乃介」さんによると、利点として3つあげていました。

 ①紙の繊維がアクをとり、食べている最中でもアクを取らなくて済む
 ②紙なので処分が楽で、使い捨てで衛生的
 ③見た目がよく食欲が上がる

こうした利点は従来の鍋にはない利点です。
「梅田梅田ふぐ乃介」さんのサイトでは、更に詳しい解説が載っていますので、ご興味のある方はコチラまで → https://ameblo.jp/umeda-fugunosuke/entry-12201297196.html >


近年、人口減少やペーパーレス化など様々な変化の中で紙の消費量が減り、紙業界にとっては厳しい状況が続いています。その一方で、高機能で、新たな付加価値を持った紙の開発や製品化が進み、紙の新しい可能性が広がっているのも事実です。
紙鍋のように、紙の特性を活かした紙製品は、今後も次々に生まれていくことと思います。

これからも、日常生活にある一風変わった紙製品や、高機能な紙製品を見かけましたら、また皆様にご紹介したいと思います。

 

 

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封筒こぼれ話、必見です!

 日頃何気なく使っている封筒。誰もが封筒の“役割”はわかっているのですが、封筒“それ自体”のことをどの程度知っているのでしょうか? 
 私は仕事柄、封入作業をしたりDMを送ったりと、封筒に触れる機会が多く、私にとっては封筒が身近な存在で、まるで友達のような感じになっています。(って、ちょっと大袈裟ですね)
なのに…、なのにですよ。そんな私ですらも実際のところ“封筒自体”のことをよくわかっていません。

 と言うことで、今回は私たちに馴染みの深い「封筒」にスポットを当て、基礎知識から「へぇ~そうなんだ~」、「そんなの知らなかったよ」というハイレベル?なこぼれ話までを紹介したいと思います。マニア必見ですよ。

 日本の封筒の歴史はそこそこ長くて、始まりは1830年頃、江戸時代後期の天保の年に使われ始めたと言われています。紙の誕生よりは新しいけれど、もう180年位経つことになります。
それまでの手紙というと、外側に巻紙を付けてバラバラにならないようにして輸送していたそうです。もしかしたら、某運送会社のマークでお馴染の飛脚くんが運んでいたかもしれませんね。

まずは、封筒の種類について


 大きく分けて長形・角形・洋形・保存袋のような袋形の四種類があります。
私たちが普段最も多く使っているのは、長形の長3(A4を三ッ折にして入れるもの)と角形の角2(A4を折らないでそのまま入れるもの)で、「和封筒」と言っています。
和封筒は、長方形の短辺が封入口となっていて縦型。洋封筒も長方形ですが封入口が長辺側にあり、こちらは横型と言えます。
どっちが長3でどっちが角2かわからない方、ここで覚えてしまいましょう!(笑)

それでは、こぼれ話のスタートです。

最初は初級編、紙の目のはなし。


「封筒の流れ目方向は決まっている!」これ知っていました?
封筒を縦長に置いた時に上下方向、つまり天地に必ず紙の目が流れています。
どんな紙も必ず流れ目方向があるんです(合成紙のような例外はありますが)。業界用語でT目(縦目(たてめ))とかY目(横目(よこめ))と言っています。そう、肉と同じですよ。肉にも切りやすい方向と切りづらい方向があるのと同じで、紙をつくる時に繊維を同じ方向に揃えるのです。判別方法があって、簡単なのは紙を縦、横に軽めに折ってみるとわかります。折れやすい側が、その方向に目が流れているということです。折れにくく反発するのが逆目となります。それでもわからなければ、最終手段で破いてください。もっとよくわかります。(もったいないですけど…)
 ちょっと話が逸れましたが、紙の流れ目を天地方向にするには訳があるのです。ピシッとした感じのある丈夫な封筒を作るためで、底を破れにくくして中身を守るためでもあるのです。この紙の目が逆だと腰が弱くて天地に引っ張られてしまって、シワの多いものになってしまいます。

 

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デジタル印刷機の仮想体験 Canon「Customer Experience Center Tokyo」見学レポート

見学会での配布資料
見学会での配布資料

 少し間が空いてしまいましたが、去る6月21日にキャノン「CEC Tokyo」を見学して参りましたので、そのレポートさせていただきます。

「Customer Experience Center Tokyo (CEC Tokyo)」は、2017年4月にキヤノン株式会社本社の敷地内にオープンされました。
このCEC Tokyoの特徴は、「実際の印刷機を用いた、データ校正、メディア検証、デモンストレーション、トレーニングを通じて、印刷ビジネスの課題解決を“仮想体験”する場」としてオープンしたことで、単に「印刷会社の現状の設備環境にデジタル印刷機を増設した時のワークフローのシミュレーション」に留まっていないところです。
 この施設はフェンロー(オランダ)、ポーイング(ドイツ)、ボカラトン(アメリカ)に次いで世界全体で4か所目の施設で、アジア地区の拠点施設となります。

当日頂戴した出力見本
当日頂戴した出力見本

いざ、CEC Tokyo へ!

 見学会当日(6月21日)、東京は台風並みの雨と風の天候でした。 下丸子駅から歩くこと約10分、全身びしょびしょの状態でキヤノン㈱本社に到着。正門をくぐり受付を済ませ、いざCEC Tokyoの中へ。
 オープンして2カ月の施設内には、大小さまざまな印刷機が並んでいます。大雨の外とは対照的に、温度・湿度管理の行き届いている室内は快適そのものでした。
 そんな施設内を、説明会が始まる前に自由に見学させて頂き、「インクジェット印刷機なのに、A2コートの小巻のロール紙……インクジェット印刷専用紙かな?」とか「連続帳票の印刷の依頼は受けて納品したことはあるけど、実際の印刷機は初めて見た!」などと思っていると……、
 係の方からお声が掛かり、果たして説明会がスタートしました。
係の方のお話では、

  • このCEC Tokyoは世界と繋がり、インクジェット印刷の分野で先行する欧米からの情報も得ることが出来る。
  • 施設全体は4階建てとなり、4階は商談スペース、3階は「B to C製品・技術展示スペース」、2階は「B to B製品・技術展示スペース」、そして1階に大型商業印刷機を展示している「CEC Tokyo」がある。(今回の見学会では、オープン済みの1階のみの見学でした)。
  • CEC Tokyoには、帳票・DM等を印刷する「トナー/インクジェット式印刷機」から書籍・カタログ・販促系を印刷するデジタル印刷機まで、多種多様の印刷機が展示されており、自社の仕事内容に合致するデジタル印刷機を動かし、体験し、ビジネスとしての採算性を検証することが出来る場となっている。

とのことでした。

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知ってる? 名刺の厚さ

ダイヤルゲージ
ダイヤルゲージ

入社ン十年、そこそこ長い間、「紙」という素材に携わってきましたが、最近、名刺に使う紙についてのお問い合わせが多くなっているような気がします。
オンデマンド印刷機(プロダクションプリンター等)が、これまで紙との係わりが少なかった企業や個人にも広く導入されていることが要因の一つかもしれません。

その中でも、特に紙の「厚さ」についての質問が少なくありません。
お問い合わせに対しては、これまでの実績や経験をもとにお答えをしておりましたが、日頃いただいている各社様の名刺が、実際どのくらいの厚さなのかを確認したことがなかったので、今回、まとめて測定してみることにしました。

測る! どうやって?
あるのです。手軽に紙の厚さを測る機器が。
今回は、当社で良く使われているダイヤル式の機器で測ることにしました。

ちなみに、オフィス内で良く見かける素材を測ってみると
・コピー用紙が0.09mm、年賀はがきが0.23mm、
Campusノートの表紙が0.27mm、日経新聞が0.06mm。
新聞紙は、薄くてもコシがあり丈夫です。大きな新聞を細長く折ることで、狭い
電車の中でも気軽に読むことができるのは、その特徴のお陰かもしれません。
(車内で新聞を読んでいる人が、めっきり少なってしまいましたが・・・)

名刺はこれまでいただいた中から、無作為に選びました。
その数、60枚。
製紙、複写機、印刷、鉄道、生保、銀行、テレビ局、通信、コンサルタント、病院、ガス、スポーツ関係など、業種は様々です。

さてさて、結果は!・・・
測った名刺の中で、最も薄かった名刺が 0.18mm、で6社、
対して、最も厚かった名刺が0.31mmで、2社、でした。
それぞれの厚さの枚数は、下記の通りです。
紙の規格(米坪)としては、186.1g/㎡ ~ 256.0g/㎡といったところです。

 

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『騎士団長殺し』の用紙(2017年上半期書籍に使用された紙)

紙の販売に長く携わっていると、自分が取り扱っている商品が世の中でどんな使われ方をしているか気になるものです。名刺、パンフレット、中吊り広告など、目についたものは触って、「なるほど、こんな用紙を使っているのか」とか「この用紙をこんな使い方をするのか…」などと思ったりしながら、銘柄や品種の特定を勝手にしてしまう……。まぁ、一種の職業病のみたいなものですね。

 

そんな私が今回ご紹介したいのは『書籍用紙』。
書籍には様々な用紙が使用されているのです。特にハードカバーの書籍となると、カバー、表紙、帯、見返し、扉には特徴のある用紙が使用されていることが多く、本の内容に合わせたり、新商品や意外な商品を使用したり、と大変興味深いものです。
           
もちろん特徴のある印刷加工で表現する場合もありますが、紙選びも装丁家(ブックデザイナー)の腕の見せどころです。

と言うわけで今回は、2017年上半期書籍ランキング上位の本に使用された特殊用紙について、気になったものをご紹介いたします。

 

■村上春樹著『騎士団長殺し:第1部 顕れるイデア編』、『騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編』

個人的には、上半期最も驚かせてくれた書籍で、村上春樹さんの最新作。いったいどんな用紙を使用しているのか楽しみにしていました。(内容じゃなくてご免なさい!ハルキさん)
本を開いた瞬間、「シブイ…」と思わずつぶやいてしまった2冊です。   

見返しと扉に使用されたのが「ジャンフェルト」
色は扉に<絹>、
「第1部 顕れるイデア編」の見返しに<濃松葉>、
「第2部 遷ろうメタファー編」には<ぶどう>が使用されています。

1997年に発売されたジャンフェルト。紙のサンプル帳でもしばしば目にしていた私にとっては、さほど珍しい用紙ではありませんでしたが、深みの強い色味を使用しているのに加え、どっしりと構えたエンボス感が落ち着いた大人の演出をしていると思いました。

 

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紙と歴史のよもやま話-最終回「幾つかの思い出」

 それから思い出すのは公害問題です。今から五十年程前の事ですが製紙工場から出る排水の問題が静岡県の「田子の浦ヘドロ事件」と呼ばれる大公害問題になったのです。未処理の排水が田子の浦湾に垂れ流され海は汚れ悪臭が漂いヘドロで魚は住めなくなり、空気も汚く全く酷い有様でした。日本全体が公害に対して鈍感だった時代です。この頃から製紙業は公害企業というイメージが出来てしまい未だに払拭されていません。
 今日の製紙工場の排水処理設備は充分なものがあり、煙突から出る煙(ほとんどが水蒸気)に臭いは無く相当な対策を施しています。生産上の公害対策ばかりでなく製品そのものに対しても環境が意識されています。
 紙一トンに対し材木十トンが必要と言われ森林を破壊しているかのような話も多かったように思いますが、原料の大半は植林木と廃材(主に住宅建設の)、それに古紙です。今では製紙産業は環境対策の優等生と言ってもいいでしょう。

 

古紙の偽装、バブル……激変する世の中

 思い出すついでにあまり良くない出来事が浮かんで来ました。古紙の配合率を偽装した事件です。販売しながらも「こんなに古紙(特に上白)があるわけない」と思っていました。配合率から見て品質が良すぎました。古紙の入った紙を使えば全て善という風潮、古紙配合率は多いほど良いという誤解、古紙百%品を使用する事の強制、古紙の入っていないものへの忌避感情などが背景にあったのだろうと思います。ご存知の通り日本は古紙回収率と古紙利用率は世界のトップレベルです。植林にも熱心です。ゴミゼロ運動にも力を入れています。
 年号が平成になる少し前、世の中はバブル景気で沸き返っていました。贅沢品が飛ぶように売れ絶好調でした。石油パニックの時代のような紙の買占めがあったわけではありません。ただ土地の買い占めは異常でした。土地転がしや株で儲けた人が多く出ました。忙しくて人手が足りません。アルバイトを採用するのも大変で、就職してくれたら車を進呈すると言い出す企業まで現れました。あの頃は確かに忙しく昨日印刷したものが今日は刷り直しという事がしばしばありました。皆が儲かっているから気にしない気にしない。製本途中なのにもう再版が決まったりして、世の中全て思うように行く気分でした。
 そう言えば「○○PANしゃぶしゃぶ」なるものがあって官僚の接待に使われる事件がありました。あの頃の日本はどうかしていたのです。金儲けと贅沢に味を占めてしまいました。
 しかしバブルが弾け世の中は激変します。土地、株、会員権等の値段が暴落しました。借金は高金利のまま高止まり。人手不足は人余りに。これを乗り切るのに相当の時間がかかりました。「こんな事ならあの頃もう少しいい思いをしておけばよかったなあ」と今は思います。

 

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紙と歴史のよもやま話-15「戦後にあったあれこれ」

 ようやく統制撤廃が実現し完全自由化への動きの中、製紙業界に於いて大事件が発生しました。1949年(昭24)GHQによって財閥解体が行われ王子製紙の分割が余儀なくされたのです。王子製紙は財閥とは違いましたが圧倒的なシェアーがあったため分割が命令されたのでした。苫小牧製紙、十条製紙、本州製紙の三つになったのです。合わせて幾つかのメーカーが独立しました。苫小牧製紙は後に王子製紙と改称しました。
 戦後の経済復興の時期、三白(さんぱく)景気と呼ばれる時期がありました。三白とは紙、砂糖、繊維(一説にはセメント)の事です。いずれも白い物で非常に需要が旺盛で飛ぶように売れたと言われています。この時期に紙を扱った者は大儲けをしました。
 その頃活躍した大先輩に聞いた話ですが、「トラック一杯に紙を積んで昭和通りを行くと、浅草に行く前に全部売り切れた。通り沿いの印刷会社に『紙は要らんかね』と行商する。その時値段を決めて先に現金を貰ってから荷物を下ろす。もし下ろしてからお金を受け取ろうとすれば必ず値切られるからだ。風呂敷一杯の現金を持って銀座で豪遊したこともあった。『今日は俺のおごりだ』と知らない客の分まで払った事もある」と語っていました。

 

1000枚で「1 連」
1000枚で「1 連」

業界の変化

 大変な景気だったのですが文字通り一時的なもので、豪遊に耽った者は皆落ちぶれ、真面目な者だけが生き残り経営の基盤を作りました。
その後のメーカーの発展と合併はご存知の通りで王子製紙は神崎や本州を、十条は山陽国策それに大昭和を統合して日本製紙になりました。流通も大手は積極的に合併を行い経営の安定に努めて来ました。
 私が紙業界に入った頃「キロ連」という言葉が残っていました。キロ連に対する言葉は「ポンド連」です。キロ連は千枚で一連、ポンド連は五百枚で一連を表します。「連」はREAMの日本語訳です。REAMは五百枚(又は四百八十枚)を意味する英語です。つまり昔は五百枚で一連だったのです。しかし十進法は便利ですから千枚で一連とするようになったのです。キロは千という意味ですからはっきり区別するため敢えてキロ連と表現しました(「連」はレンと読みます)。
 仕事に慣れて来た頃、石油パニックがありました。石油不足だから火力発電が充分出来ません。
街のネオンは消え、テレビの深夜放送が無くなり、燃料不足で飛行機が欠航した事もありました。ガソリン・灯油の値上げは当然ながら、他のあらゆるものの値段が上がりました。

 

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剣道と紙の深~イ関係

はじめまして!
㈱シオザワ ソリューション開発部の中西と申します。
私ごとですが、私は3歳から剣道を始め今年で剣道歴30年を迎えました(笑)
会社に置き換えて考えると、今から30年って、定年を超える年数なんですね……。つまりは、結構な剣歴となったということです。。。
ま、こういう私ですので、記事を書くとなれば、やはり「剣」。
そうです、今回は紙と剣道に関する面白話をご紹介しようと思います。
長く剣道を続けてきた私も、シオザワに入社してから知った意外な紙と剣道の繋がりがあるのです。

 

剣道と紙ってどこで繋がるの??

実は、剣道で使用する防具と紙に深~イ関係があるのです。
剣道の防具とは、鎧兜のような体を保護する役目を負い、「面」「小手」「胴」「垂」の4種類で構成されています。今回はその中でも「胴」についてのお話です。
「胴」とは読んで字のごとく、体の胴体部分を保護する防具のパーツです。
面と並んで体の中央部分に装備することに加え、大きいのでとても目立ちます。
よって、防具の中でも花形の部位と言えるでしょう。
では、実際に胴の現物写真をご覧いただきましょう!

こちらは実際に私が使用している胴の写真です。
 
なんとなーく見た事ありますかね??
「あー、これを胴と呼ぶのか!」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
中央の茶色い部分の事を、胴の中でも「胴台」と呼ぶのですが
なんと…なんとなんと!この胴台部分の素材が…
紙なんですっ!!

 

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紙と歴史のよもやま話-14「昭和の紙業界」

 1933年(昭和8年)に王子、富士、樺太の三社は正式に合併しました。もうそれ以外選択肢は無かったほど景気が悪く各社ともに追い込まれていたのです。しかし王子の財務内容は比較的良く他社よりも体力があったと言われています。合併後の社名は王子製紙です。圧倒的なシェアーを持つ巨大製紙会社の誕生で市況は安定し利益も出るようになりました。景気が良くなったのも幸いしました。絶妙のタイミングだったのかもしれません。
この時代の事は日清・日露戦争、第一次世界大戦、関東大震災、昭和恐慌など歴史全体を見ながら考えると極めて教訓に富んだ時代だったと思います。
 1927年(昭2)に東京渡辺銀行が倒産しました。事の発端は時の大蔵大臣片岡直温(かたおかなおはる)が国会で「ただ今、渡辺銀行が破たん致しました」と口を滑らしたところから始まります。渡辺銀行は厳しい経営難に陥っていたものの営業は継続していました。間違った情報が本会議中の片岡に届けられてしまったのです。片岡の発言を受けて取り付け騒ぎが起こり渡辺銀行は完全に破綻してしまいます。取り付け騒ぎと言うのは、多数の預金者が銀行から現金を引出すため我先にと殺到する騒ぎの事です。群集心理で人々は殺気立ちます。

夜逃げをした祖父

やがて全国でも取り付け騒ぎが起きました。騒ぎを鎮静化するため日銀は紙幣の印刷を増やしました。しかしとても間に合わずとうとう片面印刷の紙幣まで発行しました。
東京渡辺銀行の倒産で私の祖父は預金を引き出すことが出来ず、全財産を失い借金だけが残り夜逃げ同然の引越をしました。もう全く貧乏の極みだったと父は言っておりました。
 その後、台湾銀行が休業に追い込まれ鈴木商店が倒産します。まさに大不況が訪れたのです。鈴木商店は日本を代表する大商社で台湾銀行から膨大な借り入れを行っていました。このような時代ですから製紙会社の経営が苦しくなったのは当然と言えば当然です。
1937年(昭12)日中戦争が始まりました。それが泥沼化しアメリカとも戦うようになって総動員法が成立し、国策によって製紙会社は強制的に合併をさせられます。王子製紙もいくつかのメーカーと合併し巨大になりました。他にも同様の合併会社が誕生し紙は政府によって完全に統制され、自由に手に入らないし自由に売れない状況になりました。実績に応じた配給制度になったのです。新聞社も出版社も年々部数の削減を余儀なくされました。米や砂糖と同じく貴重品になったのです。もっともこの頃はあらゆるものが手に入りにくい状況でした。

 

1945年(昭和20年)の戸越公園駅
1945年(昭和20年)の戸越公園駅

敗戦、統制の撤廃

そして戦後、国内の製紙工場は戦火で大きなダメージを受け、満州や樺太の工場を全て失いました。生産量は大激減。そのため紙の統制は暫く続きました。
統制の撤廃は1946年(昭和21)に実現しましたが完全な自由化が実現したのは1951年です。
この統制撤廃には業界の大運動があって初めて実現したと言われています。当時の政府は紙の専売を目指していました。専売と言っても若い人にはピンと来ないかもしれませんが、私の幼い頃は米、塩それにタバコが国による専売でした。勝手に作って勝手に売ることは出来ません。同じように紙も専売制にして国家財政に寄与させようとしたのです。
当時は「配給公団方式」と呼んだようです。それは極端に需給のギャップがあったせいでもありますが、商権を国に奪われる事になりますから業界は猛反対しました。そこにGHQが経済に国があまりに関与すべきではないと政府案に反対しました。GHQの命令は絶対ですから自由化が認められ次々と商権復活がなされたのです。
お蔭で私の父も生きて行く糧を見つけることが出来、今日の私も居るという訳です。

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紙と歴史のよもやま話-13「日本の近代製紙業の発展」

 さて我が国の近代製紙業の発展に眼を向けてみましょう。明治の初めに幾つかの機械式洋紙製
造会社が設立されました。しかし紙を作ってみたものの思うようには売れず工場は在庫の山であったようです。1876年(明治9)地券の本格的な発行が行われました。地券とは土地の所有を明らかにしたお役所の証明書です。所有権を明確にして税金を取ったのです。この地券のための紙=地券紙は膨大な量を必要としたので製紙会社には正に恵の雨でした。
 更に西南戦争(1877年)の勃発で新聞の発行が増えてようやく一息入れる事が出来るようになりました。今日では新聞は新聞社で印刷するのが当り前のようになっていますが、初めは全て外注印刷でした。新聞社が銀座に多かったので印刷会社も銀座に多かったと言われています。この頃になると製紙会社は自ら行っていた販売(直売)活動をやめて、大きな商店に委託するようになりました。販売をお願いすると言いながら価格決定権は製紙会社にあり、しかも販売店(売捌き店)の帳簿等の検閲権も製紙会社が持っていたようで、売って下さいと言うより売らせてあげようという契約内容でした。

 

一から始める洋紙の販売

 しかしながら和紙や輸入紙との競争は避けられず、やはり販売店の売る力に頼らざるを得なくなります。販売店と言っても元々紙屋だったわけではありません。一部の和紙の販売店や雑貨商が洋紙商になるなど様々でした。和紙の販売網は出来上がっており長い伝統を持っていましたが、洋紙の販売は全く一から始めなければなりませんでした。
 明治10年代の東京の洋紙販売店は十数社程でした。やがて需要も大きくなり20年代には四百社の洋紙販売店があったと言われています。この頃からメーカー直接取引の販売店(元売り)とそこから仕入れて売る二次店とが共存し、いたる所に紙を届ける事が出来るようになりました。しかしメーカーの経営は辛酸を極め販売店からの前借りなどは当たり前の事でした。
 その頃の製紙機械のいわゆる抄き幅は1m50㎝くらいのものでした。洋紙の生産が始まってから10年後でさえ抄紙機は5台しかありません。しかも抄速は20m~40m程度。これは1分間のスピードです。現代の機械は秒速で20m位は出ます。秒速ですのでお間違え無く。
 ゆっくりではありますが製紙産業は発展しました。和紙の生産も増えましたが大正の初めに洋紙は和紙の生産を上回ったようです。木材パルプの開発で洋紙は品質も値段も優位に立つことが出来ました。

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FSC®認証マーク付き印刷物を作りたい!

「FSC」と聞いて皆様は何を思い浮かべますか?

――富士見町スポーツクラブ? 船橋サッカークラブ? 何だろう……

紙屋に訊いてみてください。
誰もが迷うことなくこう答えるはずです。「森林認証でしょ」と。
紙屋にとってはそれほどにこのアルファベット3文字は馴染みが深いのです。

ということで、今日のお題は「FSC認証」。
まずはFSC認証とは何かを簡単に説明したいと思います。

■FSC森林認証
 FSCは世界中に広がり、森林認証には適切に森林を管理する「森林管理の認証」【FM認証】と、認証森林の林産物を材料とした製品(木材や家具製品、紙、本などの印刷物など)であることを認証する【CoC認証】の2つがあります。

■CoC認証(Chain of Custody)システム
 認証を受けた管理森林から生産された木材が、加工・流通工程で森林認証を受けていない他の木材製品と混ざることなく、明確に区別された上で管理されていることを検証し、そのことが審査機関から認められると認証が発効されます。基本的に生産・加工・流通のすべての段階で所有権が移転(普通の経済行為、売買など)した先の企業が認証を取得する流れになっており、これが末端までチェーンのように連なることからChain of Custody(管理の連鎖)と呼ばれています。
 そのため、全ての中間事業者が認証を受け、かつ認証基準に沿った運用を行っていることが必要ですので、認証を受けていない事業者が1社でも存在しているとCoC認証は成立しませんし、FSC認証のトレードマーク(フリーツリーマーク)やFSC認証などの文言は使えなくなります(万が一そのような状況で、マークや文言使用することは重大な不適合要件になります)。

 

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紙と歴史のよもやま話-12「古き良き時代の映画の話」

十戒が刻まれた石版を持つモーゼ
十戒が刻まれた石版を持つモーゼ

 ここからは年配の方には懐かしい映画「十戒」のお話です。主演はチャールトン・ヘストン、監督はセシル・B・デミル。旧約聖書の『出エジプト記』に書かれている物語を映画化したものです。三千三百年ほど前の事。モーゼは神の導きによって奴隷として使われていたヘブライの人々数万人(!?)をエジプトから脱出させます。砂漠と荒野をさまよい遂に海に差しかかりました。後ろを見るとラムセス2世の軍隊が追って来ます。もうだめだと泣き叫ぶ人々の前でモーゼは神に祈りを捧げます。するとどうでしょう、たちまち風が吹き海の水を吹き飛ばして道を作ってしまったではありませんか。人々は我先に前へと進みます。そして最後の一人が対岸にたどり着いたとき、風が止み海が戻って来ました。ラムセスの軍勢はあと少しのところで悉く海に飲まれてしまいました。こうして最大のピンチを切り抜けたモーゼはやがてシナイ山の麓にたどり着きます。そこでモーゼは神の声を聴くために山に登りました。

十戒を石板に刻む

 モーゼが四十日間山に籠り祈りを捧げていると神が語りかけて来ました。「汝殺すなかれ、汝姦淫(かんいん)するなかれ、汝盗むなかれ・・・」そしてその言葉を炎で岩に刻み付け2枚の石のプレートにしてモーゼに与えます。これがモーゼの「十戒」です。こうしてヘブライの人々が安住の地としてたどり着いたのが今のイスラエルの付近です。
 次にご紹介するのは映画「ベン・ハー」です。これも大ヒットした作品でアカデミー賞を11部門で受賞しました。主演は同じくチャールトン・ヘストン、監督はウイリアム・ワイラー。
ユダヤ人のベン・ハーはローマの軍司令官のメッサラに激しい恨みを持っていましたが、復讐のチャンスが訪れました。戦車の競争に出場することになったのです。アラブの大金持ちのイリデリウムが彼を応援します。彼の馬がベン・ハーの乗る戦車を引くからです。イリデリウムは優勝を確信し箱にたっぷり金貨を詰めてメッサラのもとに向い賭けを申し込みます。

粘土板の契約書

 「不敗を誇るローマの軍司令官、どうです賭けをしませんか」と金貨の詰まった箱を見せながら掛率の交渉が始まります。決まった掛け率は四対一。そして掛金の話になると周りから十とか百とかの声が上がります。するとイリデリウムは不機嫌そうに席を立ち「小さい、小さい。見損ないましたぞ軍司令官、ローマもたいしたことないですな」と言って帰ろうとします。プライドを傷つけられたメッサラは遂に千タラントの莫大な賭けを受ける事にしました。
 この時イリデリウムが何やらメモのようなものを書きます。書いているのは粘土板のようです。それをメッサラに渡しました。読んだメッサラは指輪を押し当てサインとします。これにて契約成立。メッサラが負けた場合に支払う額は現代のお金でざっと二千億円。結果はご推察の通りベン・ハーの勝利。宿敵メッサラは戦車から落ち死んでしまいます。
 この話は二千年前の話(映画)ですが、実際に粘土板(蝋板も)はローマでは広く使われていました。粘土板(蠟板)は木枠に入っており二つ折りの形となっていて、後世の書籍=上製本の表紙の原型になったと考えられています。
 他愛もなく映画の話をしましたが昔の人は岩、葉、木、粘土、蝋、布、革、そしてパピルス、パーチメント、様々なものに字を書いて来たことが分かります。比較してみると紙は他のどの材料よりも便利で優れた書写材ということが言えるでしょう。
 東洋において紙は書くためにだけ利用されたのではありません。特に日本においては障子や襖など建築材、包装材として幅広く利用されて来ました。水引のような芸術的なものが作られたり、懐紙として持ち歩いたり鼻紙としても使われるなど実に多彩な使われ方をしています。

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紙屋から見たISOT(国際 文具・紙製品展)見学レポート

ISOTとはあらゆる文具・紙製品、オフィス用品が一堂に出展する日本最大の展示商談会です。本展で初めて発表される新製品や、オリジナリティあふれる商品、日本で未発表の海外製品などが多数出展されます。会期中に「日本文具大賞」の発表もあり、毎年メディアにも多数取り上げられます。今年は東京ビックサイトの東ホールにて2017年7月4日(水)~7月6日(金)の3日間開催されました。


紙にこだわる商品たち


今回は紙屋として「紙」にフォーカスをあててISOTをレポートしてみようと思います。
まず、文具大賞のデザイン部門グランプリに輝きましたぷくぷく堂様の「あなたの小道具箱」(各4色)
http://punpukudo.jp/blog/?p=153
こちらは北越紀州製紙の「パスコ」を使用した道具箱で、パスコは約50年は持つといわれている丈夫で頑丈な紙です。(パスコに関する詳細は長くなるのでまた別の機会に記事をUPしたいと思います。)
http://www.hokuetsu-kishu.jp/products/pf/pasco.html

 

フルース紙を使用したノート
フルース紙を使用したノート

フールス紙に関して


 続きまして、一般展示ブースで気になった商品として、港区新橋にあります印刷会社/株式会社河内屋様の「KUNISAWA」という高品質のノートシリーズを挙げたいと思います。こちらの商品には本文に「OKフールス紙」が使用されています。フールス紙は「印刷の仕上がり」よりも「書く」ことに重きを置いた用紙です。インクの吸収性に優れ、裏抜けせずに万年筆や鉛筆との相性が非常に良いのが特徴です。
 今回の出展企業のノートや手帳にもフールス紙を使用している商品が多く見られました。一般的な上質紙を使ったノートでも良いのですが、デジタル化の流れなのかで紙に書くという行為が特別な作業に昇華しているのでしょうか? 「より心地良く書ける!」が重視されている傾向にあると感じました。
 ちなみに私はモンテルキアという紙がお気に入りです。A2マットコート紙の1.5倍の厚みがありながら柔らかさもあるので紙がめくり易いです。書き心地も非常に良く、日本製紙の石巻工場で作られて東日本大震災復興支援商品になっていました。ストーリーとしての背景がある紙というのも良いですよね。

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紙と歴史のよもやま話-11「印刷術の発明と紙生産の機械化」

グーテンベルクの聖書
グーテンベルクの聖書

 現存する四十二行聖書は約五十冊。日本では慶応大学が上巻を所有しています。ところで全くの余談なのですが、グーテンベルクの聖書の写真を雑誌等で見る事がありますが、行数を数えてみると四十行しかない事があります。これには理由があって最初から四十二行を決めていたわけでは無く途中から四十二行にしたからなのです。四十二行にすれば全体のページ数を減らせるし、紙も節約でき印刷回数も減らせるという経済的メリットを計算したのです。
 印刷がどんなものか見たい人々、特にお金を出したフストが早く刷って見本を見せて欲しいと要求したので、取り敢えず四十行の版で印刷したのです。ですから全ページ四十二行で統一することは出来ませんでした。このことは組版を最初のページから順に行ったのではなく、幾つかの班に分け違う箇所から同時進行的に活字を組み印刷したことを伺わせます。
 印刷術の発明は世の中を大きく変えて行きます。需要は尽きることなく増え続け、紙の需要もますます大きくなります。数十年後ちょっとした発明がありました。イタリアでイタリック文字と呼ばれる書体を斜めにした活字(筆記体)が作られたのです。何が画期的かと言うと、可読性が良いので字を小さくすることが出来たのです。結果として本はとても小さくなりました。コストは安くなるし軽いので旅行に行く時も持って行けるようになったのです。それまでの本は大きく重くて持ち上げるだけでも一苦労。そのような事もあって印刷と出版はイタリアのヴェネチアが最も盛んになりました。それは製紙業も同様でした。

製紙業の近代化

 産業革命の時代まで紙は昔と同じ方法で作られていました。そしてようやく1719年フランスのレオミュールが木から紙が出来るという論文を発表しました。蜂の観察から思い付いたと言われています。しかし彼は論文の発表だけで実用化しませんでした。百年後の1840年になってドイツ人ケラーが木材パルプの開発に成功しました。そして1844年に木をすり潰すグラインダーを発明し実用化に成功、大量生産が可能となりました。
 抄紙機の開発は1798年にフランスのロベールが機械式紙生産の特許を取得したところから始まります。どんな機械だったと言うと家庭のお風呂くらいの桶の上にエンドレスに回転する簾を置き、紙料を回転ファンによって汲み上げザブザブと掛ける仕組みでした。
 ロベールは製紙会社に勤めていましたが社長のディドーが給料もボーナスも大幅に増やすと言うので抄紙機の特許を譲り渡しました。
 ディドーは一儲けしようと思い義弟のガンブルと言う男とともにイギリスに行きました。ガンブルはドンキンという人物と改良を進め更に新しい特許も取りました。

フランスで発明、イギリスで実用化

 1804年頃フォードリニアと言う人が特許を買い取り実用化を始めました。それで長網抄紙機の事をフォードリニアマシンと呼ぶようになります。この辺りの詳しい経緯は学説によって微妙に違いがあり、例えばガンブルはディドーの持っていた設計図を盗みイギリスに行ったとか諸説あります。要するに1800年前後にフランス人のロベールが発明し、イギリス人のフォードリニアが実用化したという事です。また1809年には丸網抄紙機が開発されました。因みに1840年頃のイギリスではが200台くらいの抄紙機が動いていました。もちろんドイツでもアメリカでも 抄紙機は広く普及します。初期の抄紙機でも生産性は十倍以上あったと言われています。
抄紙機の開発と木材パルプの発明による大量生産が1800年代の中頃から始まったわけです。では紙が出来る前、人は何に字を書いていたのでしょうか。木簡、竹簡、パピルス、パーチメント・・・・話は突然3300年前に遡ります。

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