美麗! クリスマスカード(レーザーカットのご紹介)

 

いよいよ師走。
このところ、めっきり寒くなりました。

さて先日、LOFTへ友人の誕生日に贈るバースデイカードを買いに行ってきました。
いや~、カードの種類が豊富なことに驚きました。
金銀の箔押しや、エンボス加工で凹凸を付けたデザインに凝ったカード。また、シンプルに文字だけが入ったカードなどなど、様々なカードが陳列されていました。

そんな中、ひときわ目立つコーナーがあり大勢のお客様が足を止めていました。
赤と緑のカード、靴下やモミの木の形をしたカードなどが並んでいます。
もう、みなさんもお分かりですよね。
クリスマスカードのコーナーです!

その際に、私が購入したクリスマスカードがこれです。(上の画像)
 
いかがでしょうか?
一見、印刷されているように見えますが、実際は紙が切り抜かれています。
この細かさ…、す、すごい!
カードを受け取った方の喜ぶ顔が目に浮かんできませんか?!

と言うことで、今回は、このクリスマスカードがどのように作られているのかをご紹介したいと思います。

    

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細かい抜き加工を可能にするレーザーカット
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先ほどのカードは「抜き加工」と呼ばれる方法で製作されています。
と、言っても、いわゆる「ガシャン!」と”抜く”のとはちょっと違って、レーザ-カットをしています。

従来からある型抜き加工では、特定の形に加工する際に木の板に刃を取り付けた「型」が必要でした。また、加工する形が複雑になるほど型に掛かるコストも増え、細かい加工には不向きでした。
しかし、レーザーカット加工はデジタルで行うため、今までのような型は不要となり、一枚から製作が可能となりました。コストを下げつつも型抜き加工よりも細かな加工ができるようになり、上記の写真のような切り絵師が作ったようなカードを作ることが可能となりました。

加工工程としては(メーカーによっては異なりますが)
1.画像データの作成(対応グラフィックソフトウェアを使用)
2.データ出力とパラメーター設定
3.材料のセットと位置決め
4.レーザー加工の開始
の順で製作します。

「紙の厚さ」や「白さ」によっては、加工する際に紙が焦げてしまうこともあるので、注意が必要です。また、一枚一枚加工するためどうしても時間が掛かってしまい、結果、枚数が多いとコストが割高となってしまいます。
  

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レーザーカットの実用例
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それでは、レーザーカットはどのようなことに使われることが多いのでしょうか。
次の写真を見てください。   

写真では分かりづらいですが、黒色の表紙にはガラスフレークが入っていて、見る角度を変えるとキラキラと輝きます。中紙には半透明の紙に金の箔押しがされています。
先ほどのクリスマスカードと同様、紙やデザインに凝った作品です。

レーザーカットが使われる代表的な例に「招待状」があります。
結婚式やウェディングパーティーなど人生の特別な日に、一緒にお祝いしてくれる大切なゲストをお招きするに当たって、とっておきの招待状を用意したいと思いませんか。
他にも名刺、DMなどで、こういった加工をするのも良いかもしれません。

紙×デザイン×加工技術=特別な物

いかがでしたでしょうか?
今回は「紙の加工」としてのレーザーカットをご紹介しました。
大量に加工するには向いていませんが、「目立たたせたい!」、「製作してみたいものがあるが、少量で十分」などの声にお応えできる加工の一つだと思います。
今年のクリスマスにはデザインの凝ったカードを送ってみてはいかがでしょう……。

紙を使ってこんなことをしてみたい、やってみたい、ということがあれば、弊社にお問い合わせください。最適な印刷、加工をご提案いたします。