凄っ! 滑らない紙「防滑紙」

 

当社が取り扱う紙には、名刺や会社案内、本やチラシなど、広く一般的に使われる紙もあれば、「水に強い紙」、「石でできた紙」、「燃えにくい紙」など特定の分野でその機能を発揮する特殊な紙(機能紙)も数多くあります。

これらの機能紙については、これまでに当「4030紙らぼ」サイトでも紹介しておりますので、是非ご覧ください。

 

さて、今回、ご紹介したい機能紙は、「滑りにくい紙(防滑紙)」です。

「すべりにくい・・・!」

受験生にとっては縁起が良さそうな紙ですね!

 

この防滑紙は、例えば、荷崩れしないように箱(梱包箱)と箱の間にこの紙を挟んでおいたり、展示品の下に敷いて見え方の角度を調整したり、メモ帳の台紙(裏面)にして「滑りにくいメモ帳」として活用されてきました。

下の写真が実際の「滑りにくいメモ帳」です。

 

「滑りにくいメモ帳(表紙)」
「滑りにくいメモ帳(表紙)」
「滑りにくいメモ帳(台紙)」
「滑りにくいメモ帳(台紙)」
「台紙表面の拡大」
「台紙表面の拡大」

 

※「滑りにくい紙(防滑紙)」は、紙に特殊なコーティングを施すことで、高い防滑性を実現しています。

 

メモ帳自体が滑りにくく、片方の手でメモ帳を押さえていなくてもストレスなく文字を書くことができます。

電話をかけながら、あるいは片手で資料をめくりながら……。

「〇〇しながら」メモ書きができるという便利グッズなのです。

 

そして今回、この「滑りにくい紙(防滑紙)」が本当に滑らないのか、また普通の印刷用紙とどの程度違うのか、

実際に試してみました!

 

紙自体の”滑り具合”を比較するなんて、自分で言うのも何ですが、オタクっぽいですね。。。。というか「紙屋らしい」ですよね。(笑)

 

試した紙は以下の5種類。

・「防滑紙」

・オフィスでは必需品の「コピー用紙」

・カタログや会社案内等によく使用される「マットコート紙」

・触った感じがいかにも滑りにくそうな「NTスフール」

・同じく滑りにくそうな「キュリアスタッチソフト」

 

NTスフールとキュリアスタッチソフトは、共に片面が「しっとり」「ぬるっ」とした触感がある特徴的な紙で、その触感を活かして本の表紙やカードなどに使われる付加価値の高い人気のある紙です。

ですので、この紙を企画、製造された企業の方々にとっては、「滑りにくそうな紙」として取り上げられることが不本意かもしれませんが、何卒ご容赦ください。

 

----------------------------------------------

テスト方法

----------------------------------------------

 

①5種類の紙を1枚の台紙に貼る。

②その上に同一の商品(今回はスプーン)を置き、台紙の一辺を徐々に立てていく。(角度をつけていく)

③どの紙の上のスプーンがどのような順番で滑り落ちるのかを判定。

 

最後までスプーンが落ちなかった紙が、最もホールド性が高い(滑りにくい)と判断できます。

 

 

テストに使用した紙は、写真の左側から

 

・「滑りにくい紙(防滑紙)」

・「NTスフール」

・「キュリアスタッチソフト」

・「マットコート紙」

・「コピー用紙」

の5種類です。

 

※「滑りにくい紙(防滑紙)」は、茶と白の2色があります。

---------------------------------------------

テスト実施

---------------------------------------------

 

手作り感一杯ですが、ご覧ください。

 

-----------------------------------------------

テスト結果

-----------------------------------------------

 

スプーンが滑り落ちた順番は、早く落ちた順に、

 

1.マットコート紙 

2.コピー用紙

3.NTスフール

4.キュリアスタッチソフト

5.滑りにくい紙(防滑紙)

 

マットコート紙とコピー用紙がほぼ同時に、その後にNTスフールとキュリアスタッチソフトがほぼ同時に滑り落ちるという結果でした。

やはり、“滑りにくい紙”と銘打つ「防滑紙」が最もスプーンをしっかりと掴まえていました。90度近くになるまで滑り落ちなかったのは、驚きです!

また、NTスフールとキュリアスタッチソフトも予想以上の結果でした。

各用紙の上にスプーンを置く際に、少し押し付ける感じで置いたことも、予想以上の結果となった要因かもしれません。

 

※あくまで個人的に行ったテストの結果で、“参考”とお考えください。異なる環境や別のサンプル品で行えば、違った結果になるかもしれません。

 

 

思った以上の滑りにくさだったNTスフールとキュリアスタッチソフトは、「印刷用紙」+「滑りにくい紙」という特徴を強調することで、新たな用途が見つかるかもしれませんね。

 

今回ご紹介した「滑りにくい紙」は、これまでの使い方以外にも、まだまだ色々なシーンで皆様のお役に立てる機会があるのではないかと考えています。

もし今、「滑って困っている」というお悩みがありましたら、是非、株式会社シオザワまでお問い合わせください。お待ちしております。