楽譜貼付用ブック『はる楽の~と』を使ってみました! JYGE in Thailand

音楽と向き合っている皆さん!
コンクールへ向けて、がんばってますかー?!
ただでさえ暑くなるこの時期。まさしく熱くなって練習に励んでいるのではないでしょうか?

私も約10年前、そんな時間を過ごしていました。
部活の名前は、クラシックギター部。
吹奏楽部や軽音楽部などと比べるとかなりマイノリティ。一般的な知名度は高くはありません。
なのに母校では、当時の入部者はクラスに5人はいるほど!
全国のコンクールや演奏会に向けて毎日熱を入れて練習していました。

そんな今もクラシックギターの現役演奏者である私が、
今日は当社が開発した楽譜貼付用ブック「はる楽の~と」をご紹介したいと思います。実際に使ってみた体験談ですので、リアルな感想ですよ~(笑) 演奏者必見です!

では、まずは私の学生時代に使っていた楽譜ノートの話からスタートします。

  

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あの頃の楽譜ノート
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入部すると、楽譜をまとめるためのノートが必要になります。
新入部員は、先輩たちと一緒に駅前の文房具屋へ向かい、みんなでいつも同じノートを買っていたのでした。
うろ覚えながら、当時はこんなノートを使っていました。

 

・サイズはA4
・ホチキス中綴じ(30ページくらいだったと思います)
・本文は上質紙に五線が印刷されている

 

なぜこのノートだったのかというと…

 

・パート用の譜面はほぼA4サイズで配布されるため、サイズはA4
・練習時に譜面に書き込みをする必要があるため、クリアポケットファイル式のブックでは記入できず「×」
・総譜から写譜をしてパート譜とする場合もあるため、五線入りのものがよい

 

こんな理由で、私たちの希望に叶うA4の音楽用のノートが近所ではコレしかなかったので、このノートを買っていたのでした。

 

当時は「これしかない」と思っていたのですが、今考えると、いろいろ不便だったなあと思うのです。それは…

 

・A4サイズピッタリのノートなので、A4の楽譜は少し切って小さくしないと、きれいに貼れない
・一旦貼ったり書いたりした楽譜は、そのページから動かせない
・毎日使うので、ボロボロになる。特にホチキス中綴じのため表紙が外れてしまうこともしばしば。
・練習する曲としない曲があっても、1冊丸々持ち運ばなければならない。
などなど…

 

もちろん、「A4中綴じノート」でも、クリアファイルブックに比べれば書き込みができる利点はありますし、また、楽譜をバラバラに持つよりは1冊にまとめておける良さはあります。
しかし、本来は譜面を書き込んで記録する用のノートのため、実は耐久性も利便性も「毎日の部活の練習用」には向いていませんでした。

でも、そんな不便さもはねのけてしまうのは若さゆえ?!
毎日練習しているからこそ、ほぼカラダで曲を覚えていたので、フルアルバム並みに何曲も演奏するハレの演奏会も、当時は一人として楽譜を見て演奏することはありませんでした。
今では到底考えられません!

大人になってしまった私はというと?
クラシックギターは続けていますが、平日は普通の会社員。
平日は練習にさける時間はそうそうありません。
十何曲もそらで覚えていた自分は遠い昔のこと……。今や楽譜は、練習はもちろん本番も手放せなくなってしまいました。
演奏会本番でも、ほとんどの場合、譜面台を立て、楽譜を使って演奏します。
本番でも楽譜を使うのは、楽譜を完全に覚えるだけの時間がないこともさることながら、楽譜をしっかり読み、忠実に音楽を演奏するためでもあります(さらに、全て暗譜していたとしても、本番ですっとんでしまったときのあんしん保険、という役割も大きいです)。

さてそんな中、弊社で開発した「はる楽の~と」(詳しくはコチラをご覧ください→「4030紙工房.com」サイト
現品を見た時、思いました。
「これは、きっと、いい…! まず私がほしい~!」。

 

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「はる楽の~と」in Thailand 体験記
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昨年の秋、K先生から各方面に声がかかり、タイでの公演のため、Japan Youth Guitar Encemble(略:JYGE)というギターアンサンブル団体が発足しました。
メンバーは大学生から会社員(私です)まで総勢22名。全員、高校の部活などでギターを弾いてきた経験者です。
今年2018年3月にタイの音楽学校のホールで2公演、日本でも帰国後に1公演を行いました。

常夏の国タイでは、現地の音楽を学ぶ学生とともに1曲練習し、アンコール曲として一緒に舞台で演奏しました。お互いに楽しく有意義な演奏ができました。
(この場を借りて、タイ現地でサポートしてくださった方々、また日本から同行いただいた先生方、JYGEに関わる全ての方々、その惜しみないサポートに心より感謝申し上げます!)

 

 

実は、このJYGE全員に「はる楽の~と」を使用してもらいました!
今回の練習は昨年10月からスタートし、今年の2月からは「はる楽の~と」を使い始め、本番でもそのまま使用しました。
かゆい所に手が届く、とはこのこと!
「はる楽の~と」を実際に使ってみて、嬉しいポイントがたくさんありました。

 


【練習時】

①楽譜がバラバラにならない。まとまっているので譜めくりしやすい。空調の風で飛んだりしない。

紙だけの楽譜だと、ふとした時にすぐに落ちたりバラバラになったりするものです。
タイは灼熱の国なので、室内の空調は強め…。現地の男の子の楽譜(ペラ)ははためいていました。
そんなストレスともさよならです!

 

②表紙がしっかりしているので、書きやすい

練習で使うような背面がスカスカの譜面台ですと、A4ペラの楽譜の場合、下敷きがなくて書きにくかったのですが、それが解消!

 

③余白が多いので、書き込みがぐちゃぐちゃにならずに済む

場合によってはオタマジャクシが見やすいよう、すこし譜面を拡大して貼ることもできますね。

 

④ちょうど楽器ケースのポケットに入るサイズ。

ただし、これはギターのアルトやプライム(ギターの種類です)のケースでのみ、現時点で検証済みです(笑)

 

⑤リング綴じなので開きが良い

通常の中綴じファイルだと、手を離すと閉じてしまうようなものもありますが、「はる楽の~と」は360度ストレスなく開くので使いやすい!

 

 

【本番】

①本番に必要な曲だけをセットできる

ルーズリーフになっているので、曲順もセットリストに合わせて入れ替えられます。

 

②譜面を1曲ごとのセットにして、席ごとに譜面をセットしておけば、演奏者が席を移動しても譜面を持ち運ぶ必要がなく移動がスマート。

③譜面台は黒のパターンが多いので、客席からの見栄えもいい(練習でも本番でも使用できて楽)

背面がスカスカの譜面台でも、譜面と台に統一感があります。
フォーマルな場にも黒ならぴったり。

 

実際に使用している様子はこんな感じです。
(写真はアンコール曲なのであまり書き込みがありませんが…)

 

楽譜の貼り方が実は人それぞれ。
 ・水のりでしっかり派
 ・セロテープで簡単派
 ・マスキングテープで貼ってはがせてかわいい派
という感じで分かれていました。

絶対はがれないようにノリできちんととめる人もいれば、変更や急な対応ができるように、マスキングテープで仮留めにしている人も多くいました。
色々なマスキングテープを使って、その曲に合わせて譜面を貼れば、気分をより高めることもできますね。

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おすすめの使い方
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中紙のシートを曲ごとに分けて使うことをお勧めします。(違う曲を1枚のシートの表裏に貼らないこと)
多少のムダ(空白スペース)が出ますが、でもこれだけで入れ替えの自由がきいて、ぐっと便利になります。
こうしておくと、演奏会のプログラム順に入れ替えたり、練習しなくなった曲を外すこともできます。
表裏面に続けて違う曲を固定してしまうと、1曲だけ取り外したいときにうまくいかなくなることがありますので、「シートを曲ごとに分けて使う」方法はおすすめです!

ご自身のお名前は表紙の内側に書いておくと、他の人のノートと混ざってしまった際にもわかりやすく、また本番ではネームが表には見えないので見栄えもよいままです。
シールを貼ってそこに名前を書いたり、シール自体を名前代わりの目印にしてもよさそうです。

【ちょっと試しに】

 

「リングは細いほうが見栄えもよくて、持ち運びの収納も楽なのでは?」と思い、1冊だけカスタマイズしてみました。
いつものリングを細いリングに変更(開きやすくするため、少々加工しました)。
こんな感じです。

 

ちなみに現在販売中のノーマルリングだとこんな感じ。
こちらの方が、もちろんたくさん入ります 。

 

私は細いほうが好みかな……。中紙の入る厚さに限度はありますが、こちらの方がよりスリムでスマートな印象です。とくに、一回の演奏会程度であれば十分なリフィルが収まります(もちろん個人差はあると思いますが)。
慣れれば、細いリングにリフィルを入れるのも特に支障は感じません。

【使い方番外編】

 

帰国公演後、最後に思い出としてお互いの「はる楽の~と」にサインをしました。こんな使い方は、高校の部活引退時の色紙や卒業アルバムを思い出しますね。
また、旅の思い出(チケットや旅行先のパンフレット)を貼ったりしていました。
この「スクラップブック」的な使い方は他にもできそうです。
映画や演劇、美術館などのA4チラシを貼りこんで感想や日付を書いておいたり(この場合、チラシの裏面も印刷がある場合が多いので、上部の一辺だけ貼ってもよさそう)。
「A4」のサイズで配布されるあらゆるものに応用がききそうです。

音楽の練習から本番まで使えるようにできていますが、それ以外にも「こんな使い方もある!」というアイデアを見つけたら、ぜひご紹介してください。お待ちしています!


「はる楽の~と」はまだまだ歩きはじめたばかり。
生まれる前もたくさんの意見をいただきましたが、これからも周りからいろいろな意見を伺って、「はる楽の~と」の仲間が増えたり成長したりしていくと思います。
こんなことができたらいいな~ということがあったら、シオザワまでご意見をお寄せいただけたら大変うれしいです。
3面~4面分の譜面を並べたいとか、色のバリエーションを増やしてほしいとか、ロゴや名前を入れたいとか、五線のリフィルがほしいとか……、まだまだ伸びしろいっぱいです。
皆さんと一緒に、今後の「はる楽の~と」を育てていけたらと思います!
これからもぜひご注目ください!