「昔なつかしい宿題の匂い」
    「ぺんがなくても、爪がある」
    「石から紙って、孫悟空じゃあるまいし」
    
    これ、何のキャッチコピーかわかりますか。
    
    いずれもメモ帳をPRするためのコピーなんです。
    2019年9月上旬に開催された「ギフト・ショー」のあるブースで私が見掛けたものです。
    
    と言うことで、今回は「おもしろメモ帳」のご紹介をいたします。
      
    
    ◆「昔なつかしい宿題の匂い」
    学校のテストの答案用紙などに使われていた紙「わら半紙」を使ったメモ帳。
    
    ◆「ペンがなくても、爪がある」
    宅急便の伝票や領収書などに使われる複写用紙「ノーカーボン紙」を使ったメモ帳。
    
    ◆「石から紙って、孫悟空じゃあるまいし」
    TVなどで結構話題なっている、石(石灰石)から出来た紙「ストーンペーパー」を使ったメモ帳。
    
    
    その他にも、「選挙の投票用紙」、「水に溶けてなくなる紙」、「油とり紙」など、普通ではメモ帳に使用することがない特殊な紙をチョイスしてメモ帳にしてありました。
    その数、全部で20種類。
    実際に、メモ帳を取り寄せてみました。
■「ぺんがなくても、爪がある」
    全ての紙が複写用紙になっていました。
    一番上の紙にペンで文字を書くと、2枚目以降に同じ文字が複写されます。
    同じメッセージを、一度に多くの方に伝えるのに便利かも知れません。
■「使い捨てない(功罪)」
    
    用紙が「ホワイトボード」と同じような機能を持っていました。
    ホワイトボード用のマーカーペンを使えば、文字やイラストを何度も書いたり消したりすることができます。
    このメモ帳を作っている会社は、普段、卓上型のメモ帳や便箋、卓上カレンダーのリング製本などを中心に事業を行っています。
    この商品を考えた社長さんに、このメモ帳製作の狙いを伺ったところ、
    ・「長年研究してきた糊(製本)の品質、技術力を知ってもらいたい」
    ・「まだまだ皆さんの知らない紙も沢山あります。この機会に紹介をしたい」
    ・「もっともっと紙に触れる機会を作っていきたい」、
    と話しをされていました。
    
    一般紙でも紙が変わると、糊が「付く」「付かない」といったトラブルが起こることも少なくありません。ましてや、今回は特徴のある紙ばかり。
    「どうなんだろう?」と私なりに糊の付き具合を確認してみたところ……。
    いずれもメモ帳として使用できるクオリティで製本されていました。スゴイ!
    
    社長さん曰く、使う紙によって「糊の成分」を変えているそうです。
    「簡単にははがれない、けれど、きれいにはがれる」、この点にこだわって糊を開発してきたとのこと。
    糊の研究についてはこれからも継続していくとのことでしたので、今後もまた新たな用紙での製本にもチャレンジされることと思います。
    
    昨今は、スマホやタブレットなどデジタル機器の普及で、メモを書く、残すという機会が少なくなっていると感じています。
    「紙しかない」時代から、「紙もある」時代へ。デジタルと紙が上手にメリットを活用し合えば、さらに楽しく効果的な販売促進やコミュニケーションが出来て行くのではないでしょうか。
    
    実際、今回の20種類のサンプルは、実用性という観点からすると人によって評価が分かれることと思いますが、インパクト性、斬新さは大いにあると言えます。
    「印象に残るインパクトのあるメモ帳」を作って、お配りするという営業戦略も面白いのではないでしょうか。
    
    「こんなメモ帳を作りたい」という方、どうぞ、お気軽にご相談ください。
    もちろん、一般的なメモ帳の製作も大歓迎です!







