ロウ引き加工『透けて魅せます』

※2023年現在、ロー引き加工を行う加工会社が廃業し、引継先もないため、弊社では対応できかねます。

 日が暮れるのも早くなり、街にはイルミネーションが輝き始め、クリスマスツリーが並びだすと、クリスマスムードが一気に湧いてきます。2017年もあと少し。
年末の慌ただしさの前に少しだけドタバタと始まる恒例の仕事が「クリスマスカード」。
 デザイナーやデザイン会社では、その出来が自社の宣伝代わりになることもあり、様々なアイデアを出し合って作成しています。
 カード用紙には、クリスマスカラーの赤や緑が選ばれたり、金銀キラキラしているアルミ蒸着紙だったり、パール調の用紙なども選ばれます。使用する用紙の量がそれほど多くないこともあり、普段は使われない高価な用紙も採用されますので、紙屋さんとしては色々な用紙を提案したくなります。
 また、デザインのみならず製作上でも、金箔押し印刷や毛羽立つフロッキー加工、型抜きやエンボスなど、印刷や加工にも力が入ります。
まさに、思考(紙工)を凝らした作品を作り上げるのです。

さてさて、そんな普段とはちょっと違うクリスマス。キャンドルに火をともし、恋人や家族と過ごす方も多いのではないでしょうか。目に映るキャンドルの灯りが、温かだったり神秘的だったり……。日常と違った雰囲気を感じるのもこの季節特有なのかもしれません。

ということで、クリスマスキャンドルを思い浮かべたら、なんとそこから“ロウ引き加工”を連想してしまった私。紙屋の性(さが)なんでしょうか……(苦笑)。
ま、折角なので、今回はクリスマスキャンドルにちなんで(?)、ロウソクのロウを利用した加工、“ロウ引き加工”をご紹介したいと思います。

  

ロウ引き加工とは溶かしたロウを紙全体に染み込ませることで、

 

①    しっとりした質感に加え、

 

②    色に深みが出て、

  

③    透け感のある

用紙になります。
また、あえてシワシワにすることで独特な模様も浮き上がります。

 

ロウ引きされた用紙はワックスペーパーとも呼ばれ、昔から食品を包むための袋に使用されていました。今でも魚市場やお菓子の袋や包装紙として使用されています。とはいえ、最近では注意していないとあまり見かけない用紙となりました。

最近行なったロウ引き加工では、お菓子のクリスマス限定パッケージの包装紙に採用されました。当初デザイナーさんより、色味の深い海外のトレーシングペーパーで作成したいとの要望があり、それを聞いて思わずロウ引き加工を提案。ロウ引きのテスト印刷をしてクライアントさんにお見せしたところ、オリジナル感のある色味と質感に納得していただき、正式オーダーとなりました。(コスト面でメリットが出たのも採用の大きな理由かも…。)

いつも使用している用紙や印刷物。“ロウ引き”はいかがですか? 思いがけない変化をみせてくれるかも? 是非、お試しください。

当社で作成したロウ引き加工の見本帳では、ロウ引き「前」と「後」の色上質、特殊紙、クラフト紙、ボール紙などが比較できるようになっています。
 
この見本帳は下記サイト(4030Yahoo店)で販売しているのでご興味ある方はご覧ください。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/4030shiozawa/4030-401.html

 

ロウ引き加工「透けて魅せます」、お試しあれ!