オンデマンド印刷可能な合成紙「シナップス」追加情報

 

2017年5月に、当サイトでご紹介しました合成紙「シナップス」。(2017.05.17「オンデマンド印刷機をお持ちの方へ、耳より情報! 合成紙シナップス」記事はコチラ

 

その後、商品規格が増えましたので、改めてでご紹介したいと思います。

XM170とXM375が新たに加わりまして、商品の規格はXM135・170・230・300・375・450の6段階の厚さとなり、それぞれに、A4・A3・320×450の3サイズがあります。

折角ですので、今回は「シナップス」に関して、更に掘り下げてみようと思います!

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シナップスが生まれるまでの歴史
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まずは製造元である「アグフア・ゲバルト(AGFA)社」について、ご紹介させて頂きます。

「アグフア・ゲバルト(AGFA)社」は、ドイツの化学者パウエル・メンデルスゾーンとカール・アレクサンダー・フォン・マルティウスがベルリン近郊のルンメルスブルグに染色工場を設立したことに始まります。その後、現像剤の開発を足掛かりに写真フィルムや写真関連製品の開発・販売へと事業を拡大していき、後に「アニリン製造株式会社(Aktin-Gesellschaft Für Anilin-Fabrikation)」の頭文字をとり「AGFA」と改称。時を同じくして1894年に個人営業の写真感光紙の製造をしていたリーヴェン・ゲバルトによって、ベルギーのアントワープ市に「ゲバルト社」が登録されました。

1964年6月1日、ドイツに本拠地をおく一般向け写真関連製品を手掛けるアグフア社とベルギーで映画フィルムやグラフィック用途、医療用X線、複写機、学術写真に力を注ぐゲバルト社が合併して「アグフア・ゲバルトグループ」が誕生しました。(※ゲバルト社の登録地となった「アントワープ」という町には「フランダースの犬」で有名な「アントワープ聖母大聖堂」があります)
アグフア・ゲバルト社は本来PET原料メーカーであり、フィルムメーカーでもありました。その中で写真のフィルムメーカーとしては約150年の歴史があり、写真フィルムを世界で初めて開発したのがアグフア・ゲバルト社になります。
銀塩写真全盛期には「コダック」「フジフィルム」と並び世界3大フィルムメーカーとして、世界的にも有名でした。
150年の歴史の中には、写真フィルムから映画用フィルム(モーション・ピクチャー:8ミリビデオ等のフィルム)、レントゲン用フィルム、基盤用フィルム、航空写真用フィルムなど、時代背景とともに様々なものに形を変え、歴史を歩んできました。

また、アグフア・ゲバルト社は、素材以外にも印刷機や刷版機の開発も手掛けており、その流れの中で、今から8~10年前に、PET素材の利点である「耐候性」(プラスティックや塗料等の高分子材料が、屋外で使用された場合に、変形、変色、劣化等の変質を起こしにくい性質)や「耐熱性」を活かした新商材として、オフセット印刷機、インクジェット印刷機、レーザー印刷機に適合した新しいマテリアルの「シナップス」を誕生させました。
  

 

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シナップスの種類は2種類
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これまではオンデマンド印刷機で印刷可能な「シナップス」に関してご紹介してきましたが、実は「シナップス」には【XMシリーズ】と【OMシリーズ】の2種類のラインナップがあります。

 

 ・XM:レーザー印刷機(オンデマンド印刷機)に適応。

 ・OM:UVオフセット(通常の油性インキでも印刷可能。乾きが早いのも特徴)印刷機、

     インクジェット印刷機、HP社のIndigo機にも適応。

 


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シナップスの大きな特徴&使用例
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PET素材としては「白色度高く」また「比重が高い(コシが強い)」という点が挙げられます。
スイングPOP等(商品画像参照)はコシが強いのでしっかりスイングします。

 

【使用例】
 ①メンバーズカード:他の合成紙と比べて、コシが強いので、折れにくく、店舗のカード

           として採用されています。また、白色度が高いことで、写真(色の再現性など)

           印刷等の仕上がりがキレイでバーコードの印字機にも対応しています。


 ②ポ ス タ ー 印 刷   :主に店舗の窓際に掲出される場合、耐候性に優れ且つ素材表面がマット調で

                 光の反射が少ないことより、多くの企業から選ばれています。


 ③看板                         :バックライトパネルとしても使用することが出来ます。


 ④メニュー表             :2020年のオリンピックや海外旅行者向けに多言語に対応するため、

                    オンデマンド印刷で小ロット印刷が増えてきています。

                    また、コシの強さから自立させることも可能です。
                    ※注意点:▶コシが強いため、角丸加工が必要となる場合があります。
                            ▶折りが必要な場合、スジ押し加工が必要となります。


 ⑤園芸用のネームプレート:耐水性、耐候性に加え、コシが強いので、採用事例が増えてきています。
 


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シナップスの規格
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【XM:オンデマンド印刷機に適応】 
  ・135(紙厚:120μ)
  ・170(紙厚:150μ)
  ・230(紙厚:200μ)
  ・300(紙厚:250μ)
  ・375(紙厚:300μ)
  ・450(紙厚:350μ)
   【規格一覧】
   サイズ:A4(210×297)/A3(297×420)/SRA3(320×450)
   1包み:250枚包装(XM135/XM170/XM230/XM300/XM375)
        200枚包装(XM450)

【OM:UVオフセット/HP様インディゴ機/インクジェット印刷機に適応】
     ・90 (紙厚:80μ)
  ・135(紙厚:120μ)
  ・170(紙厚:150μ)
  ・230(紙厚:200μ)
  ・300(紙厚:250μ)
  ・450(紙厚:350μ)
   【規格一覧】
    サイズ:720×1020㎜
    1包み:250枚包装(OM135) ※OM90の梱包数は未定です。
       :125枚包装(OM170/OM230/OM300/OM450)

 


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シナップスのWEB販売
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「シナップス」は印刷様式を選ばず、印刷会社様から一般企業様のどなたでも簡単に使用できる合成紙(耐水紙)です。名刺用紙やショップカードであればXM230が最適です。ご興味ある方は以下からも購入が可能ですので、是非一度お試しくださいませ。

・シナップスXM230 厚み200μ A4サイズ  https://item.rakuten.co.jp/rcmdse/4z-20008-6
・シナップスXM230 厚み200μ A3サイズ  https://item.rakuten.co.jp/rcmdse/4z-20008-7
・シナップスXM230 厚み200μ 320x450サイズ  https://item.rakuten.co.jp/rcmdse/4z-20008-8


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