オンデマンド印刷の活用に関して理解を深めるべく、2016年12月5日に株式会社大塚商会様主催の「ハイブリッド印刷体感フェア」を見学に行きました。(in 東京都北区 リョービMHIグラフィックテクノロジー東京支社)
本日はその模様をレポートいたします。
大塚商会様では主にリコージャパン株式会社のオンデマンド印刷機の販売に力を入れており、今回のフェアでは、①オフセット印刷機、②オンデマンド印刷機の展示、並びに同機を使ってハイブリッド印刷した印刷物の紹介を行っていました。
▶ハイブリッド印刷とは?
「ハイブリッド印刷」とはリコージャパン(株)が近年積極的に提案している印刷方式のことをいいます。(『IGAS2015』や『page2016』の展示会では、当社も紙のサプライヤーとして協力させていただきました!)
【従来型】 「オフセット印刷 VS デジタル印刷」という構図
【進化型】 「ショートランに対応したLED-UVオフセット印刷機」と
「可変印刷に対応したオンデマンド印刷機」がコンビネーションすることでより
高付加価値な印刷を提案できるという考え方。(=ハイブリッド印刷)
今回のフェアでは、注文住宅を販売する会社(仮想)をモデルケースにして、ターゲットの新規顧客のセグメントに合わせて表紙はオンデマンド印刷機で顧客名等をバリアブルに印刷し、本文(不変内容)はLED-UVオフセット印刷機で印刷をし、合わせて一つのカタログに仕上げたという内容でした。
▶ハイブリッド印刷体感フェアのワークフローに関して
ワークフローは以下のラインナップになっていました。
【メイン】
・オンデマンド印刷: RICOH Pro C9100で印刷
・オフセット印刷: リョービMHIグラフィックテクノロジー(株)製RMGT9で印刷
【その他】
・(株)モリサワ製バリアブル組版MVP7による宛名可変印刷デモ
・ATティコミュニケーションズ(株)のロゴQというQRコードでアクセス集計するソフトの展示・活用
・ハイブリッドで合本する為の(株)デュプロ製製本機DSF-2200/DBM-350/DBM-350Tの展示、デモ
・㈱ホリゾン製断裁機APC-480の展示、デモ
オンデマンド印刷は「全てをインラインで作業する」ことはできないので、これらの後加工機の商品知識を持ち、上手に組み合わせて使うことが付加価値の提案につながるのだなと感じました。
印刷に使われた紙は当社パピルプラス品の高級ダルアート紙「ワンダルアートN」だと思われます。(『page2016』展示会でも使われました) この紙はオンデマンドトナーの定着が非常に良く、オフセット印刷した本文部分と見開きで見比べてみても遜色ない印刷仕上がりでした。一般の方の視認レベルでは違和感はないと思われます。