2018年年賀状 タメになる”まめ知識”  年明けに出す年賀状には気を付けて! その①(1/2)

今年も早いものでもう12月。クリスマスがやってくる~♪!
季節を先取りした商戦の影響もあって、11月に入ると街にはクリスマスムードが漂い始めますが、本番はこれからですね!
そして、クリスマスが終われば間髪入れずに、もういくつ寝るとお正月♪
こどもの時は冬休みにイベント続きで楽しかったな~。

――なのに、オトナになると、12月は「師走」と言う通り、バタバタとやることが盛りだくさん……。例えば、会社にお勤めの方ですと、年末年始のあいさつ回り。日頃からお世話になっている方や、新しく関係ができた方、久々にご挨拶する方など、色々な関係先に足を運んだり、宴会をしたり…と、することも増える時期ですよね。

同時に、この時期、「年賀状も書かなきゃ!」というプレッシャーを感じる方も多いのでは?
私の中では、クリスマス周辺の時期=「元旦に年賀状を届けるリミット」というスケジュールが染みついていて、クリスマス時期になると半分は年賀状でそわそわしたりします。

メールなどで簡易的に済ませるという方も増える中、ビジネスでは意外とまだまだ年賀状を継続されている方もたくさんいらっしゃるように感じます。会社のイメージをPRしたり、1年の変化をお伝えしたり、一言添えて1年の感謝を伝えたり。
見方を変えれば、デジタル社会になって”書状のやりとり”が少なくなっているからこそ、年賀状を送ることでPRになるのかもしれません。やはり、年賀状は届いたら絶対に見ますし、「お年玉くじ」がついていれば、保管して当選番号発表の時にもう1回見ますよね。なかなか当たらなくても、ワクワク探すのが楽しい。何だか心くすぐられますよね! 
さてそんな年賀状の「お年玉」制度。これって、いつからあるんでしょ? 

実は私、仕事としてお客様からの年賀状製作のご依頼がよくあります。本文の印刷は勿論のこと、宛名の印刷やデザインもお請けしています。ですので、もう11月になると毎日が年賀状。(笑) で、そんなに触れている年賀状なので、気がついたら年賀状にある程度詳しくなっていたり、思いがけず興味がわいたり……。ということで、今日は、年賀状のアレコレと気になることなど”まめ知識”を皆様にご紹介したいと思います。
  

■年賀状(日本郵便製)の「お年玉」

その始まりは、1949(昭和24)年。初めてお年玉くじ付き郵便はがきが発行されました。
発案はなんと郵便局員ではなく、実業家の林さん。ポスターや企画を自分で練り、持ち込んでプレゼンしたら、見事採用! なぜこんなことを? この時、日本は戦後新しく歩み始めた頃。「年賀状が戦前のように復活すれば、お互いの消息もわかり、うちひしがれた気分から立ち直るきっかけともなる」(『年賀状博物館』サイトより引用)と考え、“くじのお年玉をつけ、さらに寄付金を加えれば社会福祉にもなる”と思い立ったそう。自ら見本のはがきやポスターまで作って持ち込んだのだとか。この素晴らしいこころざし、行動力、見習いたいです!

ちなみに、初回のお年玉くじの賞品って何だったのでしょうか。
初回は、こんなものが賞品になっていました。
  特等:ミシン
  1等:純毛洋服地
  2等:学童用グローブ
  3等:学童用こうもり傘
特等のミシンと1等の洋服の生地が当たれば「洋服が作れる」。洋服を家庭で作ることは、当時の夢のひとつだったようです。こどもの賞品が続くのは、ベビーブームだったからとか。
1965年以降はポータブルテレビや8ミリ撮影機・映写機セットなどが賞品に並ふようになります。経済の成長や文化の変容を感じますね。

では、来年(2018年)もらえる賞品は?
  1等:セレクトギフト(12万円相当/1万点以上の商品・旅行・体験プラン等からの選択)

      又は現金10万円   
  2等:ふるさと小包など
  3等:お年玉切手シート
こんなラインナップです。現代の多様化が進む社会を反映しての「セレクトギフト」でしょうか。選ぶのも楽しそうですね。一方で「現金も可」というのはびっくり! ちなみに3等の「お年玉切手シート」は、第1回の時からあるのだとか。毎年集めている方も多いのでは?
さて、もっと詳しく年賀状ことが知りたい!と思った方、『年賀状博物館』というWebサイト(http://www.nengahaku.jp/)がありますので、アクセスしてみてください。

   

■年賀はがきのカタチ

年賀状を作るときは、年賀はがき(日本郵便製)を買って家で書いたり印刷したりする方がほとんどだと思います。
こんな形の年賀はがきがあること、知ってましたか?(右の画像)

間違い? いいえ、“4面付”の年賀はがきです。家庭ではお目にかからないですが、ちゃんとお年玉もついている正式な日本郵便製の年賀はがきです。もちろん市販されています。
大量に刷るとき、つまり業者さんが業務用の印刷機(オフセット方式)でつくるときはこれを使って一気に刷り、あとで断ち落としてハガキサイズにするのです。
   

■年賀状もグローバルに?

海外には年賀状は送れないからクリスマスにグリーティングカードを送っているという方、どうしても海外にも日本の年賀状を送りたいという熱い方…いらっしゃいますでしょうか?
宛名面を横書きにしてAIRMAIL扱い+18円切手をさらに貼れば、年賀状を海外にも送れます。(右の画像)


実は、この「海外グリーティング(差額用)」専用の切手というのが毎年販売されており、年によって絵柄が違うのです。2016年に販売されていたのは「そば」と「親子丼」(切り取って捨ててしまう部分にも絵が入っていて凝っています!)。今年2017年は「三色団子」と「たい焼き」。どれも日本を象徴するおいしい「食」、ごはんやおやつが絵柄になっていました。

【海外グリーティング】
https://www.post.japanpost.jp/int/ems/greeting/situation/newyear.html
【差額用切手】
https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2017/h291101_02_t.html

お仕事をする中で知ることになった、年賀状の意外な一面でした。
昨今は「SNSでつながっている住所を知らない相手に年賀状を送れる」なんてサービスもあったり、いろいろな展開で年賀状を盛り上げようという努力をものすごく感じます。

――と、いうところで、だいぶ長い記事になってしまいましたので、今日はここまでといたします。
次回「その②」は本記事のサブタイトル「年明けに出す年賀状には気を付けて!」について重要な情報をご連絡いたします。必見ですよ!